Clarion QuadViewのカーナビ「NXV977D」を解説

2018年 Clarion カーナビゲーション・ラインナップ

クラリオンは、QuadViewカーナビを大画面・ハイエンドに位置づけ、その他以下のようなラインナップのカーナビ製品を発売しています。

  1. 9インチQuadView:NXV977D
  2. 200mm幅 7.7インチワイド画面のスパーワイドナビシリーズ:MAX777W、MAX677W
  3. NXシリーズ:7インチナビNX717、NX617と200mmワイドNX617W

本記事では、クラリオンのハイエンド9インチカーナビ NXV977D について、その機能や拡張性について、カタログや取説の情報を元に解説します。

QuadView 「NXV977D」の特徴

主な仕様

  • 9インチの高精細液晶モニター 1280×720のHDディスプレイを搭載
  • クラリオンのFull Digital Sound Systemに対応
  • CD/DVDドライブ
  • 4チューナーのフルセグTVチューナー
  • Bluetooth
  • Wifi
  • SDカードスロット
  • USB端子

取付け可能車種

モニターが9インチであるため、どんな車にも装着できるわけではありません。

下記クラリオンのHPに詳細な取り付け可能車種が記載されています。

Clarionクラリオン | NXV997D / NXV987D / NXV977D 装着可能車種情報

下記に、車種名だけをピックアップしてみました。

アクア、アルファード、ヴェルファイア、ヴィッツ、エスティマ、オーリス、カムリ、C-HR、タンク、ルーミー、ハリアー、プリウス、プリウスα、ノア、ヴォクシー、エゥクァイア、ランドクルーザープラド、
セレナ
トール/トールカスタム

※取り付けには、純正の9インチモデル専用クラスターパネルが必要です。

主な機能

QuadView

クラリオン独自の新しい画面インタフェースです。

1つの画面を4つに分割にした情報表示で、それぞれの画面にジャンル分けされた情報が見やすく表示されます。

ナビゲーション、オーディオ、ツール、アプリケーションの4エリア
各エリアを仕切るクロスポイントをドラッグすることで、各エリアの拡大縮小が可能です。

カーナビ機能

VICS WIDEに対応

クラリオンもVICS WIDEにいち早く対応したカーナビメーカーの1つです。

最長3年間で3回の地図全データ更新が無料

購入してから最長3年間は、最新のデータでカーナビを利用できます。

名称予測検索機能を内蔵した目的地検索機能

最初の数文字の入力だけで、入力したい名称の候補が表示されるため、入力がカンタンにできます。

Intelligent Voice

音声による目的検索が可能です。オンラインを利用した音声認識のため車載機内蔵タイプの音声認識に比較して認識精度も高くなります。

※専用アプリ「Smart Access 4car」(後述)により利用可能となります。

また、音声だけでなくキー入力によるGoogle検索にも対応します。

ルート沿い検索にも対応

施設検索時に、目的地までのルート沿いにあるものを検索することができます。

乗り降りIC変更機能

高速道路を通るルートにおいて、利用する出入口ICを変更することができます。

オンライン機能

Smart Access 4car

専用のスマートフォンアプリ “Smart Access 4car”とBluetoothで連携し、カーナビの画面モニターからの操作で音声認識やニュース、天気などのアプリケーションを使用することができます。

Smart Access 4Carは、Intelligent Voiceをはじめとするいくつかの専用アプリケーションを管理する上位アプリケーションのような位置づけで、これさえインストールしておけば、連携するスマートフォン機能をすべて利用することができます。

※Intelligent Voiceは、音声認識機能をはじめとした重要な機能が入っているのですが、一部有料サービスとなっています。ところが、NXV977Dと連携して利用する場合には、その有料機能も3年間無料で使えるようになっています。

NaviCon連携

スマートフォンアプリ “NaviCon”と連携し、NaviConで検索した地点情報を目的地としてカーナビにカンタンに設定することができます。

「友達マップ」アイコンをカーナビの地図画面上に表示する機能にも対応しています。

→【関連記事】カーナビと連携するスマホ・アプリ NaviConのメリットは?

Bluetooth機能

bluetoothは、以下の機能に対応します。

  • ハンズフリー
  • 電話帳転送
  • Bluetoothオーディオ
  • スマートフォンアプリとの連携

→【関連記事】カーナビと連携するためのBluetoothの解説

Android Auto/CarPlay対応

Android Auto

Android Autoアプリをスマートフォンで起動し、USB接続して開始します。

Android Auto接続中にGoogle音声入力が使用可能です。

CarPlay

CarPlayアプリを起動し、USB接続します。

スポンサーリンク

CarPlay接続中にSiriによる音声入力が使用可能です。

デュアルゾーンに対応!

