カローラ標準装着のディスプレイオーディオが登場!
カローラをはじめとするいくつかの車両に、標準装着として登場した「ディスプレイオーディオ」という製品があります。
工場装着オプションのT-Connectナビとも異なる新しい商品。
このディスプレイオーディオとは何か?について解説したいと思います。
ディスプレイオーディオはどんな製品?
ディスプレイオーディオとは?(概要)
標準品は、7インチモニター(車両により異なります)による表示系を持ち、チューナー、Bluetooth、USB音楽再生、Miracast機能等を搭載した情報・音楽再生機器(Infotainment system)です。
オプションで、TV機能、CarPlay/Android Auto を追加したり、内蔵カーナビ機能を追加することができます。
ディスプレイオーディオの特徴
SmartDeviceLinkに標準で対応しており、対応アプリをインストールしたスマートフォンと接続すれば、ディスプレイオーディオのタッチ画面からアプリの操作が可能です。
エントリーナビキット/T-Connectナビキットをオプションで装着すれば、スマホと連携しなくても組み込まれたカーナビ機能を利用可能です。
DCMや上記ナビキットとの組み合わせにより、T-Connectのサービスを利用可能です。
但し、利用できる機能は、組み合わせにより異なります。
ディスプレイオーディオが装着可能な車両は?
カムリ (8インチ+DCM)全車標準装備
カローラ (7インチ+DCM)全車標準装備
カローラツーリング(7インチ+DCM)全車標準装備
カローラスポーツ(7インチ+DCM)全車標準装備
※2019年10月現在
ディスプレイオーディオの標準品とオプション&価格
最低限のディスプレイオーディオには、ディスプレイが付くことはもちろんですが、
Bluetoothやメディア再生機能、FM/AMチューナー等が標準で使用できます。
また、SmartDeviceLinkによる連携機能も標準となっています。
wifi接続機能、USB入力なども標準です。
現在、対応車種には全車標準装備となっており、車両価格に含まれています。
内蔵カーナビのオプション
このオプションを購入すると、ディーラーオプションのT-Connectナビ/T-Connect非対応のナビに相当するカーナビ機能をディスプレイオーディオに内蔵することができます。
- T-Connectナビキット(税込110,000円)
T-Connectナビ機能を追加するオプション(ハイブリッドナビ、マップオンデマンドにも対応) - エントリーナビキット(税込66,000)
T-Connectナビ機能には非対応ですが、カーナビ機能を追加するオプション
TV&リンク機能オプション
- TV視聴機能+CarPlay/Android Auto オプション(税込33,000円)
これらの機能が追加されます。新車購入後にも追加することができるそうです。
※CarPlay/Android Autoは現在標準で使えるようになっています。(2021/2月 追記)
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ディスプレイオーディオでできること
映像・オーディオ再生機能
- WIDE FM/AMチューナーによるラジオ再生
- USBメディア上の音楽の再生(MP3/WMA/AAC/WAV/FLAC/ALAC/OGG Volbis)
- USB接続のiPod/iPhone上の音楽ファイルの再生
- Bluetooth Audioによる音楽再生
- Miracast(Wifi接続)によるスマホ画面・音声の表示出力
- USBメディア上の動画の再生(MPEG4/AVI/WMV)最大1920×1080 pixel, 60i/30p
- 地デジ(フルセグ/ワンセグ)チューナーによるTV視聴(オプション)
EPG/データ放送受信機能あり
※USBメディアの音楽再生は、ハイレゾ対応で、最大48KHz/24bitで再生されるようです。
その他の機能
- ハンズフリー通話機能(Bluetooth)&電話操作
- バックガイドモニターの表示機能
ガイド線表示(ハンドルの操舵角に連動)や、RCTA(リヤクロストラフィックアラート)にも対応
ディスプレイオーディオで利用できるT-Connect機能は?
※上記、ディスプレイオーディオとDCMが標準装備されている車両を前提として説明します。
「エントリーナビキット」もしくは「ナビキットなし」でも利用可能な機能
※これらのT-Connect基本機能は、新車購入から5年間無料で使えます。
- ヘルプネット(緊急通報サービス)エアバッグ連動
- eケア
- マイカーサーチ
ドアロックやウィンドウの閉め忘れ、ハザードの消し忘れをメールでお知らせ
スマートフォンでドアのロック状態等の状態を確認可能
遠隔操作でハザードを点滅させて、車を見つけやすくすることも可能
さらに下記オプションを追加可能(年間2,420円)
- マイカーサーチPlus(追加申し込みによるオプション)
マイカーアラーム(アラーム作動をメールと電話で通知)
盗難車の位置追跡、警備員の派遣
「T-Connectナビキット」だけが利用できる機能
※こちらも新車購入から5年間無料
- マップオンデマンド
自動地図更新が可能 - ハイブリッドナビ
ルートガイダンス中は、サーバー側の最新地図データで表示・ガイドします - エージェント
音声認識による対話でエージェントと話しながら目的地設定などが可能です。 - Apps(T-Connectアプリケーションサービス)
T-Connect専用アプリをナビにダウンロードして利用できます。 - オペレーターサービス(年間3,630円)
目的地検索などの操作を、オペレータとの会話で設定可能です。その他、ロードサービスの取次ぎ、電話番号案内など - オペレーターサービスPlus(年間6,050円)
上記オペレータサービスに加えて、レストラン、ホテル、航空券の予約が可能です。
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総括
スマホナビ時代に新たに登場した新しいインフォティンメントシステム=トヨタのディスプレイオーディオ。
ナビはスマホで十分という人たちにとって、モニターとオーディオ再生+スマホリンク機能を実現した新しい形です。
とはいえ、従来のカーナビ機能も利用できるように、内蔵ナビをオプション設定しているところもトヨタらしくとても手厚いシステムと感じます。
トヨタ一押しのSmartDeviceLinkが標準装備で、CarPlayとAndroid Autoがオプションとなっているところもなかなか考えられていますね。
ユーザーはとりあえず、「無料のSmartDeviceLinkを試してみよう!」という気になります。
ここでSmartDeviceLinkが十分に使えるものであればよいのですが、その仕上がりは現在どうでしょうか?
筆者としては、まだまだ対応ソフトが少ないように感じます。
CarPlay/Andoroid Autoもそれほど対応ソフトが多いわけではありませんが、普段使っているいくつかの基本アプリが車でも使えれば、それだけでもユーザーはうれしく。
さらにこの規格もだいぶ年数が経過してきていますから、やっと使えるようになってきたところだと思います。
TV機能が欲しい方は、あまり悩まずにオプション購入する機能ではないでしょうか?
T-Connect対応のディーラーオプションナビを普通に購入すると、DCM付で少なくとも20万弱の費用が掛かります。
ディスプレイオーディオは、標準装備で車両価格に含まれているとはいえ、+11万でT-Connectナビとして機能追加が可能です。
そういう意味では、おトク感があるのではないかと筆者は思います。
費用を圧縮したい場合は、もちろんナビキットなしで、スマホナビを利用するのがおすすめです。
何より、ダッシュボード周りがゴテゴテせず、すっきり使えるのがうれしいですね。
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