パナソニック・カーナビ、F1X10BLDとCN-RA07WDを比較

パナソニックのカーナビ「ストラーダ」のフローティングモデルとDINモデルを比較してみる

パナソニックからF1X10BLD

DYNABIGディスプレイの最新ハイエンドモデルとして、有機ELパネルを搭載してハイエンドモデル、F1X10BLDが発売されました。

それに対して2DINおよびWIDE 2DINに格納される7インチディスプレイのCN-RAシリーズ、CN-RA07WD/CN-RA07

今回はこれらを比較しながら、それぞれの特徴やどんな志向にあっているのか考えてみたいと思います。

CN-RX06WD/CN-RX06Dは、2DINに収まるBlu-rayモデルなのですが、すでに在庫限りの商品(2021年1月末現在)なので、今回は、DVDモデルのRAと比較します。

F1X10BLDはどんなナビ?

カーナビ F1X10BLD Strada[ストラーダ] | Panasonic
カーナビ F1X10BLD の紹介ページです。パナソニックのカーナビ/カーオーディオ(カーAV)総合公式サイト。

 

AV機能

10型有機ELのDYNABIGスイングディスプレイ搭載、Blu-rayディスク・ドライブ搭載のSDカーナビ。

従来のダイナビッグディスプレイを有機EL化して、狭額縁化したのが特徴です。
DYNABIGディスプレイということで、ボディ本体部はDINサイズの穴に装着可能ですが、ディスプレイ部だけが出っ張る構造です。

出っ張るとはいえ、シフトレバーやその他補器類と干渉しなければ装着可能ですので、多くの車種に装着が可能です。メーカーでは、430車種以上に取り付けができるとうたっています。取り付け可能車種についてはメーカーのHPを参照。

有機ELは、画素そのものが発光します。そのため従来の液晶パネルが行っているバックライトを透過させて色や明るさを作るのとは異なります。

従来の液晶ディスプレイに比較して、黒の高い表現力や、鮮やかさなどを体感できると思われます。

最近、大型TVでも有機ELタイプが徐々に発売されるようになってきました、電気店の店頭で見てもすぐに違いがわかります。
映像重視の方にはおすすめです。視野角も広いそうです。

Blu-rayディスク・ドライブを搭載しているので、家庭用ホームビデオで録画したディスクをそのまま持ち出して再生も可能。最近はビデオタイトルもDVDでなくBlu-ray版を購入する方が多くなっていると思いますので、そのまま高画質で視聴が可能です。

  • ハイレゾ対応
    最大192kHz/24bitのFLAC, WAVのハイレゾフォーマットに対応し、内部は384kHz/32bitのDACで処理されます。
  • スマホ連携
    NaviConやDrivePass等に対応

関連記事 カーナビと連携するスマホ・アプリ NaviConのメリットは?

 

ナビ機能

  • 逆走検知、ゾーン30、一時停止などの標識情報表示に対応
  • 全国の市街地地図表示に対応
  • 最大3年間の無料地図更新部分地図更新に対応

拡張性

  • 光ビーコン対応のETC2.0車載器(CY-ET2505VD)を接続することで、TSPSにも対応
  • リア席モニターのデジタル接続(HDMI)にも対応しています。
  • HDMI入力端子もあるので、ここにAmazon FireTV stickを接続することも可能。(こちらはメーカーサイトでも紹介されています。)
  • パナソニック製ドラレコ CA-DR03TDやCA-DR03Dと連携可能

関連記事 光ビーコンから提供される信号情報活用運転支援システムとは?

 

 

CN-RA07WD/CN-RA07D はどんなナビ?

カーナビ CN-RE07/RA07 カーナビ Strada[ストラーダ]RAシリーズ | Panasonic
カーナビ CN-RE07/RA07の紹介ページです。パナソニックのカーナビ/カーオーディオ(カーAV)総合公式サイト。

 

7インチモニター搭載、Blu-rayディスク・ドライブ内蔵のSDナビ。

DIN内にディスプレイもすべてが収まるモデルです。

CN-RA07WDは、200mmのWIDE DINに対応したモデル、CN-RA07Dは、従来の180mm 標準DINに対応したモデルです。こちらは2020年ー2021年モデルとなります。

AV機能

  • DVDディスクを搭載し、DVD/CDの主なディスク再生が可能。
  • USB/SDの動画・音楽再生
  • Bluetoothを搭載し、ハンズフリー通話、Bluetooth Audioにも対応(SBC/AACに対応)
  • ハイレゾ機ではありません。

