CN-Fシリーズの最上位モデルが2018年モデルを発表
Panasonicのダイナビッグディスプレイ採用の車載カーナビに、2018年の新モデルが発表されました。
綾瀬はるかさんをイメージキャラクターにした、前に突き出したディスプレイが特徴のパナソニックのカーナビです。
2018年10月発売予定です。
モニターを手前に飛び出した形状にすることにより、従来車両の2DINサイズの取り付け位置にインストールすることを可能にしています。
車によっては、車両の操作レバーとの干渉により取り付けができない車もいくつかあるようですが、ユニークな形状が特徴です。何より取り付け位置周囲の特殊な化粧版などを使わずに2DINの穴に9インチ画面のナビをインストールできるのですから、その形状メリットは大きいです。
今回は、Blu-rayモデルとDVDの2つのモデルが発表されました。本記事ではBlu-rayモデルであるCN-F1XVDについて解説します。
CN-F1XVDとCN-F1DVD
Blu-rayモデルのCN-F1XVDとDVDモデルのCN-F1DVD。2つのラインナップで新モデルが発表となりました。
これらの2つの違いは、ただドライブが異なるというだけではなく、いろいろと機能に差があることがわかりました。
Blu-rayモデルのCN-F1XVDは、ハイレゾにも対応したフルスペックのプレミアムモデル。
それに対してDVD搭載のCN-F1DVDは、上記に比較していくつかの機能を削っており、どちらかというと廉価版となるようなモデル展開になっています。
→【関連記事】Panasonic 2018年 DYNAビッグディスプレイのDVDモデル、CN-F1DVDを解説
CN-F1XVDの特徴
モニター
黒の再現力を高めた低反射パネルを採用したブリリアントブラックビジョン(XVDのみ)
上下左右視野角170度とワイドです。
明るさ1.3倍、コントラスト比も向上 (対CN-F1D)
ディスプレイ消灯時により黒くみえるので、消灯時のインテリアもしまった印象となります。
※このブリリアントブラックビジョンは、前モデルから採用されています。
ニューモデルの新機能
逆走検知
前モデルで実装されていたSAPAでの逆走警告に加え、高速道路の合流部での逆走も警告するようになったようです。
※「なくそう、ぎゃくそう!」
信号情報活用運転支援システム
高度化光ビーコンに対応のETC2.0車載器(CY-ET2500VD)を接続することで、
- 信号通過支援
- 赤信号通過支援
- 発信遅れ防止支援
の3つの機能を利用することができます。
三菱電機、JVCケンウッドなどに続き、パナソニックのナビもこのサービスに対応しました。
さて、使い勝手はいかに?
→【関連記事】光ビーコンから提供される信号情報活用運転支援システムとは?
ゾーン30区間表示 制限速度案内
こういった情報を地図データに格納するようになったということですね。
学校帰りの小学生や自転車など、特に注意が必要な地域がすぐにわかります。
※新しいT-Connectナビ(パナソニック製)にもこのゾーン30警告機能が採用されています。
→【関連記事】トヨタ純正ディーラーオプション・カーナビ(2018-2019モデル)ラインナップの特徴を解説
道路標識サポート
最近少しずつですが、こういった標識を出すナビが増えてきているように思います。
代表的なのは一時停止や、制限速度表示、見落とし防止にも役立ちます。
無料地図更新
全更新 3年間で1回(2019年8月下旬~2021年12月10日まで)対応しています。
何だ1回だけか?と思いきや、下記のような部分更新に対応していました。
部分更新(年間6回最大3年間)(XVDのみ)
この部分更新には、市街地図の更新は含まれませんが、2ヵ月毎の更新に対応しています。
地点検索データも更新されます!
地図AVの2画面表示可能
映像画像表示は停車時のみとなりますが、2画面表示が可能です。
地図を見ながら、AV表示なんて、もちろん使い方は決まっています。ここでは言及しませんが、、。
VICS WIDE対応
だいぶおなじみとなったVICS WIDE対応です。
タクシープローブから作成されたレーン別交通情報があるところで、レーン案内に渋滞情報が色分け表示されるのは、おそらくパナソニックだけです。
HDMI接続対応リアモニター
HDMIによるリアモニターとの接続にも対応しています。
HDMI入力した映像をHDMI出力できるリピーター機能も搭載されています。
※DVDモデルのCN-F1DVDの場合には、リアモニター用の映像出力がアナログ出力となるようです。デジタル接続したい方は、こちらのCN-F1XVDがおすすめです。
ハイレゾ対応
192KHz/24bitのDAC, 384KHz/32bitのDSPを採用しており、ハイレゾフォーマットの音源をダウンコンバートすることなく再生が可能です。
→【関連記事】ハイレゾを車で再生するには?
車速連動音量+車速連動EQ+マスキング適応イコライザ(MAEQ)
車の速度に応じて音量を変化させるというのが、従来の機能としてよくありましたが、
車の速度に応じて音質も変化させ、聴感上快適な音場空間を作ることができるそうです。
※前モデルからすでに搭載されている機能です。
CDリッピング(8倍速)
96kbps~320kbpsの圧縮音源としてSDカードにリッピングすることができます。
地デジ4アンテナ4チューナー
地デジ受信には十分な、スタンダードなスペックです。
Navicon
筆者おすすめのNavicon対応。
オンライン検索と友達マップが主な機能ですが、過去のCN-Fシリーズは、友達マップのカーナビ地図上表示には対応していません。こちらの新モデルではどうなのか、詳細は不明です。
→【関連記事】カーナビと連携するスマホ・アプリ NaviConのメリットは?
Andoroid Auto(XVDのみ)
スマホを車内でも使い倒したい方に
しかしながらスマホナビよりも、Strada本体のナビ機能の方が優秀だと思います。
CarAV remote
ダウンロードしたリモコン用スマホアプリを、エンタティンメント部のリモコンとして利用することができます。
スマホならば多くの方が持っていますし、無くすことも少ないのでいいですね。
DriveP@ssで音声操作(XVDのみ)
オンライン音声認識(スマートフォン連携)による音声操作が可能です。
専用ドラレコの接続で、連携動作
Panasonicの専用ドラレコ CA-DR-02SDを接続すると、ナビでドラレコの録画映像を見たり操作ができます。
リアビューカメラ
リアビューカメラの接続にも対応しています。
※カメラを固定するブラケットは、粘着式で貼り付けるようになっており、配線の引き回しが自分でうまくできれば、DIYでの取り付けもそんなに難しくはないようです。
総括
音声認識、Blu-ray対応、ハイレゾ、リアモニターHDMI接続、リモコン対応など、高級機能をしっかりと搭載したCN-F1XVD。
ダブルゾーン/デュアルゾーン(後席個別再生)などには対応していないようですが、パーソナルからファミリー向けまで、対応できる実力のあるカーナビです。
一般に市販モデルは、専用の取り付けパネルや特殊な施工がないと、7インチ以上の大型画面のナビは取り付けが難しいのですが、ダイナビッグディスプレイならば2DINサイズの取り付け位置に9インチの大画面を容易に装着できるところが最大の特徴です。
前モデルからいくつか新機能が追加、機能アップがなされていますが、今回の最大の目玉は、
さまざまなカーメーカーでプレミアムモデルのナビを供給するパナソニック。さすがの機能性とスペックだと思います。
→【関連記事(2017年モデル)】DYNABIG(ダイナビッグ)スイング ディスプレイ Panasonic カーナビ CN-F1XD を解説・評価
→【関連記事(2018年新型DVDモデル)】Panasonic 2018年 DYNAビッグディスプレイのDVDモデル、CN-F1DVDを解説