日産コネクトカーナビの地図更新の仕組みを解説

日産カーナビの地図更新とは?

日産車で工場装着のカーナビやディーラーオプションカーナビを使っている方、また新規に車を買う時にどんなカーナビにするか迷っている方も多いと思います。そんな方に、日産カーナビの地図更新について解説します。
いろんなカーナビがある上に、いろんな名前の地図更新があるので、何がなんだかよくわからない方も多いのではないでしょうか?
Web上の情報を元に、まとめて、解説します。

具体的にはこちらの公式サイトにまとめて掲載されているのですが、もうちょっと詳しく紹介してみます。

日産:地図更新ソフト
日産ナビゲーションの地図更新ソフトのメリットや更新方法

全国地図更新

これはすべての日産カーナビで可能となっている地図更新方式です。通常、年に1回この地図データがリリースされ、カーナビ内部の地図データを丸ごと新しいものに書き換えることができます。

カーナビの地図の構成要素は、およそ以下のようになっています。

  1. 道路ネットワークデータ(経路計算用、ガイダンス用、地図表示用)
  2. 市街図(詳細地図表示用)
  3. 地点検索用データ

これらをすべて置き換えてしまいますので、カーナビ機能はそのままに、最新の地図データを利用できます。

注意事項
下記に別途説明する「部分更新」とか「差分更新」と呼ばれる地図更新に対応したモデルもありますが、モノによってはこの全国地図更新のみにしか対応していないカーナビもあります。その場合、最低1年毎にしか更新されませんので、新規高速道路の開通などがあっても、次の年次更新まで地図に反映するのを待たされることになります。

購入すると、3年間で3回の全国地図更新が可能というものが発売されています。但し、この全国地図更新はディーラーでの更新作業となるため、6カ月/12か月/24ヶ月/車検時などの点検入庫時に限られています。(要するに、更新する場合にはディーラーで点検を受けてくださいと言っているようなものです。)

 

ホリディ・スポット更新

ここからは、部分更新/差分更新のサービスの種類について解説します。

現在、日産のカーナビで、主流となっているのがこの「ホリディ・スポット更新」です。
年に6回、2か月毎の地図更新を行うサービスです。
ベースとなる全国地図を更新後、2か月毎の部分的な(新規の追加部分のみ)地図更新が可能です。

年1回の全更新で、カーナビ本体のメモリに書きこまれている地図データがごっそり置き換えられますが、ホリディ・スポット更新をはじめとする部分地図更新では、上記全体更新してあるものに追加してデータを書き込み、最新版の地図として動作します。

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注意事項
特に全国地図更新を1年以上していなくても、新しいホリディスポット更新を引き続き適用することできるようです。(1年毎に必ずしも全国地図更新をしなくてはいけないという縛りはなさそうです。)
さらに以下のページを確認したところ、4月/8月/10月は「ホリディ更新」、2月/6月/10月を「スポット更新」と呼ぶのだそうです。そして新規地点情報(検索情報の更新)は「ホリディ更新」のみで行われるそうです。

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そのため検索情報の更新は、年3回(4か月おき)ということになります。

手順
ネットワーク接続されたPCとSDカードが必要です。あらかじめ専用アプリをダウンロード&インストールしておき、対象となるデータをダウンロードしてSDカードに書き込んで、カーナビにそのSDを入れると更新が開始されます。

 

その他の日産地図更新機能

実にこれまでにいろいろな名前で部分/差分更新の仕組みが存在していました。委託先開発メーカーによってなのか、いくつかの方式が併存していたようです。

リアルタイム地図更新

カーナビのネットワーク接続(携帯電話とカーナビ本体をケーブル接続)を用いて、現在地周辺部分のみ地図更新を行ったり、PCを使ってダウンロードしたメディア(USB, CD-R)を利用して、都道府県単位の部分更新を実施することができる機能です。

注意事項
フェアレディZなどの新車にグレード別設定されるカーナビゲーションがこの更新方式に対応しています。
ディーラーオプションカーナビで、この地図更新に対応しているものはすでに発売を終了しています。

 

Web地図更新

一部の日産ナビゲーションで扱っている更新方法です。
2か月毎に、道路ネットワークデータ(経路計算、ガイダンス、地図表示)が更新されます。

注意事項
すでにこれに対応しているカーナビは発売されておらず、過去に発売したモデルのみの対応のようです。
市街図や検索用地点データは更新されません。(全国地図更新時のみに更新されます)

いつでも地図更新

年2回の全データ更新が特徴です。
年4回の「通常地図更新」で、市街図以外の道路ネットワークデータの更新が実施されます。
基本毎月行われる「トピック地図更新」では、新規開通高速道路と検索用データが更新されます。

注意事項
すでにこれに対応しているカーナビは発売されておらず、過去に発売したモデルのみの対応のようです。
地図更新のタイミングはもっとも頻度が高いのですが…。

まとめ

日産の地図更新方式について解説しました。これから車やカーナビを買い求める場合にはホリディスポット更新の対応状況を確認して購入したらよいと思います。
単に日産のカーナビと言っても、工場装着のものからディーラーオプションのものまでたくさんあります。そしてカーナビメーカーに委託して開発設計されているため、地図更新機能の対応状況もまちまちです。
また、日産コネクトの対応/非対応、そして対応しているものでも、どの機能に対応しているかが微妙に異なります。何か特定の欲しい機能がある場合には、ディーラーなどでよく確認して購入されることをおすすめします。

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