トヨタ純正ドライブレコーダーラインナップ
トヨタから、純正ドライブレコーダーが4種類発売されています。
日産、ホンダは、録画映像をカーナビですぐに再生できるものを用意していますが、トヨタの場合は「microSDをドライブレコーダーから一旦抜いて、T-ConnectナビのmicroSDスロットに挿し、コンテンツを再生」としているところが特徴です。(この辺りの各社ポリシーは随分異なります。)
まず、4種類を簡単に紹介します。
- DRD-H66(デンソー製)
- カメラと本体が別体、GPS内蔵、常時記録/衝撃検知記録/駐車中監視
- DRT-H66A(デンソーテン製)
- オールインワン、GPSなし、常時記録/手動イベント記録のみに対応
- DRT-AN1 サポトヨ付(デンソーテン製)
- カメラと本体が別体、GPS内蔵、常時記録/手動イベント記録/衝撃検知記録/駐車中監視、Wifiによるスマートフォンアプリ連携も可能、サポトヨADAS機能付
- DRT-AN1A サポトヨ付
- オールインワン、GPS内蔵、常時記録/衝撃検知記録、サポトヨADAS機能付
また、T-Connect naviであればmicroSDスロットに挿して、録画映像を再生することができます。
New! 2018-2019年モデルの新ドラレコラインナップはこちらです。
DRD-H66の解説
DRD-H66の基本スペックは?
別体型ドライブレコーダー(カメラ部とレコーダー本体が別々に筐体になっているものです。)
価格:
¥42,660(税込み) デンソー製
サイズ(mm):
[本体]W:63×H:21×D:111
[カメラ]W:36×H:55×D:52
撮像素子:
1/2.8型CMOSセンサー
1980×1080のフルHD 200万画素の記録が可能
画角:水平112°×垂直65°
記録フォーマット:
コンテナはMP4と記載がありますが、コーデックは不明。(おそらくH66Aと同じH.264+AAC)
GPS:〇
記録モード:
常時記録、衝撃検知記録、手動イベント記録、駐車中衝撃感知記録に対応
駐車中監視機能:
衝撃感知記録(20秒間)もしくは駐車開始から一定時間記録が可能
本体ボタンによる静止画撮影も可能
HDR機能:〇
保存ファイルの再生方法:
PCやナビのSD動画再生機能で再生。専用PCビュアーあり
DRD-H66 機能詳解
走行中監視記録
録画時間:
高画質(1920×1080で最大約80分)
標準画質(1280×720で最大約150分)
※音声録音はON/OFF選択可能
衝撃感知記録
衝撃を感知した時のカメラ映像を約20秒(衝撃前の8秒、衝撃後の12秒)記録
衝撃により電源供給ができなくなったときのバックアップ用途。通常はバッテリーから供給される電力で動作します。
衝撃感知記録に関する設定項目
感度設定:
標準/高感度およびスライドバーによる設定
横軸方向の感度調整:
進行方向の自動学習及び手動による調整可能
駐車中の監視機能
駐車中の一定時間録画モードの動作
- 車両バッテリーの電圧が低いときは動作しません。
- ファイルは3分毎に分割されて格納されます。
- 録画時間は30分/1時間から選択できます。(過去の映像は最大2時間まで保存されます。)
駐車中衝撃検知時の動作
衝撃を検知すると録画が開始され、約20秒間の録画が行われます。(最大10ファイルまで保存可能)
乗車/降車時の一定時間無効機能あり:
乗車時:30秒/1分/3分
降車時:30秒/1分/3分
衝撃検知設定:
高感度/低感度切り替え、およびスライドバーによる設定
専用ビュアーソフト
Windows 7/8.1/10等で動作
microSDに記録された映像を再生できます。
地図上の現在地、スピード、加速度などを同時表示可能です。
動画・静止画の部分切出し機能もあります。
その他、データのバックアップ機能等、一通りの機能が揃っています。
DRD-H66 総括
- ドライブレコーダーとしての一通りの機能が搭載されている製品です。
- GPS搭載で位置情報も記録されますし、正確な時刻も取得可能です。
- また、専用ビュアーで加速度情報なども同時表示できますし、充実の機能です。
DRT-H66Aの解説
DRT-H66Aの基本スペックは?
カメラ一体型ドライブレコーダー(オールインワン)
価格:¥21,060(税込み) 富士通テン製(デンソーテン製)
サイズ(mm):W:40×H:36×D:85
撮像素子:
1/2.7型CMOSセンサー1920×1080の200万画素の記録が可能
画角:水平117°x垂直70°
記録フォーマット:
MP4(H.264+AAC)
GPS:×(カーナビからも位置情報が供給されていません。)
駐車中の記録:×
衝撃感知記録機能:×
常時記録/手動スイッチによるイベント記録に対応
HDR:○
保存ファイルの再生方法:
PCやナビのSD動画再生機能で再生。専用PCビュアーあり
DRT-H66A 機能詳解
走行中監視記録
録画時間:
1920×1080で最大約150分
※音声録音はON/OFF選択可能
手動イベントにより、ボタン操作前8秒、操作後12秒の映像を最大5件まで保存します。
衝撃により電源供給ができなくなったときのバックアップ用途。通常はバッテリーから供給される電力で動作します。電源遮断から約5秒間の記録に対応。
専用ビュアーソフト
データに位置情報が記録されていないので、地図と連動した再生はできません。
時刻情報が記録された映像の再生が可能です。
また、画像の任意区間の切り取りが可能です。
DRT-H66A 総括
- 常時記録と手動イベントによる保存のみに対応した非常にシンプルな一体型ドライブレコーダーです。
- 市販ではすでにとても高機能なものが発売されていますので、すでに古い製品となってしまったようです。
- この標準価格ですと、だいぶ割高に感じられるのではないでしょうか?
