トヨタの新しいT-Connectサービス 何ができて何ができないのか?

2018年秋、T-Connectナビゲーションがリニューアル

本格的なテレマティクスサービスとしてはじまったG-Bookサービス。

初期のシステムでは、

  • サーバー側から車に、目的地をはじめとする検索情報を提供する。
  • オンライン交通情報を提供する。
  • 車からはサーバーにプローブ情報を送る。

いわゆる交通情報の生成と、その利用、目的地検索サービスとして発展してきました。

そして2014年7月から始り名称を変更したT-Connectは、まる4年を経過、この秋のT-Connect 純正ナビのリニューアルとともに、大きく進化をしました。

特に「コネクテッド」と呼ばれるさまざまなサービスを追加し、多岐にわたるさまざまなサービスを展開しています。

T-Connectにはどんなサービスがある?

T-Connectって何?
どういうところがいいの?
この車で何ができる?

と言われると、簡単に答えられなくなってきました。

その理由のひとつとしては、「トヨタの車を買えば、これができる!」とは一口に言えず、
サービスによって/車によって、できることとできないことがあります。

このトヨタ車ならこれができるけど、あのトヨタ車ならこれができると言う風に、よく調べないとできるかどうかわからないと言うのが現状と思われます。

ちょっと整理して考えてみたいと思います。

オペレーターサービス

基本は目的地を会話で設定してくるサービスですが、以下のようなサービスも行っているようです。(T-Connectのホームページの内容から)

  • 電話番号案内
  • ロードアシストの取次ぎ
  • 夜間・休日診療期間の案内
  • 天気ニュースの案内
  • エージェントからの引継ぎ

ところが、最新のクラウン向けですと、ホテルやレストランの予約や航空券の予約もできるようです。

※こういう車種限定?サービスがあることによって、何ができる/できないがわかりにくくなっているように感じます。

※「航空券の予約ができるから」と思って、カローラスポーツにT-Connectナビをつけたが、「実際はできなかった」なんてこともありそうです。

マイカーセキュリティ

窓のこじ開けなどでアラームが作動した場合に、お知らせすると言う仕組みです。
さらに車両の位置情報追跡や、警備員の派遣にも対応しています。

設定により、エンジン始動通知やカーファインダーで位置を確認することもできます。

その他にも、うっかり通知、リモート確認など、さまざまな機能があるようですが、
サポートしているしてないが車によってさまざまです。

  • 車の位置情報の収集
  • 窓の開き具合(開いているか/閉まっているか)のセンシング
  • ドアロックの状態
  • ハザードの状態

これらの状態が「わかるか?」そしてもう一歩踏み込んで、「リモート操作できるか?」と言うあたりが機能の有無の分かれ目になります。

このあたりのできるできないについても、何かわかりやすいように統一化を図ってほしいところです。

※もちろん、ディーラーで聞けば一発でわかるのでしょう。

T-Connectナビ機能

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  • ハイブリッドナビ
  • マップオンデマンド
  • T-ルート検索
  • エージェント

これらについては、新しいT-Connectナビであれば、同様に使うことができるようです。

ヘルプネット

こちらは、T-Connect機能の1つとして位置付けられているわけですが、
重要なのは、エアバックが開いたときに、自動通報する車両と、ボタンを車内から押して通報する必要がある車両とがあるということです。

生死にかかわる事故が起きてしまう万一を考えれば、自動通報の方がいいですね。

※一方で、「事故を起こしたことを絶対誰にも知られたくない」なんて場合もあるかもしれず、個人情報?の取り扱いとしては、物議をかもすかもしれません。

T-Connectナビがなくても、コネクテッド機能が一部有効?

リモートメンテナンスサービス(eケア)機能というのがあり、警告灯がついたときに適切なアドバイスをeケアコールセンターからもらえるというものです。

こちらは、T-connectナビがついていないカローラスポーツ(コネクテッド)でも対応しているため、ちょっとびっくりしてしまいます。

T-Connectナビのような特別な機器が装着されていないくても、DCMを経由して車が直接センターとデータのやり取りができるからなのです。

スゴイことなのですが、より複雑化しているような気もします。

話題のLINEマイカーアカウント

こちらは今のところ、新型クラウン、カローラスポーツ(T-Connectナビ付)、プリウスPHV限定サービスとなります。

それ以外の車両では、T-Connectカーナビが装着されていても使えないわけです。

※T-Connectの純正カーナビが新しくなったのに、、だめなんですね?

総括

今までのT-Connectのイメージですが

  1. トヨタ側のサーバー/コールセンター
  2. T-Connectカーナビ
  3. スマートフォンアプリ

この3つが連携して動作していた感覚です。

最近の新しいT-Connectでは、

  1. トヨタ側の各種サーバー/各種コールセンター
  2. T-Connectカーナビ
  3. スマートフォンアプリ
  4. DCM付の車両本体(車がナビに関係なく通信できる)

この4つが渾然一体となって動いている感じです。

関連記事 新型RAV4 ナビとT-Connectのコネクテッド機能について考える。カーナビはどう選ぶか?

トヨタスマートセンターと一口に言っても、実際はヘルプネットセンター、eケアコールセンター、オペレーター、ハイブリッドナビサーバーなど、想像しただけでもつながる先が多岐にわたり、車側で何のセンサーやアクチュエーターが搭載されるかによって、可能なサービスも異なるということで、実際はかなり複雑と思われます。

さて、筆者の提案ですが。

トヨタの安全・安心装備は、セーフティセンスCとかPといったようにクラス分けされており、どのクラスだったら、何ができるということがある程度整理されています。

これと同様に、T-Connect Premiumとか、コネクテッド A とか、何かそんなカテゴライズをしたら、もしくはそんなグレード展開をしたら、わかりやすいのではないでしょうか?

われわれ消費者は将来もしかしたら、、「コネクテッドAをオプションにつける」とか「コネクテッドBで十分」とか、そんな検討をしながら車選びをするようになるのかも知れませんね。

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