HONDA 新型ステップワゴンに搭載される上下昇降型カーナビ LXM-237VFLiの解説

新しいステップワゴンのカーナビ

2022年5月より、新しいステップワゴンが発売されました。
フルモデルチェンジということもあり、車両にも多くの改良が施されたと思われますが、カーナビも大きく変更があったようです。

本記事では、新型ステップワゴンに対応したディーラオプションナビ、LXM-237VFLi, LXM-237VFNi, LXM-232VFEiを中心に解説したいと思います。

どこが変わったのか?

1)筐体メカ/デザインが一新

ステップワゴンにも、とうとうDINの取付穴がなくなりました。
結局のところ、上記3つのカーナビのみ取付可能です。

上下昇降タイプということで、ディスプレイ部分が上下にニョッキリ出たり引っ込んだりするタイプの特殊な構造に変わりました。
これにより、ステップワゴンのダッシュボードにスッキリ適合するデザインとなっています。

2)機能のクラス分けがない

また、以前のホンダカーナビですと、プレミアム/ベーシック/エントリーのクラス分けがあったのですが、LXM-237VFLi, LXM-237VFNiはクラス名がつけられていません。

LXM-232VFEiは、ベーシックという位置づけになっています。

3)地図更新方式が変更(自動地図更新)

走行地域周辺の最新地図データを(及びおそらく目的地、ルート周辺も)、サーバーからダウンロードして利用するものです。(LXM-237VFLiとLXM-237VFNi)

車両側のメモリには、出荷時に最新の地図が格納された状態になるようですが、いままで必要だった全更新を定期的にする必要がなく、サービス契約(Honda Total Care プレミアム 基本パック)が継続されえいる間は、常に最新の地図データが利用可能です。

但し、サーバー側は毎年地図を更新する仕組みになっており、その地図が通信でダウンロードされ利用されるというものです。

4)その他

すべてHONDA CONNECT対応となっており、Honda Total Cara Plusなど、ホンダ最新のコネクテッドサービスを利用することができます。

ステップワゴンの場合は、カーナビも全てオプション扱いになっているため、車両に追加して購入する必要があります。

各カーナビの特徴概要

比較表

LXM-237VFLiLXM-237VFNiLXM-232VFEi
税込価格
292,600円228,800円148,500円
モニター関連ディスプレイ11.4インチHD9インチHD8インチW-VGA
ディスプレイ解像度1280×720800×480
タッチパネル方式静電抵抗膜
Honda CONNECT緊急サポートセンター
ALSOK駆けつけサービス
リモート操舵
デジタルキー
車内WiFi
自動地図更新
ナビ機能インターナビ対応
Navicon対応〇(友達マップ)
AV機能WIDE FM/AMチューナー
地デジ(フルセグ・ワンセグ)
CD録音
DVD/CD/SD
Bluetooth ハンズフリー/Audio
BT Audio 対応コーデックLDAC/SBC/AACSBC/AAC
SD/USB音楽再生可能フォーマットMP3/WMA/AAC/FLAC/WAV
SD/USB動画再生可能フォーマットMP4/AVI
ハイレゾ音質再生
音声認識
スマホ連携CarPlay/Android
その他多言語対応
オプションリア席モニター△(デジタル接続可能)
ドラレコ連携
ETC2.0ナビ連動型
リア席モニターワイドカメラ
リアカメラで安心プラス3
USB接続ジャック/接続コード
HDMI接続ジャック/接続コード

LXM-237VFLi

  • 11.4インチHDディスプレイ(1280×720)
  • DVD/CD/SDドライブ対応メモリーナビ
  • 地デジ(フルセグ/ワンセグ)/WIDE FM/AMチューナ搭載
  • Bluetooth ハンズフリー/Audio
  • CD録音、USBメモリー:音楽・動画再生
  • Apple CarPlay/Android Auto/Navicon(友達マップ含む)対応
  • オプションでリア席モニターにも対応
  • HDMI入力
  • ハイレゾ対応
  • 三菱電機製

ということで、ハイエンド・プレミアムモデルに違いありません。
Bluetooth AudioのコーデックはLDACにも対応しており、WalkmanやXperiaから高音質で接続できますね。

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LXM-237VFNi

  • 9インチHDディスプレイ(1280×720)

ディスプレイサイズの違い以外には、LXM-237VFLiと比較して特にスペックに違いは無いようです。

こちらも三菱電機製で、標準価格で63,800の差があります。

LXM-232VFEi

  • 8インチW-VGAディスプレイ
  • DVD/CD/SDドライブ対応メモリーナビ
  • 地デジ(フルセグ/ワンセグ)/WIDE FM/AMチューナ搭載
  • Bluetooth ハンズフリー/Audio
  • Navicon(友達マップ含む)対応
  • USBメモリー:音楽・動画再生
  • HDMI入力
  • フォルシアクラリオン製

以下の機能には対応していません。

  • CD録音
  • CarPlay/Android Auto
  • リア席モニター
  • ハイレゾ音質再生
  • LDACコーデック

他の2モデルのような、サーバー地図をダウンロードしてくる機能は搭載されておらず、従来通りナビ本体の地図を利用する方式のインターナビです。

また、静電タッチパネルではなく、抵抗膜タイプになります。(ピンチ操作は可能です)

他の2モデルは、20万円越えの価格設定ですが、こちらは税込みで148,500円

リア席モニター接続機能はありませんが、HDMI入力があるのはうれしいですね。

Honda Total Care プレミアム

上記、地図の自動更新サービスについては、Honda Total Care プレミアムに契約する必要があります。初期申込から12か月間は無料ですが、それ以降は月額550円です。

この基本サービスには、緊急サポートセンター、リモート操作(エアコン操作等)、自動地図更新サービスが含まれています。

ステップワゴンの場合には、Honda デジタルキーにも対応しますが、こちらも初期申込から12か月間が無料、それ以降月額330円の料金がかかります。

その他、オプションのALSOK駆けつけサービス、車内WiFiにも対応可能です。

総括

まったく新しい筐体を採用したステップワゴンのディーラーオプションカーナビ。

一応、3モデル共に「汎用モデル」ということになっているので、今後このタイプを採用するホンダ車が増えることが予想されます。

スマホカーナビのような完全通信型では、モバイル通信がカバーされていない山間部などで問題がありますので、自動車メーカーのカーナビはなかなかそこに切り替えできないでいるのだと考えます。

通信ナビとローカルナビのハイブリッド型にすることで、「最新の地図データ」を「ほぼ、常に使える」ようになったというわけですね。

トヨタのヴォクシー/ノアに搭載される、コネクティッドナビは、通信のみで動くタイプですが、周辺地図を常にバッファリング(メモリに貯めておく)することで対応しています。

話が戻ってホンダの「自動地図更新」機能ですが、契約が切れると工場出荷時の地図状態に戻るのだそうです。
カーナビ機能も、サブスク型の時代に突入といったところでしょうか?

Honda Total Care プレミアムですが、12か月と言わず、少なくとも3年くらいは無料で使わせて欲しいものです。

 

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