HONDA VEZEL OVERVIEW
2018年2月16日にマイナーチェンジして発売された新型ヴェゼル。
ホンダで人気のSUVに、高性能なHonda SENSINGが搭載され、ますます魅力的なクルマになりました。(上記画像はイメージ画像であり、VEZELではありません。)
このヴェゼルには、ディーラーオプション(ホンダアクセス)のカーナビゲーションの他に、メーカーオプションのデンソーテン製?カーナビゲーションが装着可能です。
ディーラーオプションのラインナップについては、すでに以下の記事で別途紹介していますのでこちらをご覧ください。
→【関連記事】2018年ホンダ純正カーナビ(ディーラーオプション)は買いか?
今回はVEZELのメーカーオプション・カーナビをカタログと取説の内容から紹介します。
VEZEL メーカーオプション・ナビが装着可能なモデル
VEZELの車両ラインアップは、ハイブリッドとガソリンの2系統。
ハイブリッドのグレード展開は、HYBRID RS, HYBRID Z, HYBRID X, HYBRIDの4つ。
ガソリンのモデルのグレード展開は、RS, X, Gの3つ。基本すべてがHonda SENSINGを標準装備しています。
※ただし、いくつかの車両では、Honda SENSINGを装着しない車両も選べるようになっていますが、メーカーオプションのカーナビを装着する場合には、Honda SENSING装着車に限定されるようです。
メーカーオプションカーナビ装着可能モデル:
HYBRID RS, HYBRID Z, HYBRID X, RS, X (但しHonda SENSING装着車)
VEZEL メーカーオプション・ナビの主な特徴
VEZELの注文時に工場装着可能なメーカーオプションカーナビの特徴をピックアップして解説します。
インターナビ対応 リンクアップフリーモジュール対応
ホンダの純正カーナビは、すべてインターナビ対応ですのでもちろんVEZELのメーカーオプションのカーナビもインターナビに対応しています。
→【関連記事】ホンダ・インターナビとその地図更新の仕組みを解説
静電タッチパネル式7インチディスプレイ
一般的に、ローエンドカーナビでは、抵抗膜タイプ等の低価格タッチパネルが通常使われており、ハイエンド・ミドルクラス機には静電パネル(スマホなどと一緒)がよく使われています。
こちらのカーナビには、静電式タッチパネルが使われており、抵抗膜方式に比較して耐久性も高く、スクリーンの透過性も高いので、表示の美しさを大きく妨げることなく使用できます。
スマートフォンと同様に、指先などに反応します。(通常のペン先などには反応しません。)もちろんピンチ操作による縮尺変更にも対応しています。
リアワイドカメラ(3ビュー切り替え式)に対応
通常のバックカメラ画像であるノーマル/やや広めの視界(ワイド)/真上からの見下ろし画像(トップダウン)が、バック画像表示中に隅に表示されるボタンにより切り替え可能です。
ETC車載器
ナビ連携型のETC2.0車載器をオプション装着可能です。
内部にETCが現在利用できる/できないによって、ルート計算等の設定が自動的に切り替わる機能があるようです。
そのため、このナビを選ぶ場合には、連携タイプのETC2.0車載器を装着することをおすすめします。
カタログには、(ETC2.0ではない)従来のETCのナビ連携型車載器も載っていますので、こちらも利用可能と思われます。価格はETC2.0車載器に比較して若干安くなっています。
※Webにも本体価格と取付け費用が載っていますが、取付け費用って結構かかりますね。
→【関連記事】ETC2.0のメリットは?