関連記事 カーナビと接続するためのBluetooth profile(ブルートゥース・プロファイル)の解説

 

ナビ機能

  • 逆走検知、ゾーン30、一時停止などの標識表示などの安全機能にも対応
  • 全国市街図にも対応
  • VICS WIDE対応
  • 無料地図更新最大3年で1回付

拡張性

  • リアビューカメラ、VTR入力、ドラレコなどの接続に対応
  • アナログ映像出力にも対応し、後席モニターへの出力にも対応
  • 光ビーコン対応のETC2.0車載器に接続すれば、TSPSにも対応可能

 

機能比較

 

F1X10BLDCN-RA07WD/D
AV機能
ディスプレイ10型有機EL7型 LED
DYNABIG

スイングディスプレイ

ピンチ操作
Blu-ray
(フォーマット)
Blur-ray, BD-R/RE
BD-MD, BDAV, AVCHD
DVD
(フォーマット)
DVD, DVD-R/RWDVD, DVD-R/RW
 AVCHD, AVCREC,
DVD-Video, DVD-VR
DVD-Video, DVD-VR
CD

スポンサーリンク

(フォーマット)

CD, CD-R/RWCD, CD-R/RW
CD-DA, MP3, WMA?
SD/USB
 動画
 音楽
MPEG4, H.264

(最大1280×720)

MPEG4, H.264, JPEG
MP3, WMA, AAC, FLAC, WAV

(FLAC/WAVは

192KHz/24bitまで)

MP3, WMA, AAC
CD録音(→SD)

(最大320kbps 8倍速)

(最大320kbps  8倍速)

Gracenote(PCでdownloadして

update可能)

(PCでdownloadしてupdate可能)
iPod/iPhone
地デジフルセグ/ワンセグフルセグ/ワンセグ
WIDE FM/AM
Bluetooth AudioSDCのみ?AAC, SDC
ナビ機能
逆走検知
逆走注意
標識案内
ゾーン30
全国市街図
無料地図更新
最大3年で1回
〇+部分地図更新
VICS WIDE
アプリ連携
Navicon

(友達マップ連携非対応)

(友達マップ連携非対応)

CarAV remote
Drive P@ss
オプション・接続性
専用ドラレコ接続

CA-DR03HTD

CA-DR03TD

ETC2.0車載器 ナビ連動

CY-ET2505VD他

CY-ET2505VD他

信号情報活用

運転支援

システム

上記、光ビーコン対応ETC2.0車載器が必要

上記、光ビーコン対応ETC2.0車載器が必要

リアビュー

カメラ

CY-RC500HD

CY-RC100KD他

 

総括

F1X10BLDは、ストラーダシリーズのハイエンドモデル。

有機EL採用で、周囲が明かるくても暗くても、鮮明な映像を楽しむことができます。後席モニターとのデジタル接続や、HDMI入力も備えており、拡張性も充実。

取付についても、レバー類と干渉しなければ、化粧枠(エスカッション)にこだわらず装着できるのもうれしいところです。

家庭でも、Blu-ray環境が普及してきていますので、カーナビも是非Blu-rayで統一したいところです。予算があれば是非選択したカーナビの1つと思われます。

全更新と部分更新にも対応しており、細かいところではありますが、しっかり他のモデルと差別化がされたハイグレードモデルとなっています。

 

CN-RA07WD/CN-RA07Dは、DVDモデルの非ハイレゾ機ではありますが、従来のハイエンド機に近い十分な性能です。

アナログながら後席モニター用の出力端子や、VTR入力も搭載され、拡張性も十分。

DYNABIGスイングディスプレイのように、出っ張らずにすっきりしたインテリアを好む方には、こちらがおすすめです。

DINに収まるたのモデルとしては、CN-RX06WD/CN-RX06Dがありますが、こちらは在庫限りの商品となり、Blu-rayが欲しい方にとっては、新モデルの登場が待たれる状況です。

さまざまなモデルをリリースして、多くのユーザーの好みに合わせるところは、さすがストラーダシリーズと感じます。

ファミリーユーズ、車中泊、キャンプ等、車両で映像系機能の充実が必要になることは理解できますが、逆にスマホが高機能化していますので、ナビはシンプルにしてもいいのかな?と思うこの頃です。

関連記事 Panasonic ストラーダ DYNABIGディスプレイのCN-F1XVD(Blu-ray/9インチ/2018年モデル)の解説

 

タイトルとURLをコピーしました