2018年 ホンダ純正ナビ VXM-187VFNi, VXM-187VFEi, VXU-187SWi, 18-19モデルとの違いも解説

ホンダの純正カーナビラインナップに 三菱電機製3モデルが追加

ホンダの純正カーナビ(ディーラー装着)に三菱電機製のカーナビが追加されました。

フラッグシップである10インチモニターのVXU-187SWi(2018年2月中旬発売)、9インチモニターのVXM-187VFNiと8インチモニターの VXM-187VFEiで、いずれもプレミアム・インターナビの位置づけです。

これまでのホンダ純正ナビは、パナソニックとJVC Kenwood製のみのラインナップでしたが、三菱電機のDIATONE SOUND NAVIをベースとしたインターナビが加わりました。

今回はこのカタログスペックと取説の内容から、他のモデルにはない特徴的なところを紹介します。

※10インチモデル(VXU-187SWi)はステップワゴン専用です。

これらの3モデルは、メーカーの取り扱い説明書が共通となっていますので、画面サイズ以外は基本同一スペックと思われます。

New! 追記しました。
2018年秋にホンダ純正カーナビ(Gathersナビ)のラインナップが更新されました。旧モデルは在庫がなくなり次第終了とのことで、順次新しいモデルに置き換わります。

  • 旧)VXM-187VFNi → 新)VXM-197VFNi(9インチ)
  • 旧)VXM-187VFEi → 新)VXM-197VFEi(8インチ)
  • 旧)VXU-187SWi → 新)VXU-197SWi(10インチ STEP WGN専用)
    ※VXU-197SWiは2019年1月下旬発売予定です。

いずれのモデルも変更されるのは大きく以下の2点

  • 最新版の2018年版の地図データを搭載。道路(高速・有料): 2018年4月、道路(国道・県道): 2017年9月、交通規制: 2017年9月
  • 最新接続機器との接続確認情報を更新
    たとえば、前モデルでiPhone7までの動作接続確認がとれていたものが、iPhoneXまで動作接続確認がされたとか、そういった類の更新。

それ以外の基本仕様は旧モデルと同じです。本記事では以下、18x系の解説がありますが、上記の後継モデルにも該当します。

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VXU-187SWi, VXM-187VFNi, VXM-187VFEiの特徴

※VXU-197SWi, VXM-197VFNi, VXM-197VFEiの解説も兼ねています。

VICS WIDEに対応

これまでのパナソニックやJVC KENWOOD製のモデルでは、VICS WIDEには対応していませんでした。もちろんパナやKENWOODの市販モデルはしっかりとVICS WIDEに対応していますので、インターナビ用に意図的に外した?ものと思われます。

今回の三菱製からVICS WIDEに正式に対応しています。

VICS WIDEの紹介 | VICS
2015年「VICS」をさらに進化させる新サービス「VICS WIDE」がスタートしました!

1280 x 720 のHD液晶に対応

10、9、8インチモデルがリリースされ、ディスプレイが大型化されています。

ディスプレイサイズが大きくなっても、画素数はそのままという場合も多々あるのですが。今回の三菱の追加モデルはどれも 1280×720のHD液晶を採用しています。

三菱製の市販カーナビとして新発売された「NR-MZ300PREMIUM」のカタログスペックを見てみますと、8インチモデルながらWVGAとなっており、7インチと変わらない画素数です。

今回のホンダの純正品では、この市販用とは異なる高精細ディスプレイを採用していることになります。

Gracenoteデータベースのリンクアップフリーモジュール経由の更新

これは特に新しい機能ではありませんが、三菱とパナのインターナビではこのリンクアップフリーモジュールでCDのアルバム情報・曲情報のデータベース更新ができるそうです。

ホンダのリンクアップフリーモジュールの使い道は、交通情報と天気予報だけだと思っておりました。こんな機能もカバーしているんですね。

DVD +R, DVD+RWの対応

DVDの±R及び±RWに対応したドライブが採用されているようです。

FLACに対応

音楽再生では、FLACフォーマットの音楽ファイル再生に対応しています。三菱製とJVC KENWOOD製のモデルが対応していることになります。(最近のハイレゾ用音楽フォーマットの話です。)

【関連記事】ハイレゾを車で再生するには?

車種専用音響チューニング

10インチのVXU-187SWi/VXU-197SWiはステップワゴン専用。

9インチのVXM-187VFNiは、装着可能車種がオデッセイ、フリード。
VXM-197VFNiは、さらにステップワゴンにも取り付け可能となっています。

8インチのVXM-187VFEiは、シャトル、ジェイド、グレイス、ヴェゼル、フィット、N-WGN、N-BOX+と限定されています。
VXM-197VFEiでは、対応車種は シャトル・ジェイド・グレイス・ヴェゼル・フィット・N-BOX SLASH・N-WGN・N-VANとなりました。

そしてこれらのカーナビは、装着車種に合わせた専用の音響チューニングがなされています。

駐車中の監視にも対応可能なドライブレコーダー(オプション)に対応

オプションのドライブレコーダーを装着すると、ナビと連携して動作させることができます。

ちょうど1000kmや7777kmの地点を静止画で記録して、地図上にアイコン表示できるそうです!