- ディーラーで何かとセットで特別価格で装着してもらえるような場合には、購入しても良いかもしれません。
- せめて衝撃感知機能くらいは対応していて欲しいと筆者は思います。
DRT-AN1の解説
DRT-AN1の基本スペックは?
別体型ドライブレコーダー(カメラ部とレコーダー本体が別々の筐体になっているものです。)
価格:¥53,460(税込)富士通テン製(デンソーテン製)
サイズ(mm):
[本体]W:70×H:22.5×D:113
[カメラ]W:42×H:53.5×D:50
サポトヨプラス対象商品でいくつかのADAS機能(運転診断機能)を搭載しています。
画角:水平117°x垂直70°
撮像素子:
1/2.7型CMOS 200万画素1920×1080の映像記録が可能
記録フォーマット:
MP4(H.264+AAC)
GPS:〇
常時記録/衝撃検知記録/手動イベント記録/駐車中衝撃感知記録に対応
駐車中:衝撃記録(エンジンOFFの4秒後から60秒間)
HDR機能:〇
保存ファイルの再生方法:
PCやナビのSD動画再生機能で再生。専用PCビュアーあり
設定変更の方法
専用PCビュアーで設定変更した値がmicroSDに保存され、そのmicroSDを本体にセットすることで設定値が反映されます。
もしくは、スマートフォンアプリからも設定値の変更が可能です。
DRT-AN1 機能詳解
走行中監視記録
録画時間:
高画質:約100分
標準:約120分
※音声録音はON/OFF選択可能
衝撃感知記録
衝撃前の12秒、衝撃後の8秒を記録(最大25件)
衝撃により電源供給ができなくなったときのバックアップ用途。通常はバッテリーから供給される電力で動作します。
衝撃感知記録に関する設定項目
感度設定:
標準/高感度またはスライドバーで設定(030G~0.70G)
横軸方向の感度調整
進行方向の自動学習及び手動による調整可能
駐車中の感知記録
駐車中の衝撃検知記録:
設定項目
機能のON/OFF
記録感度設定:0.20G ~ 0.60G
電源OFFタイマー
エンジンOFFから本機の電源がOFFになるまでの時間設定ができます。
0/10/20/30分
駐車し始めてから一定時間録画監視する機能として活用できます。
運転診断機能
サポトヨプラス対象商品として、以下のようなADAS(Advanced driver-
LEDやブザーで通知します。
- ふらつき通知
- 車線からゆっくり逸脱しそうになるのを通知
- 感度設定:しない/低感度/標準/高感度
- はみ出し走行通知
- 車線からはみ出しての走行を通知
- 感度設定:しない/低感度/標準/高感度
- 車間接近通知
- 走行中に前方車との車間距離が短くなった場合に通知
- 前方車両発進通知
- 自車が停車中、前方車が発進して自車が停止し続けているのを通知
- 感度設定:しない/低感度/標準/高感度
- 進入禁止標識通知
- 進入禁止標識を検出したとた場合に通知します。
- する/しない
アプリ連携機能 DR Viewer T
Wifi接続で記録映像の再生ができます。(但し、走行中は利用できません。)
イベント検知時に家族にSNSでお知らせも可能(Androidのみ)
ドライブレコーダー本体の感度設定などの設定変更も可能です。
DRT-AN1 総括
- 常時録画/衝撃検知から駐車中の監視、さらにPCやスマートフォン連携まで対応した高機能のドライブレコーダーです。
- ADAS機能も装備しています。
- 市販の高機能製品と同様なさまざまな機能がありますが、標準価格はやはり純正品ということで高めです。
- まともに購入するとだいぶ高くなってしまいますので、車両購入時のナビとの組み合わせで割安に買えるのであれば、おすすめのドライブレコーダーです。
DRT-AN1Aの解説
DRT-AN1Aの基本スペックは?
カメラ一体型ドライブレコーダー(オールインワン)
価格:¥40,500(税込)
サイズ(mm):W:59×H:36×D:84
200万画素の記録が可能
GPS:〇
常時録画/衝撃検知録画
衝撃検知のイベントで、20秒間(前12秒、後8秒)を10件まで記録します。
駐車中監視機能:×
サポトヨプラス対象商品:DRT-AN1と同等の運転診断機能を搭載
DRD-H66 総括
- GPSは搭載されていますが、駐車中の監視機能がありません。
- 「駐車機能は不要だが、サポトヨ機能が欲しい」という方にはピッタリです。
- 最近は、ADAS機能付の市販製品も多く出ていますので、必ずしもこのモデルでなくても類似の市販品が存在します。
- やはり、純正ということで高いのですが、他のオプション製品とセットで安くなるようであれば検討してみてもよいと思います。
まとめ
トヨタの場合は、純正ドラレコが純正カーナビと連携しないので、ナビと組み合わせて買う必要性が低いです。
この売り方だとドラレコは、市販製品の購入に流れてしまうユーザーが多いのではないかと推測されます。
一方、そうした中で、3番目に紹介した「DRT-AN1」はスマホ連携やADAS機能も付いた高機能なドライブレコ―ダーです。
新車購入時やナビとのセット購入などで、割安に装着できるのであれば狙いたいモデルです。
筆者が選ぶのであれば、下記のこんな製品もおすすめです。
別売りの電源ケーブルを接続することで、駐車中の監視にも対応しますし、ADAS機能も搭載しています。
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