音声コマンドに対応
ナビやオーディオ操作、ハンズフリー電話の操作などを音声コマンドで行うことができます。
ハンドルのリモコンボタンとして配置されている専用ボタンを押した後、続いて発話することで、音声コマンド認識が開始されます。
Turn by turn表示に対応
マルチインフォーメーション・ディスプレイに、ターンする交差点情報が矢印と共に表示されます。
地図を見なくても、こちらの表示だけで目的へ向かうこともできます。
※ここ数年で全てのディーラーオプションの純正カーナビが、この機能に対応したようです。ただしマルチインフォメーションディスプレイに対応した車両である必要があります。
地上波TVチューナー(フルセグ/ワンセグ)
地デジも綺麗に見ることができます。ただし走行中は映像は表示されません。
DVD/CDプレーヤー
CDの再生や、DVD-R/RW, DVD-VRモード(cprm)に対応しています。
外部入力(HDMI)
HDMIの外部入力を1系統持っています。
USBジャック
スマートフォン接続用と音楽再生用の2つのUSBジャックがあります。
それぞれ、電流容量は1.5A, 1.0Aですので、iPad等の大容量の電流が必要な機器の充電には対応していません。
Bluetooth対応
ハンズフリー通話と、Bluetoothオーディオに対応しています。
→【関連記事】カーナビと連携するためのBluetoothの解説
iPhoneとの連携
Apple CarPlayに対応
※CarPlayによる通話コントロール機能と、Bluetoothのハンズフリーはそれぞれ別の機能です。音楽再生や通話など、Bluetooth系と似た機能がそれぞれに存在しますので注意してください。
Android smartphoneとの連携
Android Autoに対応
※Bluetoothオーディオ、Bluetoothハンズフリーと同様な機能が、Android Autoにも存在します。CarPlayの場合と同様に別機能ですので注意してください。基本、同時使用はできません。
その他の特徴
・フロントカメラシステムに対応
登録した地点での自動的にカメラ映像の切り替えには非対応
・コーナーカメラシステムに対応
上記フロントカメラシステムとの同時装着はできません。
・ドライブレコーダー
ナビと連動しない独立型のものであれば装着可能。カーナビと連携機能はありません。
・ヘルプネットに対応
車両のエアバッグが開いた時(事故時)、ナビ画面上にヘルプネットセンターへ電話接続するボタンが表示されるというものです。
そして上記ボタンを押すと、電話が発呼します。そして通話内容・状況に応じてオペレーターが運転者に代わって救急に通報します。
このシステムは、事前に個人で持ち込んだスマートフォンとBluetoothでペアリングされ、ハンズフリー通話が可能な状況になっている必要があります。
また、ヘルプネットは、インターナビの1サービスとして位置づけられているようですので、インターナビの申し込みと同時に利用可能となるようです。(利用料は無料)
→【関連記事】「コード・ブルー」で話題のドクター・ヘリ、車の事故と連携する救急医療とは?
チェックしておきたい!未対応と思われる機能
- CDリッピングは未搭載
- NaviConに非対応
- リア席モニターの対応状況?
- リアモニターのオプション品について全くふれられていませんので、基本映像出力が非対応と思われます
- 無料地図更新なし!(記載なし)
- ディーラーオプションナビの一部には、3年間の無料地図更新がついているものがありますが、こちらは特に記載がありませんので、対応していません。
→【関連記事】2018年 ホンダ純正ナビのオプション拡張性(リアモニター,ETC等)を解説
まとめ
このメーカーオプションナビですが、純正のディーラーオプションナビに無い機能を上げるとすれば…
Android Autoの対応
ディーラーオプションナビでは、スタンダード以上でCarPlay対応しているものの、Android Autoへの対応をうたったものがありません。この辺りの必要性を検討して選ぶのがよいと思います。
※音声認識は、新しいディーラーオプションの三菱のナビから搭載されるようになりましたので、このメーカーオプションナビだけの独自のものではなくなりました。
一般に、通信を利用しない車載の音声認識は、オンラインタイプの音声認識であるGoogleやSiriよりも認識率が低くなります。(なかなか正しく認識してくれません。)しかしながらこのメーカーオプションナビに搭載されている音声コマンド機能は、あらかじめ設定された有限の音声コマンドの候補の中から、発話に近いものをマッチングさせて選びだすものですから、それほど神経質にならずに使えると思われます。どちらにしてもディーラーなどで試乗の際に試してみるのが一番です。
シンプルで十分な機能を装備したインターナビです。
ディーラーオプションのインターナビと比較するとすれば、スタンダード(パナソニック製)かベーシック(JVC Kenwood製)辺りのクラスになると思われます。
VEZELの場合は、8インチのプレミアムインターナビ(VXM-187VFEi)も装着可能ですので、筆者個人的にはこちらを選びたいところですが…。こちらであれば、車種専用音響チューニングにも対応しており音質的にも期待できます。価格も含めトータルに検討されることをおすすめします。