CN-F1DVDはどんなカーナビ?
パナソニックから発売されているDYNAビッグディスプレイ搭載のカーナビ、CN-F1Dシリーズの2018年モデルが発表されました。
先の投稿で、そのフラッグシップモデルであるCN-F1XVD(Blu-rayモデル)を紹介しましたが、今回はそのDVDモデル(CN-F1DVD)を紹介します。
→【関連記事】Panasonicストラーダ 2018年モデル CN-F1XVDの解説
ただ単純にドライブがBlu-rayからDVDに変更になったというだけでなく、いくつか機能を省略することで、比較的求めやすい価格になっています。
2018年9月時点の価格.comによる予約価格は、
本記事が、どちらを選ぶかの参考になればと思います。
CN-F1DVDの主な機能
スペック概要
- モニターが前に突き出した、DYNABIGディスプレイ搭載の9インチ車載SDカーナビ
- CDリッピングあり(8倍速)→SDに保存(320kbps>)
- Bluetooth機能あり(BT Audio/Hands free)
- カーナビ性能はストラーダ標準
- VICS WIDE対応
- 全国地図更新付(部分更新なし)
- ハイレゾ非対応
- 音声認識非対応
- HDMI入出力なし
といったスペックです。
ハイエンドモデルとは言えませんが、かなり十分なスペックです。
では、Blu-rayモデルのCN-F1XVDと比較しながらもう少し細かく見ていきます。
モニター周り
CN-F1XVDに採用のブリリアントブラックディスプレイは、本機には採用されておらず、単に「高輝度&低反射ディスプレイ」となっています。
画素数で見ると、上位モデルは720×1280。本機は480×800のWVGAです。ここが大きな差の1つとなっているようです。
本機にも静電タッチパネルが採用されています。
プログレッシブで表示するPEAKSプロセッサ、ダイナミックガンマ機能は、上位モデルと同様に搭載しています。
安心運転サポート機能
「逆走検知&警告」「ゾーン30」「道路標識案内」「信号情報活用運転支援システム(高度化光ビーコンに対応のETC2.0車載器(CY-ET2500VD)接続時)」
は上位モデルのF1XVDと同様にサポートしています。
音声認識 非対応
Drive P@ssに対応しておらず、スマホと連携した音声認識機能が省略されています。
また、Andoroid Autoにも対応していません。
Navicon対応
スマートフォンにインストールされているNavicon上で検索した目的地情報を、カンタンにカーナビに送り、目的地として設定することができます。
→【関連記事】 検索 カーナビと連携するスマホ・アプリ NaviConのメリットは?
ハイレゾ 非対応
上位モデルでは24bitDACが搭載されていますが、本機(CN-F1DVD)には搭載されていません。
FLAC/WAVの再生はできないようですが、MP3,WMA,AACの再生が可能です。
動画は、H.264/MPEG4-AVCの再生が可能です。
Bluetooth Audio
対応コーデックは、標準のSBCだけでなく、AACにも対応しているようです。
iPhoneユーザーはAACで、より高音質で音楽再生が可能ですね。
→【関連記事】カーナビと接続するためのBluetooth profile(ブルートゥース・プロファイル)の解説
CarAV remote対応
スマートフォンにアプリをインストールすることで、AVリモコンとして利用できる機能です。
映像入出力
映像出力には、専用のインタフェースコード(CA-LAV200D)を利用することでアナログRCAのビデオ出力を取り出すことができます。
また、同じケーブルを利用することでアナログの映像・音声入力も可能です。
別売りのバックカメラの接続にも対応しています。
残念ながら、HDMIのインタフェースはありません。
ETC車載器
ナビ連動のETC2.0車載器(CY-ET2010D)に対応しています。
高度化光ビーコン対応の車載器(CY-ET2500VD)ならば、信号情報活用運転支援システム(TSPS)機能を利用することができます。
→【関連記事】2018年 ETC2.0のメリットは?(一時退出の社会実験編)
→【関連記事】光ビーコンから提供される信号情報活用運転支援システムとは?
ドライブレコーダー連動機能
パナソニックのドライブレコーダーCA-DR02Sと接続することで、ドライブレコーダーの録画映像を、地図との2画面表示で再生することができます。
常時録画、衝撃検知/ナビ側の操作によるイベント映像の保存、駐車中の衝撃検知録画に対応しています。
※このCA-DR02Sは連動タイプのため、単体で動作させることはできません。
全地図更新
期間中(2019年8月下旬~2021年12月10日まで予定)に、全地図更新を1回無料で行うことができます。
※ユーザー登録&アンケート提出が条件です。
更新作業はユーザーが行います。
上位モデルには、部分更新も無料でついていますが、本モデルにはついていません。
総括
CN-F1DVDは、上位モデルのCN-F1XVDの多くの機能を継承しています。
ディスプレイのスペックはよく見るとだいぶ異なりますが、DVD映像であれば、従来のWVGA相当でも十分と思われますし、クルマでの再生ですから、ハイレゾでなくても十分というユーザーは、まだまだ多いと思われます。
音声認識も、まだ普段「使う方/使わない方」がいますので、こちらも必須とは言えない機能?かもしれません。
一方、カーナビ本来の機能については、地図の部分更新を除き、特に省略された機能が見当たりません。
こうして考えますと、CN-F1DVDも十分高機能なカーナビに入ります。
家庭用のBlu-rayディスクをどうしても再生したいという場合には、やはりCN-F1XVDが選択肢となりますが、そうでなければ、本機(CN-F1DVD)も筆者おすすめの1台です。
→【関連記事】Panasonicストラーダ 2018年モデル CN-F1XVDの解説
こちらは旧モデル →【関連記事】DYNABIG(ダイナビッグ)スイング ディスプレイ Panasonic カーナビ CN-F1XD を解説・評価