Kenwood 彩速ナビ MDV-S706の接続性・拡張性を解説

MDV-S706が発売

MDV-S706L (生産完了品)
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2019年2月になり、MDV-S706W/706が発売されました。
彩速ナビの2019年モデルのミッドクラス、8インチ/7インチワイド/7インチ標準の3タイプを持ったメモリーナビです。

DVD/SD/USBメディアの再生に対応し、ハイレゾ再生機能を持ったカーナビです。

プレスリリースの後、最近になってケンウッドのサイトからもう少し詳しい情報がわかりましたので、整理して紹介します。

MDV-S706の接続性・拡張性

バックカメラの接続

ケンウッドから発売されている別売の専用バックカメラ

CMOS-C320、CMOS-C230W、CMOS-C230を接続可能

※マルチビューカメラのコントロール機能が無いので、CMOS-320を接続しても標準的なカメラとしての動作となります。

本体背面の専用端子に接続します。

汎用品、CMOS-320/CMOS-230W/CMOS-230も利用できますが、別売りの専用ケーブルが必要となるようです。

フロント・ドライブレコーダーの接続

別売のフロント用ドライブレコーダー DRV-N530は、背面のドラレコ用ビデオ入力端子に接続。アナログの映像信号として送られます。

リア・ドライブレコーダーの接続

別売のリア用ドライブレコーダー DRV-R530が接続可能です。

リアの接続には、フロント用ドライブレコーダーが接続されている必要があり、リアだけ単独の接続は不可のようです。

こちらも、専用の映像入力端子と、信号端子を通じて接続します。

これらの映像入力端子は、汎用ではなくドラレコ専用です。

フロントドラレコ用端子は、アナログRCAなので、ビデオカメラ等を繋げば表示できそうですが(本当にできるかどうか不明)、これとペアになるアナログのオーディオ入力端子がありません。

USB端子

iPhone やアンドロイドスマホ、USBメモリの接続用に、ケーブル付きUSBソケットが2つ背面から出ています。

外部入力・出力

アナログAV出力端子x1

リアモニター等接続できます。映像端子のみで、オーディオ出力はありません。
マニュアルによりますと、リアモニターはアナログ接続ですが、「DVD、USB/SDのビデオファイル、地デジ」が表示できるようです。

※下記、ケンウッドから発売されている9インチモニターは、出力端子を持っており、他のモニターをもう1台接続することができます。

専用のハーネスや背面端子を見てみますと、映像・音声のペアになった汎用入力端子がなく、すべてバックカメラやドライブレコーダー専用に割り当てられたものだけとなります。
そのため、外部入力機器を接続するインタフェースがありません。

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また、一般的なカーナビと同様、4スピーカーを直接接続して駆動できます。外部パワーアンプを接続するインターフェイスはありません。

ETC2.0車載機(カーナビ連携)

  • ケンウッド製 ETC-N7000(高度化光ビーコンに対応)
  • ケンウッド製 ETC-N3000

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以下、ケーブルは車載機本体とは別売りですが接続可能です。

  • パナソニック製 CY-DSR140D
  • デンソー製 DIU-B040
  • パナソニック製 CY-ET2000D

※光ビーコンを利用したい場合(TSPS等)には、ETC-N7000を接続する必要があります。

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その他、特徴

HP上の情報や取説などを通じて、発売前にはよくわからなかった点をピックアップしてみます。

ナビ関連

INFOウィンドウと呼ばれるHMIを採用し、さまざまなカテゴリの情報が整理されて表示されます。

VICS WIDE対応:

FMから受信する交通情報です。緊急時の警告や大雨情報も受信・表示します。

豊富な案内・警告系の機能

  • 盗難多発地点
  • リフレッシュ通知(長時間運転の場合)
  • 日没ライト案内
  • スマートフォン置き忘れ警告音声案内
  • 逆走の警告

地図更新1年無料

Kenwood Map Fan Clubの1年無料優待券が同梱されており、これを使って更新が無料ということのようです。

AV関連

上位機種との差異ですが、MQAやBluetoothのLDACが対応されていません。(SBC/AACに対応)
しかしながらハイレゾ対応の設計です。FLAC/WAV(192kHz/24bit)の再生に対応。

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→【関連記事】MQAが車でも聞けるようになる?

マルチAVブラウザ:

USB/SDカード内の楽曲や映像コンテンツをメディアを横断して表示、カテゴリ毎に表示する機能などがあるそうです。

※どのメディアに入っていようが、カンタンに探せるのがいいですね。

モニター関連

モニターのチルト機構:チルトは7段階(逆チルトは非対応)

今回から70X系は、軽荷重抵抗膜タッチパネルになりましたが、マルチタッチに対応しなくなりました!拡大縮小でピンチインピンチアウト操作ができないようです。

※このタッチパネルで大きくコストダウンしたものと思われます。

アプリ連携

ナビコン対応:(従来どおりナビコンに対応しています)

  • ナビコンで調べた目的地地点情報の転送
  • 友達マップのマップ上表示にも対応

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SMART USENに対応

スマホにインストールしたSMART USENアプリと連携動作します。
BluetoothもしくはUSB接続を行うと、ナビ画面から操作が可能となります。

その他(下記アプリとの連携に対応)

  • KENWOOD Drive Info.(開通予定情報やSmartloop情報の取得 有料サービスあり)
  • VOIPUT(フリーワード音声検索)
  • KENWOOD Music Info. (楽曲情報へのアクセス)

総括

以前からよくあるやり方では、「汎用の映像・音声入力端子を1つ用意しておき、ドラレコもしくは外部入力に使用する」というものでした。

本モデルは、外部入力をなくして、ドラレコに割り振っているんですね。

ドラレコ映像をナビで見たいか?それとも何か別のソースをつなぎたいか?で意見が分かれそうですが、ここは是非両方に対応できるよう、汎用入力にしておいて欲しかったと思います。

70X  系は以前はハイエンドに近いスペックだったのですが、50X系をなくしたことで、完全なミッドモデルになってしまったようです。

しかしその分、求めやすい価格帯で入手できるようになるのではないかと期待しています。

他社のミッドモデルと比較してみると、このS706は機能的にも十分充実していると思われます。

※9インチナビが搭載できない車の場合には、上位のM906を搭載することができません。7インチの2DIN環境のユーザーにも、是非、搭載可能なハイエンドモデルを作って欲しいものです。
→M906の7インチモデルも発売されましたので、標準DINユーザーにも朗報です!

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