クルマで「どこでもディーガ」は格安SIMで!

DVDレコーダーからホーム・エンターティンメント・サーバーに進化したディーガ

DVDレコーダーと言われる商品が普及してすでに15年以上が経過しました。
ちまたではBlu-rayレコーダーに徐々に置き換わり、さらにネットワーク化も進みました。

今日では、「レコーダーに蓄積されたコンテンツを外で視聴する」という機能が驚くほど進化しとても使えるシステムになっています。

今回は、まだこの辺りの機能を使った経験が無い方のために、パナソニック・ディーガの宅外視聴機能について紹介します。

車内で利用すれば、地デジやDVDに代わるリアシートエンターティンメント?として、有効利用できるものと信じています。

従来の録画番組の持ち出し方法(cprm対応ディスク)

かつて、自宅でDVDレコーダーのHDD部に録画した番組は、CPRM対応DVD-Rに焼いてクルマで視聴するというのが唯一の手段でした。

もちろん、Blu-ray対応のカーナビを持っている方は、Blu-rayに焼いて視聴するというのもありでしょう。

特に小さなお子さんが後部座席に同乗している場合のロングドライブには、DVDは必須のアイテムでした。

従来の録画番組の持ち出し方法(SDカードにコピー)

そして、SDやmicroSD カードに書きこんで持ち出すというシステムも後に登場しました。

SDに書きこむのに若干の時間を要しますが、カーナビやスマートフォン側に、そのフォーマットの再生機能を持つことが必須となります。

※カーナビによっては、再生フォーマットの互換性の問題があります。

そして比較的大容量のネットワーク通信が利用可能となった現在、家に設置したディーガから、直接スマホなどに番組データをストリーミング配信して見ることができるようになりました!

無料アプリ「どこでもディーガ」でできること

Blu-ray レコーダーであるPanasonic・ディーガを購入したユーザー向けに、同じくPanasonicから「どこでもディーガ」と呼ばれるスマートフォンアプリがリリースされています。

※iPhone版/Android版がそれぞれ用意されています。

これは、ディーガに蓄積されたコンテンツを宅内もしくは宅外から視聴することができるビュワーで、以下の機能があります。

  • 録画済み番組から持ち出しデータ作成を本体にリクエストして、スマホ内のデータとして保存(宅内のwifi環境で行う)
  • 持ち出し用データの再生(宅内/宅外)
  • ディーガに録画された番組をアプリで視聴(宅内/宅外)→ストリーミング再生
  • チューナーで受信可能な放送番組の視聴(宅内/宅外)→ストリーミング再生(もちろんチャンネル選択もできます!)

なんと、放送番組も視聴できるんですね、それも外出先で!

※こういうものって、放送番組のライセンスの関係でできないのでは?と思っていましたが、自宅のレコーダー経由という環境からだとOKということなんでしょうね!?

一部、怪しいサイト?などで、日本の国内の民放各社の放送がストリーミング配信されているものがあるようですが、これはおそらく問題になるのではないかと思うのですが…

話を戻して、

ディーガが1台宅内にしっかりと設置・設定されていれば、TVがない部屋でも、気軽にTV番組や録画番組をスマホやタブレットで視聴することも、もちろんできるのです。

その他、リモート(遠隔)でできることは、

  • 番組予約(宅内/宅外)
  • 録画番組の削除(ディスクがいっぱいで録画できないときの手段としても有効です)
  • HDD内の音楽の視聴(ディーガの機種に依存)
  • HDD内の写真・動画を見る(ディーガの機種に依存)

ということで、家にネットワーク接続されたディーガがあれば、どこにいても、ディーガで受信・再生できるものがほぼすべて、このアプリ経由で視聴できるのです。

これって、特にクルマのリアシートで視聴できる仕組みを作っておいたら、最強だと思いませんか?

このシステムに必要なもの

1)対応ディーガ

くわしくは、こちらの対応機器情報をご覧ください。

どこでもディーガ | Panasonic
どこでもディーガをご紹介するパナソニックのサイトです。

我が家に設置しているディーガは、昨年購入した2チューナーの5万円くらいで購入できる比較的な安価なタイプですが、特に問題なく使用しています。

どこでもディーガの視聴制限というのがあり、「同時動作の制限」「コンテンツによる制限」というのがあるようです。くわしくはこちらでご確認ください。

家に設置してあるディーガが、録画などでフル回転している状態ですと、リモート視聴は難しい場合が多いようですので、ご注意ください。

問題は、チューナーの数です!

