パーソナルなオープンドライブに!ウェアラブルスピーカーは使えるのか?

肩に掛けて使うスピーカー

最近、主要な複数のヘッドフォン・スピーカーメーカーから、ウェアラブルスピーカーが発売されています。

耳をふさぐものではなく、本体を首に掛け、鎖骨の辺りにスピーカーが装着され、そこから音が出力されるというものです。

ボリュームを上げれば音漏れはもちろんするのですが、周囲の音も聞こえ、さらに耳をふさがないのでうっとうしさがありません。

こんなウェアラブルスピーカー、オープンカーを始めとする車で使ったらよいのに!と筆者は思いました。

運転中に使っても問題ないのか?

自転車の運転時と同様に、周囲の音が聞こえない状態で自動車を運転するのは非常に危険なため、通常のヘッドフォンやイヤフォンを運転中に装着するのはよくありませんが、このウエアラブル・スピーカーならば問題なさそうに思えます。

しかしながら、各メーカーのアプリケーション例を見てみると、家事中や、散歩中などが話題になっているものの、車の運転については全く触れられておりません。

なぜでしょうか?

イヤホンやヘッドフォンを装着して運転することは、

  • 「装着そのものが条例で禁止されている」
  • 「事故を起こしてしまったときに、【安全運転義務違反】になる」

というのが一般的な解釈のようです。

では、

「ウェアラブルスピーカーは、イヤホンやヘッドフォンと全く異なる」
と言い切れるか?

ここが問題だと思われます。

「外部の音も聞こえるからOK」という解釈の人もいれば、「耳元で鳴らすのだから(ヘッドフォンと)似たようなものだ」という解釈の人もありそうです。

そういった観点から考えますと、運転中は使わないほうが無難、ということになりそうです。

製造メーカーも、運転中の使用を積極的に推奨しないほうが無難?ということなのではないかと思われます。

どちらにしても、ウェアラブルスピーカーで大音量の音楽を聞きながらの運転は、危険には違いないと思います。
少なくともその点はご注意ください。

「窓全開、もしくはルーフ全開のオープンエアでの(一人での)ドライブ(一人でドライブ)をするときなど、こんなものが使えたらきっと楽しいだろうなと思ったのですが…。」

以上が筆者の見解です。しばらく様子を見たほうがよさそうです。

ウェアラブルスピーカー

車の運転に使うのはちょっとグレーなのですが、「部屋の中をあちこち移動しながら」「洗車をしながら」「ガーデニング中」など、用途はいろいろありそうです。

主要な製品と、比較的低価格な製品をいくつか紹介します。

Bose SoundWear Companion speaker

ボーズのウェーブガイドテクノロジーにより、豊かな迫力のあるサウンドを提供します。
音楽再生の他に、通話や音声アシスタントにも対応。

※洗い替えや気分転換に、オプションのカバーも販売されています。

JBL SoundGear

低遅延のapt-X にも対応した、JBLの製品です。
掃除機の使用時などの大きな音のする作業でも、これなら楽しくできそうです。

こちらも通話はもちろん、専用のワイヤレストランスミッターを使用すれば、TVと接続してTV音声を聞くことも可能です。こちらはトランスミッターが同梱された製品です。

ソニー SONY ウェアラブルネックスピーカー

音を増強する振動板「パッシブラジエーター」を搭載し、低音再生時に震動を伝え迫力のサウンドを再生します。

こちらは、アンプ内蔵スピーカーシステムです。通話機能はありません。

専用のトランスミッターを介して音声が低遅延で送信されます。ゲームやTV・映画の視聴に最適です。

EM-Tech MY THEATER ネックバンドスピーカー

コーデックは、AAC/apt-Xに対応。
スマホとはBluetooth, TVとは専用のUSBドングル型のトランスミッターで接続します。

※こちらはウェアラブル型のBluetoothスピーカー製品です。通話機能はありません。

volflashy スポーツ イヤホン ブルートゥース スピーカー

こちら低価格のウェアラブル型のBluetoothスピーカーです。(通話機能はありません。)

総括

最近話題の、ウエアラブル・スピーカー製品の車での利用について考察してみました。

耳の近くで再生されますから、事故ったときにどう判断されるのか、現状わかりません。

しかしながら将来は、ウエアラブルスピーカーはいくつか応用が効きそうです。高齢者でも簡単に装着できますし、車両側と連携して「体調をチェックする」「車線変更時の警告を振動で知らせる」「ナビのガイダンスをここから出す」などにも使えそうです。

さらに音声でナビしてくれれば、車を降りた後も地図やスマホを見ずに知らない街も歩けそうです。

そうなれば、安全性も認証され、車での使用も推奨されるようになる日が、案外近くにあるのかもしれません。

筆者個人的には、BOSEやJBLの製品はすぐにでも使ってみたいと思います。

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