トヨタ T-Connectカーナビラインナップのハイエンドモデル
トヨタの純正ディーラーオプションカーナビのラインナップは、T-Connect対応ナビ3モデルと、非対応モデル1モデルの計4モデル。
上位機種は、車種専用タイプとなっており取付け可能な車両が限定されますが、最大10.5インチのディスプレイを搭載したモデルとなっています。
対応車種は以下の通りです。
- アルファード、ベルファイア
- エスティマ
- ノア、ボクシー、エスクァイア
さらに12.1インチの後席ディスプレイとの接続にも対応していますので、これらのミニバンを検討しているファミリーユーザーには最適なカーナビシステムとなっています。
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本記事では、ハイエンドモデルであるNSZN-Z66T(パナソニック製)について、カタログや取説の情報を元に解説します。
下記をご覧くさい。
NSZN-Z66T の主な特徴
ナビ関連
VICS WIDEに対応
最近の市販のカーナビでは、標準的になりましたが、VICS WIDEに対応しています。緊急情報の対応、大雨地域のメッシュ表示、FM VICSからの一般道の旅行時間(従来は光ビーコンから)の取得に対応するものです。
乗り降りICを変更可能
目的地を選んでルートを引いた後、ナビが検索した結果とは異なるICから乗ったり、降りたりしたい場合ってありますよね?そんなときにICを変更/編集することができる機能です。
信号情報活用運転支援システム(TSPS)に追加対応
によりますと、下記の記載があります。
信号情報活用運転支援システム(TSPS)
対応しているサービス
・信号待ち発信準備案内
・信号連携減速案内2017年11月現在のサービスに対応しています。
地図データベース情報が「2017年秋版」以降のNSZN-Z66T、NSZT-Y66T、NSZT-W66Tにてご利用になれます。対象路線の対象交差点にてサービスを受けられます。
・信号待ち発信準備案内
「対象交差点において、赤信号で停止しているときに青に切り替わるタイミングをお知らせ」する機能のようです。
・信号連携減速案内
「走行中に対象交差点に近づいたとき、このままでは青で渡りきれないことがシステムで検知された場合に、車両の減速を案内」する機能のようです。
この機能を利用するには、上記のように地図データが更新されていることが条件となりますが、同時に「ETC2.0ユニット ビルドイン/汎用・ナビ連動タイプ(光ビーコン付)」がオプション装着されている必要があります。
これでTSPSは、ホンダ・アコード/フリード、三菱市販カーナビ、Kenwood市販カーナビとトヨタT-Connectナビが対応したことになります。(※TSPS機能の1部ではありますが。)
地デジチューナー
EWS(Emergency Warning System: 緊急警報放送)にも対応したフルセグ地デジTVを搭載しています。
※津波の危険や、ミサイル発射などの警報が発令された場合には、画面にメッセージが表示され、ワンタッチで緊急警戒放送をみることができます。
4アンテナx4チューナーで、データ放送にも対応しています。
SDカードスロット
地図SDカードはmicro SDで、専用スロットに入れて使用します。
音楽用SDのために、通常サイズのSDスロットが別途用意されています。
音声操作に対応
ハンドルなどに設置されたトークスイッチを押すことによって音声コマンドの認識システムが起動します。あらかじめ登録されている音声コマンドを発話することで、割り当てられた機能を呼び出すものです。 自然言語認識機能ではありません。
このトークスイッチを長押しすると、T-Connectのエージェントを起動することもできます。こちらはトヨタスマートセンターの音声認識システムを利用して、自然言語による対話が可能なものです。
T-Connectの対応
ヘルプネット
レクサスなどには、エアバッグと連動して自動的にヘルプネットセンターを呼び出すものがあるようですが、こちらのナビはこの自動化はされていません。
緊急時には、ユーザーがヘルプネットスイッチを押してオペレーターを呼び出す必要があります。
オペレーターと通話が開始された後は、ドライバー・搭乗者とオペレーターとのやり取りの様子で、オペレーターが必要に応じ、救急に通報してくれる仕組みです。
専用DCMを利用していない場合(DCMパッケージではない場合)には、オペレーターとの通話には、個人で持っている電話機のハンズフリー通話設定があらかじめ必要です。
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マップオンデマンド
地図の差分更新に対応しています。ナビ購入から3年間、全地図更新から2年間、この差分更新が利用できます。
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Tルート検索
