トヨタの2018-2019年モデルのディーラーオプションナビ AV機能
2018年秋頃から2018-2019年モデルに世代交代したトヨタのディーラーオプションナビゲーション。
型番が、NSxx-x68x となる以下の4つのモデルです。
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NSZN-Z68T(パナソニック製):10インチモデル・ハイレゾ
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NSZT-Y68T(デンソーテン製):9インチモデル・ハイレゾ
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NSZT-W68T(デンソーテン製):7インチモデル
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NSCN-W68(パナソニック製):7インチT-Connectなし
本記事では、これらのモデルのAV機能に焦点を当てて、比較しながら紹介していきます。
メディア再生機能
全モデルに共通に対応しているのが、WIDE FM/AMチューナー、CD再生、SD音楽再生, Bluetooth Audio(コーデックはAACにも対応)です。
テレビチューナーは、エントリーモデルのみワンセグチューナーになりますが、全モデルテレビチューナーを搭載しています。(TVの視聴は基本停車中のみ。)
エントリーモデルは、ワンセグ、DVDなし、SD動画再生なし、USB動画・音楽再生なし
※DVDメディアで音楽再生する場合には、使用できるメディアに若干の違いがあります。
ビデオ再生については、上位3モデルについて、DVD, DVD-Video cprmの再生に対応しています。
テレビ | ラジオ | DVD 音楽再生 | CD 再生 | SD 再生 | USB再生 | Bluetooth Audio | |
NSZN-Z68T 10インチ |
フルセグ/ワンセグ | WIDE FM/AM | DVD-R/RW/R-DL | 音楽CD/CD-R/RW | SD/SDHC | 〇 | AAC/SBC |
NSZT-Y68T 9インチ |
フルセグ/ワンセグ | WIDE FM/AM | DVD-R/RW DVD+R/RW |
音楽CD/CD-R/RW | SD/SDHC | 〇 | AAC/SBC |
NSZT-W68T 7インチ |
フルセグ/ワンセグ | WIDE FM/AM | DVD-R/RW, DVD+R/RW | 音楽CD/CD-R/RW | SD/SDHC | 〇 | AAC/SBC |
NSCN-W68 エントリー |
ワンセグ | WIDE FM/AM | ― | 音楽CD/CD-R/RW | SD/SDHC 動画再生未対応 |
USBメディア再生未対応 | AAC/SBC |
動画再生機能
対応フォーマット毎にカンタンにコメントします。
AVCHD
特に家庭用HDDレコーダーで対応しているフォーマットです。コーデックはH.264/MPEG-4 AVC。SDカードのみ対応
SDとUSBでは、MPEG4, AVI, WMV,MPEG2に対応
比較的ポピュラーなのが、mpeg4, AVI, WMV辺りです。これらのフォーマットのファイルをPCで作成し、SD/USBにコピーして再生することが可能です。(走行中は音声だけになります。)
- 最大解像度: 1920×1080
- 最大ファイルサイズ: 2GB
- 最大フレームレート:30p/60i
- 最大ビットレート: 40Mbps
解像度がフルHDで最大ビットレートが40Mbpsですから、かなり高画質な映像でも再生は問題なさそうです。
映画のような長時間のものを持ち込もうとすると、最大ファイルサイズ2Gに引っかかってしまうと思われますので、解像度/フレームレート/ビットレートを抑えて変換することをおすすめします。
音楽再生機能
これらは、24bit/96kHzのネィテイブ再生に対応しています。
※おそらくDACがこの仕様と思われます。
一応、WAV/FLAC/ALAC(Apple Lossless Audio Codec)の24bit/192kHzに対応していますが、96kHzを超える音楽ファイルは、再生時に96kHzに落として再生されます。
対応音楽フォーマット
上位3モデルでは、DVD/CD/SD/USBに記録された、最大48kHz/320bpsの再生が可能。
エントリーは、CD/SDに記録された最大48kHz/320bpsの再生が可能。
ハイレゾモデル(上位2モデル)は、上記に加えWAV/FLAC/ALACにも対応します。
※ASL(Auto Sound Levelizer) 車速に合わせた音量調整機能は、全モデル対応です。
mp3 | WMA | AAC | WAV(LPCM) | FLAC | ALAC | |
NSZN-Z68T 10インチ |
〇
最大48KHz/320bps |
← | ← | 〇 CD/DVD以外 最大192kHz/24bit 96kHz/24bit以上はダウンコンバートされる |
← | ← |
NSZT-Y68T 9インチ |
↑ | ← | ← | ↑ | ← | ← |
NSZT-W68T 7インチ |
↑ | ← | ← | ― | ― | ― |
NSCN-W68 エントリー |
↑ | ↑ | ↑ | ― | ― | ― |
CD録音とタイトル情報
CD録音は、本体でAACに圧縮してSDカードに保存し、これを再生することができます。
録音したデータは、PCや他の機器では再生できず、録音を行った実機専用となります。
2~3倍速で録音します。
あらかじめ地図SDカードのDBに保存されているタイトル情報から、アルバムに対応するタイトル情報を取得します。
T-Connectに接続できる環境にあれば、オンラインで最新のGracenoteデータベースから取得することも可能です。
スマートデバイスリンクによるアプリ連携
2019年夏頃より、全モデル、スマートデバイスリンクに対応しました。
この対応により、利用できるラジオ局や音楽チャンネルが増えたような使い勝手になります。
※似たようなことは、スマホアプリ+Bluetooth Audioでもできるわけですが、SmartDeviceLinkを利用することで、ナビモニター側の操作で選局/選曲などができるところがメリットです。
→【関連記事】カーナビにミラーリングするためのMiracast/MirrorLink/MHL他を解説(SDLを追記)
外部入力
上位2モデルは、1080i, 720p, 480pの入力に対応しますが、7インチモデルは、480pのみの入力となります。
→【関連記事】HDMI入力端子の増設について
後席モニター出力
後席個別再生
HDMI 入力 | モニター出力 | 後席個別再生 | |
NSZN-Z68T 10インチ |
1080i/720p/480p | デジタル | 〇 |
NSZT-Y68T 9インチ |
1080i/720p/480p | デジタル | 〇 |
NSZT-W68T 7インチ |
480p | アナログ | - |
NSCN-W68 エントリー |
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総括
こうして全体を見てみますと、上位2モデルはハイレゾ設計で、自由度も高く、リアシートエンターティンメントにも十分に対応します。
上位2モデルは、設定車種も限られますが、リアシート重視で選ぶならばこれらのモデルがおすすめです。
7インチモデルは、どちらかというとパーソナルユースの設計ですが、T-Connectにも対応し、上位モデルに近い機能を備えた十分多機能なモデルです。
トヨタ車を購入したら、他社と比較しても最先端のオンラインサービスを備えたT-Connectを使ってみることを筆者おすすめします。
もしセカンドカーや業務用と割り切っている場合には、エントリーでも十分と思われます。
Bluetoothオーディオにも対応していますので、スマホと組み合わせれば音楽を聴くのも特に制限は感じないのではないかと思います。
→【関連記事】トヨタ純正ディーラーオプション・カーナビ(2018-2019モデル)ラインナップの特徴を解説