2大 無料カーナビアプリ
交通情報が使える無料カーナビアプリといえば、TCスマホナビとYahooカーナビが代表的です。
どちらも無料とは思えない素晴らしいできで、車に乗るときに使いたくなるのですが、それぞれ一長一短があり、使う理由・使わない理由があります。
今回は、筆者が実際に使って感じた双方の違いについて解説します。
TCスマホナビとは?
Yahooカーナビは、すでに別途記事で紹介していますので、TCスマホナビを中心に紹介します。
→【関連記事】Yahoo! カーナビのメリットを簡単に説明します!
徒歩でも使えるTCスマホナビ
Yahooカーナビが車に特化していると異なり、TC スマホナビは手動で車か徒歩かをセットすると、それに合わせてルートを切り替える仕組みです。
車モード | 徒歩モード |
徒歩モードの場合には、ルート上の歩道橋や階段、スロープ等もアイコンで表示されます。徒歩ルートには、屋根/楽/大通りなどのルート条件設定があり、屋根を選択すると、地下鉄の地下道を使うルートも案内可能です。
これならば、トヨタの交通情報センターがスマホのプローブを集めるときにも、このアプリがクルマで利用されているか徒歩で利用されているかが区別付きやすく、ビックデータから交通情報を作る側としても、再利用しやすいものになりそうです。
ユーザーも、車から降りたあとも引き続き、ルート案内に使えますので、便利なアプリです。
※但し、徒歩の場合は目的地が10Km以内でないと、目的地として設定できません。
青の道路案内標識に進行方向が出るTCスマホナビ
ガイダンスが始まると、下図のような青い道路案内看板が存在するところで、道路案内看板がスクリーン表示され、ルート上の進行方向もオレンジで表示されます。
やはり、大きな道路を走るときに、この道路標識型の分岐案内は非常にわかりやすく、TCスマホナビの特徴となっています。
ちなみに、Yahooカーナビはこの表示機能には対応していません。
車載ナビっぽいルートで案内
Googleマップなどと比較すると、TCスマホナビは車が走りやすい道を選択してガイドしてくれます。細い道を強引にガンガン入って行くよりも、安全に確実に走行したい場合には、TCスマホナビはピッタリです。
筆者の所感ですが、YahooカーナビよりもTCスマホナビの方が、より車載ナビ的な堅実なルートを引くと感じます。
一般道の重要交差点は、車載カーナビと同じくイラスト表示がされますので、交差点の様子が把握しやすく、わかりやすいです。
実際には、上のような表示が、画面上半分辺りに表示されます。
このようなイラストは、Yahooカーナビの場合、高速入口案内や高速分岐案内でのみ対応しているようです。
地図表示
大きなランドマーク的なビルはリアルな3D、それ以外の建物は、簡略的な立体表示で表示されます。
あまりに忠実に描画するよりも、これですっきり十分と筆者は思います。
建物のタップで、詳細情報が出た入りすると便利なのですが、そこまでは対応していません。
2D/3D地図の表示に対応しています。
アイコンサイズ・文字サイズ・地図色(昼・夜)・地図カラーなども変更可能です。
その他、走行軌跡も表示可能です。
目的地検索
他のスマホアプリと同様に、1行の入力スペースに、フリーワードで入力して検索が可能です。
ジャンル検索もできますし、オンライン検索ですから、最新の情報で目的地を探すことができます。
※最近徐々に必要となりつつある、EVの充電施設を検索しようとしたのですが、ジャンルも見当たらず、また「充電」や「充電施設」といれるとうまく検索できなかったりしたのが気になりました。
筆者の車はEVではないので、特に問題にはならないのですが、何でも調べられるというわけではないようです。Yahooカーナビも充電施設の検索はうまくできませんでした。
※充電ステーションの検索というのは、ちょっと特殊な機能の位置づけになっている模様です。
予約駐車施設の検索
Yahooカーナビが、オンライン決済駐車場を検索・決済できるのに対し、TCスマホナビは、駐車場予約サイトであるakippaと連携しています。
「XX時に到着するから、XX時から3時間予約したい!」と言った使い方は、まだちょっと難しいようです。(時間貸しで、かつ予約をやっているところがなさそうです。)
しかしながらこの機能、コンサートを見に行くとか、野球を見に行くとか、そういうイベントの日に全日料金で駐車場を予約しておくことができるので、使い方によってはかなり便利です。
このサイトとただ連携しているだけでなく、選択した駐車場をカンタンに目的地に設定することができます。
駐車場を選ぶときも、近隣施設がリスト表示され、駐車料金も同時に表示されるので、便利です。
※akippaは、個人の小さな駐車場も貸主として登録されている場合があるので、穴場であったり格安の駐車場が見つかる場合もあるようです。
追記
先日、実際にakippaを使ってみました!
