TOYOTA エントリーナビ NSCN-W68に搭載された Smart Device Link機能について考える (2018-2019年モデル)

Smart Device Link機能を搭載したNSCN-W68

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先進のスマートフォン連携。充実機能を網羅した高性能モデル。快適を乗せて走ろう。クルマに乗るよろこびをいっそう高めてくれるカーナビ。トヨタのカーナビはますます使いやすく、ドライブをより楽しく、そしてさらに便利な機能を充実させて、乗る人のよろこびをさらに鮮やかに彩ります。ドライブに「快適」という同乗者を乗せて、目的地までナ...

SDL(Smart Device Link)は、スマートフォンと連携してカーナビを動作させるためのプラットフォームなのですが、なぜかまだトヨタのエントリーナビにしか搭載されていません。

※ →2019年夏頃より他の上位ディーラーオプションモデルもすべてSDL対応になりました。

このトヨタ純正ディーラーオプションナビのエントリーモデル(NSCN-W68)の解説と共に、SDL(Smart Device Link)について紹介します。

NSCN-W68はどんなカーナビ?

概要

NSCN-W68という型番を紐解くと、
「カーナビ/SDナビ/CDドライブ搭載/パナソニック製/WIDE DIN/2018年モデル」
となるようです。

7インチのVGAモニターを搭載、Bluetooth/SD/USBを利用可能です。
T-Connectには非対応、地デジチューナーはワンセグとなります。

ナビ機能

VICS WIDEに対応
ナビのSDメディアは16GB(上位モデルは32GB)

※T-Connect対応ナビでは、T-Connect交通情報を利用しますが、こちらは一般的な市販ナビと同様、FMのVICS WIDEから交通情報を受信します。

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AV機能

WIDE FM/AM チューナー内蔵
地デジチューナーワンセグです。
Bluetooth AudioAACに対応、ハンズフリー通話も可能
ハイレゾ機ではありません。

拡張性

バックガイドモニター接続可能
ナビ連携ETC車載機を接続可能
※十分な情報がありませんが、ETC2.0ではなく、連携型のETC車載機に対応しているようです。くわしくはディーラーでご確認ください。連携型でなくても、筆者は、発話型のETC2.0車載器をお勧めします。

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リアシートエンターティンメントのためのモニター接続はできません。
ドライブレコーダーを接続したり、マルチカメラ接続機能はありません。

その他

日本語・英語・中国語(簡体字)・韓国語の4か国語対応
音声操作には対応していません。

SmartDeviceLink搭載

昨年2018年10月のCEATECで、デモが公開されていました。
筆者も実際に触ってきましたが、そのころはハングすることもしばしばあったようですが、一応、スマートフォンアプリと連携し、ナビ側から各種操作が可能。スマートフォンアプリ側の必用な表示内容が、ナビ画面に表示され、操作できるという連携デモをしていました。

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現状(2019年3月)の対応アプリは、LINE MUSICauうたパス、今後、Radikoとclova autoが追加される予定のようです。(2019年5月時点でRadikoが追加対応されています。)

※「SmartDeviceLink™ご利用時の操作手順」というトヨタのマニュアルを見ていて見つけましたが、NSZN-Z68T、NSZT-Y68T、NSZT-W68TへのSDL対応は、19年夏頃対応予定とのことです。(2019年7月時点ですでに対応しました。)

総括

CDドライブでシンプル機能のこのNSCN-W68。
このモデルの最大の特徴が、4か国語対応SmartDeviceLinkです。

日本で車を使う外国人自動車ユーザーや、レンタカー向けに開発されたものと考えられます。

不特定のユーザーが1台の車を使う場合には、ユーザー登録を必用とするT-Connectは不向きであるからなのかもしれません。もちろん、簡単なシンプル機能が欲しい個人ユーザーにも適しています。

一方、このSDL機能。まだまだ搭載アプリが少ないようで、今後に期待するわけですが、どういう普及の仕方をするのか?今後注目していきたいと思います。

iOSやAndroidなど、OSレベルで標準サポートされているCarPlayやAndroid Autoと似たような動きをするわけですから、その違いやメリットをしっかりと出してきて欲しいものです。

CarPlay/Android Auto対応アプリと言えども、まだ、それほどたくさんありませんので、
SDLはどうなるのか?普及するのでしょうか?

そもそも車載カーナビ機と連携動作するわけですから、「スマホ用カーナビアプリ」などは対応しても意味がなく、その用途は、オンラインミュージック系アプリとの連携が主になりそうです。(カーナビ側から放送局の選択や選曲操作ができればよい)

我々ユーザーも、スマホアプリと連携してどんなことがやりたいのか、今一つはっきりしていないように思います。

Bluetooth Audioができるというだけで、結構ユーザーが満足してしまっているのかもしれません。

これは、CarPlay/Android Audo/SDL等のスマホリンク機能が、カーナビのキラーアプリにはなっていないと言うことになりますし、普及にも時間がかかると言うことなのかも知れません。

※SDLをFordと共に推進するトヨタですから、他のトヨタ純正ディーラーオプションナビにも、CarPlay/Android Autoは搭載されていません。

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