→【関連記事】2018年 ホンダ・純正ナビ連動ドライブレコーダーは買いか?(仕様を比較解説)

リア席モニター接続にも対応

※追記しました!

オプションの天吊りモニターの接続にも対応します。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

→【関連記事】2018年 ホンダ純正ナビのオプション拡張性(リアモニター,ETC等)を解説

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他のモデルとも共通した基本機能

インターナビ対応

インターナビルート、インターナビ交通情報、インターナビウェザー、駐車場セレクトに対応します。

インターナビ交通情報を利用したルート計算、渋滞表示、天気情報表示、設定条件にあった駐車場の検索が可能です。

Turn by turn機能

矢印と案内交差点までの距離情報などの簡易的な情報を、メーター内に表示する機能です。地図を確認しなくても、こちらだけで目的地へガイドしてくれます。

※その昔、マップナビが発売される前は、欧州などでこの矢印ナビが全盛でした。Turn by turn navigationと呼ばれていましたので、この表示機能をTurn by turnというらしいです。

みちびき対応

準天頂衛星からの電波受信に対応しています。2018年から4機体制の運用が開始される予定ですので、測位精度の大幅な向上が期待されます。

Bluetooth対応

ハンズフリー、Bluetoothオーディオ、Naviconの連携に対応しています。Bluetoothオーディオは、標準的なA2DP, AVRCPに対応しています。

→【関連記事】カーナビと連携するためのBluetoothの解説

Navicon対応

Naviconで検索した目的地情報の転送や、友達mapに対応しています。

友達マップは、Naiconアプリを介して作成したグループに属するメンバーの位置をカーナビ画面で共有できます。(複数台の車でつるんで走行するとき等に便利)

→【関連記事】カーナビと連携するスマホ・アプリ NaviConのメリットは?

その他

・フルセグ地デジ対応
・CDリッピング→SDカード
・HDMI入力
・Apple CarPlay対応

三菱電機製 市販カーナビと比較して…

バージインによる音声認識機能

三菱電機製カーナビの独自機能として音声認識機能があげられます。三菱の市販カーナビには通信型音声認識をはじめ、いくつかの機能があるのですが、ホンダ純正ナビの場合はこのうち「ガイダンス中のバージイン発話認識」機能が搭載されています。

従来のナビでは、ガイダンスが流れているときにはそれに割り込んで音声認識させることができませんでしたので、ガイダンスの終了を待たなくてはなりませんでした。

バージイン発話機能の設定をオンにしておくと、ガイダンス中も音声コマンドを発話し、認識させることが可能です。

※ガイダンスで発話する音声は、カーナビ側で音響的にキャンセルできるので、割り込んで音声コマンドを発しても認識されるというものです。

DIATONE SOUND

電源回路、パーツ、基板、DACなど三菱のDIATONE SOUD NAVIと多くの共通設計がなされているものと思われます。

特に車両専用設計となっているモデルについては、専用チューニングによる高音質化も期待されます。是非、ディーラーでの装着車両で試聴することをおすすめします。

参考:三菱電機カーナビ

→【関連記事】最近注目の三菱 DIATONEナビ NR-MZ300PREMI/NR-MZ200PREMI-2 を解説!

まとめ

ホンダ純正カーナビに2018年新規追加採用となった三菱電機製のカーナビについて、そのカタログスペックから主な機能を紹介しました。2018年秋のモデルラインナップの変更後もそのまま型番のみが変更されてそのまま継続採用されています。

カタログや取説への記載が十分でないところも多く、機能のあり/なしが必ずしも明確ではないところがありますので、こちらの記事での注意点をチェックしながら、検討することをおすすめします。

筆者は、この市販のDIATONEナビの最大の特徴は、高音質設計と音声認識機能だと考えています。このホンダの純正品として改良するにあたり、高音質設計は受け継がれていると考えますが、通信型認識機能が省略?されているようで、少しもったいないような気がしています。

バージイン機能は搭載されていますが、ユーザーの会話から施設カテゴリーなどのキーワードを自動認識する機能などはカタログになく、省略されているように思われます。

そしてもう一つの大きな特徴が、直射日光でもコントラストをしっかりと確保したディスプレイです。市販モデルではこの辺りが注目されていましたが、純正モデルでは別の解像度のディスプレイが採用されており、同様のコントラスト感、映像美が再現されているのかどうか実機を確認したいところです。

市販製品と比較しながら購入を検討されている方は、特にこの辺りを注意して検討してください。

→ 【関連記事】ALPINE ビッグX(EX10Z)は、ホンダ/各社純正ナビと比較しても買いか?

【関連記事】2018年 車種専用サイバーナビ(ステップワゴン専用 CE901)は拡張性がスゴい!

プローブ利用型交通情報の先駆者であり老舗となったインターナビの交通情報機能を搭載したこのDIATONE SOUND NAVI、ナビもAV機能もフル機能でありますし、魅力的であることは間違いありません。

→【関連記事】2018年ホンダ純正カーナビ(ディーラーオプション)は買いか?

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