トヨタ車を買ったら「T-Connect」対応のカーナビを買うべき?

T-Connectのナビは買いか?

 

トヨタの車を選ぶとき、カーナビは何を選びますか?
オーディオレスの車を選んで、カーショップなどで付けることも車によっては可能ですが、せっかくですからトヨタのT-connectを検討してみたいですね。
どんなことができて、どのくらい使えるのか?そして今後どうなるのか?
方向性を予想してみたいと思います。

2018年に作成したこの記事も、だいぶ古くなってきてしまいました。
多くの皆さんが立ち寄ってくださる記事ですので、記事内容の情報更新をしました。
2022年6月時点の内容で本記事をリライトしました。

T-Connectとは?

「G-Book」は聞いたことがありますか?数年前までトヨタがやっていたオンラインサービスの名称です。ニュースとか天気とかがオンラインで車から閲覧できるものでした。
このサービスが2014年にリニューアルされたのがこのT-Connect。トヨタのオンライン(カーテレマティクス)サービスの総称です。

T-Connect
T-Connect

T-Connectのメインのサービスは何か?

1)交通情報サービス
従来のG-book, そして現行のT-Connect、レクサス用にはG-linkという名称でサービスが行われています。
このサービスの対象車両から収集したプローブ情報を元に、データを蓄積して交通情報(渋滞情報や旅行時間情報)を作成し、提供しています。
過去の渋滞情報を元にして、将来の渋滞を予測することも可能です。

2)事故・天気予報・イベント情報等の提供

3)エージェントによる対話型オペレーション
AI(人工知能)と対話しながら目的地設定ができます。

4)目的地やさまざまな関連情報をおすすめ
行動パターンなどを学習して、おすすめの目的地を表示します。

5)オペレーターサービス
オペレーターとの対話によってナビの操作をしてもらうサービスです。
※エージェントとのやりとりがうまくいかない場合のバックアップ?なのでしょうか。

6)マップオンデマンド
地図更新サービスです。3年間無料で利用できますが、それ以降、地図の全更新(有料)後から2年間利用することができます。
高速道路などは開通後、最短即日にアップデートされます。

さらにどんなサービスがあるのか?

1)リモートメンテナンスサービス
車の状況を販売店やセンターに送信して、故障時の診断などが可能となりました。

2)マイカーサーチ、マイカーサーチPlus
以前はマイカーSecurityと呼んでいたような気がしたのですが、現在は専用アプリなどから車両の状態確認やドアロックの操作などができる機能をマイカーサーチと呼んでいるようです。

例> カーファインダー(停車位置確認)/うっかり通知/リモート確認

さらに、ややセキュリティ系の機能は、マイカーサーチPlusと呼ばれ、オプション設定されています。

例> アラーム通知/エンジン始動通知/車両の位置追跡・警備員の派遣

3)HELP-Net対応
こちらは従来からいくつかの車に搭載されてきた機能で、緊急時の通報サービスです。
いくつかのモデルではエアバッグに連動して自動的に(オペレーターに)通報します。そういう車両の場合には「エアバッグ連動タイプ」などと記載があります。

一般的には、AACN(Advanced Automatic Collision Notification)と呼ばれる機能で、衝突を検知して状況を判断し、即座に救急を要請。死亡事故をできるだけ減らすための機能です。

現在では、ほとんどのトヨタのモデルに採用されています。

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ドクターヘリ(D-call net)の本格運用開始!トヨタ・ホンダのHELPネットとの関係は?
ヘリによる自動車事故における緊急医療システムの本格運用が開始されました。 すでに、トヨタ・ホンダがHELPネットで対応していますが、更に他のメーカーの車両にも搭載車が増えて行きそうです。緊急医療システムについて解説します。

ところで、以前こんな記事を書きました。

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トヨタがオンラインサービスのために「コネクテッドカンパニー」と言われる会社を立ち上げました。オンラインサービスに今後力を入れていく意気込みが感じられるわけですが、ここで紹介された方針を見ますといくつか将来のサービスについて垣間見ることができます。

http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1027929.html

こちらを見ていきますと、たとえばカーシェアやレンタカーの仕組みなどにも新しい試みが示されており、カギの管理をスマートフォンで簡単に行うことができるようになるようです。
ハイブリッドカーやEVなど車の仕組みが複雑になりますから、故障診断の仕組みなどは、きっと役に立ちそうです。

デジタルキーの仕組みは、今年発売のヴォクシー/ノアから搭載されたのです。
このように、トヨタの描くコネクテッドの世界が、着々と広がっているように感じます。

最新の機能については、こちらの記事をご覧ください。

T-Connect(22)とT-Connectの違いを調査
ヴォクシー/ノアから対応されたT-Connect(22)という新しいT-Connect。従来のT-Connectとの違いについて機能一覧から調査した結果まとめています。

料金

DCMを内蔵している車両の場合は、初年度無料。2年目以降12,690円/年です。
それ以外のモデルでは、テザリングによる通信料の自己負担のみで利用が可能です。(基本利用料無料)

料金体系は新しくなりました。
現在、T-Connect(22) スタンダード/エントリーは初年度登録から5年間無料、それ以降は月額330円。
T-Connectスタンダード/エントリーは、初年度登録は5年間無料、それ以降は年間3,630円もしくは月額330円。

2018年当時は、DCM単体+ナビなしでのサービスがありませんでしたが、現在はDCMのみでもいくつかのT-Connectサービスを利用可能です。この場合上記「エントリー」という契約タイプになります。

メリット

このようなオンラインサービスは、国内では他に日産やホンダもはじめています。しかしながらプローブを使った交通情報の収集・提供以外にもさまざまなサービスを展開しているという視点では、トヨタのT-Connectがもっとも進んでいるようです。
しかしながらプローブを使った交通情報は、国内シェアNo.1のトヨタの車から収集していますので、マイナーな道路であっても意外と交通情報を出してくれるようです。

マップオンデマンドについて。
最近は地図更新3年間無料というサービスも多くなってきていますのので、あまり珍しくなくなってきましたが、自動更新もしくはボタン一つで更新されますので、そういう意味では便利ですね。3年後には地図データの購入(全更新)が必要です。

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トヨタT-connectナビの地図更新解説
2014年に、G-bookサービスに代わって開始されたオンラインサービスである「T-connect」とそれに対応したカーナビシステム。トヨタのこれらのカーナビは、マップオンデマンドと言われる地図更新サービスを搭載しており気軽に地図更新が可能です。今回は、この仕組みについて解説していきたいと思います。

最近のカーナビの傾向

純正ナビとは、工場装着オプション(メーカーオプション)もしくはディーラー装着オプション(ディーラーオプション)のカーナビのことです。
カーショップで購入できる市販カーナビに比較すると、トヨタの純正ナビはやや地味な感じがします。地図や画面のデザインが、やや昔ながらの作りになっているせいなのもしれませんが、老いも若きも万人が使用する車を考えると、これがいいのかもしれません。

また、最近の傾向では、自動車のフロントにDINの穴がなく、専用のディスプレイオーディオのみしか選択できない車両も増えています。今後、市販のカーナビは徐々になくなっていってしまうのでしょうか…?

まとめ

T-Connectは、交通情報を中心にさまざまなオンライン機能を追加して進化してきました。最近徐々に聞くようになってきたMaaSとも連携する仕組みへと、発展すると予想されます。

通信帯域も5Gへと広がり、さまざまな可能性が広がっています。

車に乗っているときだけではなく、車と離れているときも、その車を活用できる。T-Connectをはじめとするコネクテッドの世界は、そんなサービスを提供してくれます。

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