AVメインユニットとは?
ここで筆者が紹介したいAVメインユニットとは、モニターなしの1DINカーレシーバー型のものです。
「AV」というからにはモニターが必要となるわけですが、映像系はスマートフォンのモニターを利用しようというものです。
「車載カーナビの使い勝手が悪くて困っているユーザー」や、「高額なカーナビ本体を購入するにはちょっと、、と思っているユーザー」の中には、「スマートフォンアプリで済ませてしまえ」と思っている方もそれなりにいるのではないかと思います。
スマートフォンを車内のメインユニットとして考えた場合には、物足りないのがサウンド再生。FMトランスミッターで飛ばしてカーラジオで再生するとか、Bluetooth機能があれば音だけBluetooth Audioで再生という手もあります。
車両がオーディオレス車の場合には、さすがにスマートフォンだけでは音質的に寂しく、Bluetoothスピーカーを車内に持ち込むなどして工夫をされていると思います。
そんなユーザーに、スマホと連携する高音質レーシーバー(AVユニット)で、ナビとスマートなサウンド再生システムを安価に実現する方法について考えてみたいと思います。
MVH-7500SCとは?
見た目は1DINサイズのカーレシーバー。
AndroidやiPhoneのスマートフォンと連携機能をもち、本体前面に収納できるように設計されたクレイドル(ホルダー)を利用して、カンタンにスマートフォンを縦/横に固定できるようにしたものです。
Pioneer Smart Syncと呼ばれるリンク機能はパイオニア独自のアプリとして提供され、車載機本体のハードキーからナビ、音声認識の開始といった機能を呼び出すことができます。
Bluetoothもしくは有線(USB)接続でアプリと連携します。
MVH-7500SC と Pioneer Smart Sync でできること
ハードキーで下記のような各機能を呼び出したあとは、主にスマホ画面上の操作となりますが、ハードキーでカンタンに切り替えられるだけで、使い勝手はかなりよくなるはずです。
カーナビキー
車載機前面のカーナビキーを押すだけで、スマホにあらかじめインストールされているカーナビアプリを、起動/切り替えができます。例えば、Yahoo!カーナビ、Google Mapsなどをワンタッチで起動・表示させることができます。
AVキー
車載機前面のAVキーを押すだけで、AV操作画面の表示や、メディアの切替ができます。
電話キー
車載機前面の電話キーで、スマートフォンに登録された電話帳を呼び出し、カンタンに発信も可能。
もちろんかかってきた電話の着信もカンタンです。
メッセージキー
SNSやLINE着信時に押すことで、メッセージの読み上げが可能です。
音声キー
音声認識を起動します、音声によりさまざまな操作が可能です。
その他
スマートフォンの画面操作で、AVユニット本体のサウンド設定が可能。
再生可能メディア:
USB/チューナー、Bluetooth Audio
別売りのリモコンに対応
スマートフォンフォルダ:
本体に格納されています。いつでも引き出して使うことができ、装着したスマートフォンを縦横に回転させることができます。
もちろん、ハンズフリー通話にも対応しています。
再生可能フォーマット:
WMA MP3 AAC WAV(48KHzのLPCMまで再生可能) FLAC(24bit/96KHz)
※ハイレゾ製品ではないようです。
総括
Android AutoやCar playとはまた違った連携で、スマホを車内で使う新しい方法を提案したパイオニアのMVH-7500Cをはじめとするこのシリーズ。
残念ながらアプリとの連携の詳細な様子は、カタログ情報からは不明なところも多々あります。
以前の記事で、KenwoodのU380BTというカーレシーバーとの連携を紹介しましたが、そちらの方は基本Bluetooth Audioによる音声のみの連携。
→【関連記事】Kenwoodからカーオーディオ2019年モデル(U380BT)発表、スマホと連携してこれからのトレンドに?
パイオニアは、ハードウェアの専用ボタンと、専用アプリによるアプリ切替で使い勝手を大きく向上させています。
スマートフォン用ホルダーが本体格納式になっているのは、このモデルだけとなりますが、
フォルダを別途ダッシュボードに貼り付けするタイプのAVユニットがいくつか同時に発売されます。
MVH-7500SCは、本体にディスクドライブがありませんが、CD再生が可能なDEH-6500をはじめとするモデルもあります。車載機本体のダイレクトキーは、やや小型となりますがMVH-7500SCとほぼ同等な使い方が可能です。ただし、スマートフォンのクレイドル(ホルダー)は別売りです。
連携の概念がこれまでととだいぶ異なるので、ちょっと理解しにくいのではないかと思いますが。筆者は、こういうAVユニットとスマホの組み合わせというは今後、大いに「あり」だと思います。
何より、AVユニットの本体価格が、20,000円を切る価格でそろえられるのが魅力です。
自分のスマホを取り付けるわけですから、運転する人に合った設定でいつでも始められる?というのもよいと思います。
これらのモデルにはTVチューナーがありませんが、こんな仕組みを使ってもよいかもしれません。→【関連記事】クルマで「どこでもディーガ」は格安SIMで!
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