最近、解説記事を書いている中で久々に見つけました。市販ナビでは最近省略される傾向にあるデュアルゾーン機能ですが、こちらを搭載しています!

リアモニターを接続したときに、前席と後席で別のソースを再生する機能です。

デュアルゾーンの操作制限

以下の場合、デュアルゾーンは利用できません。

  •  本機にフルデジタルサウンドプロセッサー Z3を接続している場合
  •  Apple CarPlay、Android Auto使用中の場合
  • SDカード/ USBメモリーのファイルのうち、サンプリング周波数が48kHzを超えるファイルを再生中の場合
  • CD録音中の場合

CDリッピング

Music Catcher という音楽ファイル管理機能により、リッピングされたデータはSDカードに保存されます。

音声圧縮形式・録音音質

圧縮形式:AAC
サンプリングレート:44.1kHz
ビットレート:128kbps

※Wifiによるインターネット接続機能を利用すれば、Gracenoteにアクセスしてアルバム情報の取得が可能

主な再生可能音声フォーマット

各フォーマットにおける再生可能な最大ビットレート、量子化ビット数を記載します。
詳しい再生可能フォーマットの仕様は、取説を参照してください。

WMA

※proやlosslessには未対応
Disk: 320kbps(44.1kHz), 192kbps(48/44.1kHz)
USB/SD:  192kbps(44.1KHz)

AAC:
Disk: 320kbps(48/44.1kHz)
USB/SD:  256kbps(48/44.1KHz)

WMA:
24bit 192KHz

FLAC
24bit 192KHz

主な再生可能動画フォーマット

最大画素とフレームレートを記載します。
wmv: 1920×1080 60fps
mp4: 1920×1080 60fps
mpeg2: 720×480 60 fps
FLV: 1920×1080 60fps

外部接続端子に見る拡張性

USB端子 x1

汎用サイド・フロントカメラ入力端子 x1

「手動で切り替え」もしくは、「低速時・停車時の自動切り替え」に対応しています。

リアカメラ入力端子 x1

リアカメラ接続用の専用端子です。

HDM入力端子 x1系統

映像・音声の外部入力といて利用します。

HDMI出力端子 x1系統

主にリアモニター接続用として利用します。

リアモニターには、以下のソースが出力可能です。

DVD,TV,HDMI/VTR/SD VIDEO/USB VIDEO

ハンズフリー用マイク入力 x1

アナログ映像/音声入力 x1系統

※専用のドライブレコーダーは発売されていませんが、そういった映像をモニターする際に利用可能です。

外部アンプ接続用のプリアウト、サブウーファー出力 x1系統

Full Digital Sound用デジタル出力端子 x1

専用スピーカーを駆動するZ3との接続用です。スピーカーまでデジタル信号で伝送し、直接駆動する仕組みです。伝送ロスなくスピーカーに信号が届きます。

その他

リモコン

別売りのリモコンにも対応しています。

ドライブレコーダー、リアモニター

クラリオンからは、特に専用品が発売されていません。そのため汎用品との組み合わせとなります。

 

広告

【液晶王国】車載液晶モニター

サンバイザーモニター、フリップダウンモニター、
各種様々なカーアイテムを取り揃えています

まとめ

クラリオンのQuadViewを搭載したナビ、NXV977Dを解説しました。大型モニターのため、装着できる車両が制限されますが、デュアルゾーンや別売りリモコンにも対応し、大型ミニバンなどを利用するファミリーユーザー向けにぴったりの製品であることがわかりました。

自動車メーカーが展開するような、オンライン交通情報はありませんが、そこはVICS WIDE対応でカバー。その分、スマートフォン連携やリアシートモニターへの拡張性などをしっかり行ったナビです。

スマートフォン連携は、カーナビ画面上で操作できるところが、安全性の上でも好ましく、筆者もおすすめできるところです。

Intelligent Voiceは良く調べて見ると非常に高機能で、多くの機能がプレミアム(有料)サービスに位置づけられています。このナビの場合は3年間無料で使えますが、その後は有料で1か月360円、6カ月1800円、12か月3600円(2018年4月時点)だそうです。

スマホ1台1台に対するライセンスではなく、ナビ1台に対してライセンスを発行する仕組みになっており、家族で車を共有する場合にも1ライセンスで利用することができるようです。

Clarionクラリオン | NXV977D
クラリオンのカーナビゲーション「NXV977D」をご紹介いたします。

クラリオンは、2013年モデルからIntelligent Voiceを採用し、すでに5年。スマホ連携では一歩進んだカーナビメーカーです。

→【関連記事】クラリオン New QuadViewナビ NXV987Dを発表!NXV977Dとの違いは?

タイトルとURLをコピーしました