通常のルート検索に加えて、トヨタスマートセンター側でプローブ情報に基づく、渋滞情報と渋滞予測情報を考慮したルート探索が可能です。
エージェント機能
トヨタスマートセンターの音声対話サービス(エージェント)と会話しながら目的設定などを行うシステムです。対話できるAIのようなものです。
日常会話/ニュース(読み上げ)/天気予報/目的地検索/交通情報 などの情報を話しかけることによって、音声とテキストで案内してくれます。
オペレーターサービス
オペレーターに通話で依頼することで、目的地検索や目的地設定をしてくれるサービスです。
DCMパッケージであれば特に設定はいりませんが、それ以外の場合には個人のスマホなどでハンズフリーとテザリング設定が必要になります。(その場合通話料は個人負担です。)
※エージェントのやり取りでどうしてもうまくできないときなどは、依頼したくなります。
ESPO (ECO PASSPORTの略称)
エレレベルや毎分の燃費情報を表示する機能です。スコアはトヨタスマートセンターで採点され、表示されます。
T-Connect Apps
マイカーログビュアー、ぐるなびなど、T-Connectカーナビ上で実行できるアプリを購入して利用できます。
その他の機能
CDリッピングにも対応したDVDドライブ搭載
4倍速リッピング+Gracenoteによる楽曲検索
MP3/WMA/AACを再生可能
Bluetooth
Bluetoothハンズフリー、Bluetoothオーディオに対応
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SDカードスロットの写真再生
SD内の写真をスライドショーにしてみることも可能です。
拡張性
USB/HDMI端子
ディーラー装着オプションのUSB/HDMI入力端子を装着すると、ここから入力したHDMI外部映像を見ることができます。
12.1 inch 後席ディスプレイ
ディーラーオプションの後席ディスプレイを装着した場合、ディスプレイに付属のリモコンで、映像切り替えやオーディオ操作が可能となります。
マルチビューバックガイドモニター
ハンドル操作に連動した予想新路線を表示させることができます。
ワイドビュー⇔トップビューの切り替えができます。
ブラインドコーナーモニター/コーナービューモニターに対応
ブラインドコーナーモニターは、車両の左右前方をワイドに映し出すものです。
またコーナービューモニターは、左前方バンパーに取り付けられたカメラで、脱輪や接触を防止するのに効果的です。これらはどちらかを選択して装着可能です。
スイッチとセットで装着されます。手動でスイッチによる切り替え/10km/h以下の低速時での自動切り替え、もしくはイグニッションON時のみの自動切り替えが選択可能です。
ETC車載器
ETC/ETC2.0連動車載器に対応しています。
支払履歴や登録情報をナビ画面で見ることができます。
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光ビーコンとセットになったタイプがオプション設定されています。
光ビーコンの装着で追加される機能
- DSSS(安全運転支援機能)
- 信号情報活用運転支援システム(TSPS)※ただし2017年版の地図更新が必要
拡張性について詳しくはこちらを参照してください。
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まとめ
トヨタ純正ナビの内、T-Connect対応のハイエンドモデル NSZN-Z66T (パナソニック製)を解説しました。
T-Connect対応なのはもちろん、拡張性もすばらしく、10.5インチの大型ディスプレイをもつ満足度の高いモデルです。
大手自動車メーカー各社がオンラインサービスを展開していますが、特にトヨタはさまざまなサービスを拡張しようとしていますので、これからが楽しみです。
このナビの対象車両クラスのミニバンに大画面ナビを装着したい場合には、アルパインのBIG Xか、パイオニアのサイバーナビ辺りが競合となると思います。
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ナビ性能に大きな差はないとしても、T-Connectをどう評価するかでどちらを選ぶかが変わってきます。
T-Connectのプローブを使った交通情報機能は、なんといってもシェアの高いトヨタ車のプローブを使っていますから、信頼性はより高いはず。
そしてその他の目玉は、エージェントとオペレーターサービスです。いつでもつながるオペレーターサービスは、特に体に自身の無い方には欲しい機能だと思います。エージェントについては、是非使い勝手を体験してみてください。認識率やそのインタラクティブな動作をどんな風に感じるか、実際に体験してみることをおすすめします。
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