例えば、2チューナーのディーガで、2番組を録画中は、外部視聴するときにチャンネルを自分で選択することができません。

要するに外部視聴用にチューナーの空きがあれば、いつでも好きなチャンネルを選択して見ることができます。

我が家では多くの場合、同時に1番組程度しか予約録画していませんので、多くの場合1チューナー空いているのです。

そのため、チューナー数が多い機種程有利です。(もちろん、多チューナー機は価格も高くなります。)

パナソニックには6チューナーとか7チューナーという製品もありますが、3チューナーもあれば十分。

下記のモデルなら価格的にもリーズナブルで、おすすめです。

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2)対応スマホと「どこでもディーガ」

スマートフォンは、Android/iPhoneスマホがあれば基本、動作可能です。

一応、要件としては、iOSなら9.3以上のiPhone/iPod touch/iPad pro/iPad/iPad mini、Androidなら4.4以降の端末が必要です。
上記であれば、このアプリの動作を保証をしているというわけではありませんので、念のため。

3)ネットワーク環境

家庭での常時接続環境

ADSLでは若干帯域に問題が出るかもしれませんが、光ケーブルを利用している家庭は特に問題ありません。

我が家では、アップロード帯域があまり大きくないと言われるSoftban Airですが、ちゃんと宅外で視聴することができます。

映像データを送出する側のネットワーク環境と、映像を受け取る側のネットワーク環境が両方関係してきます。

(必要に応じ)ルーターのセキュリティ設定を変更

ルーターが、このアプリのデータコネクションを通さない場合には、きちんと通信できるように設定変更が必要です。

特定のポート番号や、指定のサーバーへのアクセスを許可してやる必要があります。

※我が家の場合は、特に何もする必要はありませんでした。

スマホ側のデータパケット契約

実は、これが一番の問題です。

ディーガ本体から送り出される映像のビットレートがいくつか選べるようになっています。

あまりに低いと画質も低下しますので、注意が必要です。

各モードと、1時間辺りのデータ量を紹介します。

ビットレート(bps)1時間辺りのデータ量
3.5Mbps(最高画質)1.5Gbyte
1.5Mbps675Mbyte
650kbps286MByte
400kbps176MByte
150kbps66MByte

契約中のデータ速度、制限容量によって検討してみてください。
1.5Mbpsあれば、画面上の小さな文字もキレイに見えます。
650kbpsならば、5inch程度のスマホで見るには十分な画質です。

録画済番組の持ち出しをする場合

以下は持ち出しの場合のビットレート設定です。高速なネットワークが使えない環境で、高画質で見たい場合には、「持ち出し」により家であらかじめスマホ内のメディアに保存しておくことで再生が可能です。

この持ち出し設定した番組を再生する際には、ネットワークによるデータ通信を利用しませんが、スマホ内のデータ保存容量を圧迫します。

ビットレート/モード用途
1.5Mbps(720p)大きい画面で見るとき
1.5Mbps(360p)動きの速い映像
650kbps(360p)ドラマ等
150kbps(180p)容量節約

クルマで「どこでもディーガ」

スマホそのままで見るか、大画面タブレットを使うか…、もしくは天吊りモニターなどに表示できるとよいのですが、ここは簡単にはいかなそうな模様…Chromeキャストなどでつなげることができるといいのですが…。

いくつか方法が考えられますが、これを使うと地デジだけではなく、BSやCSも見ることができます。

さらに、撮りためた放送番組も見ることができますので、現在のカーナビでは実現できないコンテンツを楽しむことができます。

※パナソニック製品を購入する場合には、こちらのCLUB Panasonicのポイント制度もおトクです。

格安SIMでも十分対応可能?

実際のところは、スマホの通信事情がもっとも心配なところだと思います。

データ無制限の契約や20G/30Gの契約をしている人でないと、なかなか思うように利用できないのが現実です。そうでないとすぐにパケットがなくなってしまいますね。

筆者の場合ですが、楽天モバイルのスーパーホーダイの低速モードを利用してこのどこでもディーガを使っています。

1.5Mbpsでは、伝送が追い付かずときどき映像が止まってしまいますが、650kbpsならば安定して視聴できます。

月額1,980円(高速モード2G付)、特に1Mbpsの低速モードがかなり使えますので、この「どこでもディーガ」との組み合わせにも大活躍しています。

※しかしながら、スーパーホーダイの速度が低下して300kbpsになる昼時(12:00~13:00)と、夕方(18:00~19:00)の視聴は難しいです。

まとめ

  • 家にディーガを設置することで、宅外でもスマホを利用して、録画済み・放送中コンテンツを楽しめる
  • カーナビでは地デジとCPRM対応のDVDは利用できますが、どこでもディーガなら、BS、CS、録画済み番組もネットワークでリアルタイムに視聴可能
  • プランを選べば、格安SIMでも十分視聴可能
  • リアシートエンターテインメントに接続すれば、モバイル用の動画サービスに契約しなくても、たくさんのコンテンツが楽しめる

後ろにお子さんの乗せての長距離ドライブや、塾や習い事のお迎えで車で待つときなど、たいへん便利なシステムです。

NHKの講座番組などをなかなかゆっくり見る時間が無いときなどにも、これならちょっとした車内の時間を使って、見ることもできます。

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