【1回目】
観劇のため、土曜日に新橋駅前の駐車場をakippaで予約しました。
実際に使用する前に車のナンバーを登録しておく必要があります。
支払いは、クレジットカードもしくは携帯電話会社との一括請求による支払いも可能です。
当日、予約したタワーパーキング式の駐車場に行ってみると、予約なしの場合は最大2,500円級の駐車場でした。
筆者は予約して停めたので、最大1,620円。確実に停められる上、料金もとてもお得でした。
観劇やスポーツ観戦の際には、また使いたいと思います。
【2回目】
日曜日の鎌倉観光のため、akippaであらかじめ駐車場を予約しました。
日曜の鎌倉は、小町通周辺の駐車場が高いのと、空きを探すのが大変。そこでakippaで一本外れたところにある駐車場を予約しました。
鎌倉の若宮大路周辺の1日駐車場は、ほとんど1回1300~1500円以上。今回akippaで予約したところは千円以下で停められました。
民家に隣接した駐車場ですが、案内図が細かく載っているので、特に問題なく停めることができました。
追記
さて、TCスマホナビのakippa連携に追従したのか、Yahooカーナビも予約駐車場のインタフェースが備えられました。
BLUUという予約が可能な駐車場サービスです。
https://www.parking.bluu.jp/
特徴は、1日予約だけでなく、時間単位の予約もできること。そして1日予約の場合には、予約日当日は何度でも出入りが自由になるようです。
まだ、このサービスに提携した駐車場の数が少ないようですが、今後、増えていくものと思われます。
起動時間は?
TCスマホナビを起動するときに、「基本情報を読み込んでいます」という状態がしばらく続くときがあります。
あらかじめ、Wifi接続できる場所で、アプリを起動させておくと比較的立ち上がりが早いのですが、急に車で使いたいときには、かなり待たされることがあります。
※ときどき立ち上げたり日常的に使っていれば、その都度、何らかのデータ更新がされるようです。たまに立ち上げると、基本情報の更新が長くなるような印象を受けます。
Yahooカーナビも起動時にやや待たされることがありますが、こちらの方が比較的短い印象を受けます。
何か、設定によって変わるのかもしれませんが、カーナビは、使いたいときにパッと起動して欲しいものです。
目的地設定の音声入力
Yahooカーナビでは、目的地入力行のマイクアイコンのタッチで、音声入力モードに入ることができます。
TCスマホナビは、そのマイクボタンがありません。入力行をタップした後、Googleの日本語入力の音声入力インタフェースを利用すれば、音声で入力ができなくもないのですが、ちょっと操作が煩雑になります。
TCスマホナビは、操作キーも車で使うことを前提に大き目に作られているのですが、こういったところがちょっと残念です。
最新のTCスマホなビでは、Google音声認識とボタン1つで連携し、目的地設定することが可能です。こちらもとても便利になりました。
オフラインでは使えるか?
また、TCスマホナビも、yahooカーナビも、オフラインについては、走行中、急に圏外になっても大丈夫ということになっています。
理由は、キャッシュで周囲の地図データを貯めておくことができるからということですが、「起動時から、まるっきりオフラインでも使える」ということではなく、一時的なオフライン(圏外)になっても、継続して利用できるということを示しているようです。
こういったスマートフォンアプリのカーナビは、ルート検索をサーバー側で行っていますから、オフラインでルートを引くというのは本来できないようです。
まとめ
車載ナビをそのままスマートフォンに移植したようなTCスマホナビ。
従来の車載カーナビユーザーが使いやすいスマートフォンアプリに仕上っているのですが、比べてみると上記のようにいくつか改善を望みたいポイントが出てきます。
無料だから仕方がないというところもあるのですが、起動時間や開始されるまでの手間の問題からか、筆者の場合どちらかというとTCスマホナビよりも、Yahooカーナビの方が使用頻度が高くなっています。
全国各地、どこでもLTE電波がカバーされ、圏外になるような地域はほんの少しとなりました。
全国の地図データを内蔵した高価な車載カーナビも、今後はスマートフォンカーナビのように、通信だけで動作するものに変化していくのかもしれません。
新たに駐車位置保存機能に対応!
【ペット臭やたばこ臭の除去に!】