デンソーテン 2019年モデルのAVNが発表!
2019年のデンソーテンの新AVNが発表され、2018年11月に発売となります。
昨年モデルは、標準/ドラレコ/通信モジュールの3モデル構成でした。
今年は、通信モジュール付のモデルがなくなり、ベースモデルとドラレコ付の2モデル構成となりました。
新しいドラレコナビ/ベースナビである、「ANV-D9W/AVN-R9W」について解説します。
AVN-D9/AVN-R9は、180mmの標準DINモデルです。
標準仕様となるR9/R9Wはどんなナビ?
DVDドライブ/地デジ/FM/AM/SD/Bluetoothを搭載し7インチモニター(WVGA)のメモリーナビです。
※これにドライブレコーダー機能が追加されたものが、D9/D9Wです。
ナビ関連
VICS WIDE/みちびき/乗降インターチェンジ指定にも対応したカーナビです。
Future Link機能により(Wifi接続によるインターネット接続が必要)
- サーバーとオンライン接続した目的地検索
- オンラインで指定した施設情報の追加
- Gracenoteデータベースから、楽曲のタイトル情報取得
にも対応しています。
地図更新
Densotenの「つながるサービス」により、自動で地図更新(差分更新)が行われます。
その後は、2021年11月発売予定の2021年度版地図を購入すると、新しい地図データに対し、2年間の自動差分更新が延長されるという仕組みです。
この差分更新によって更新されるのは、道路地図のみ。
※地点情報や、市街図情報は更新されないようです。(過去のモデルからの類推)
おそらく、トヨタのマップオンデマンドのようなものだと思われます。(全く同じかどうかは不明)
安全安心機能
ゾーン30区間でのお知らせに対応しています。
※トヨタの2018-2019年モデルの純正ナビにもゾーン30区間お知らせ機能が追加されています。
→【関連記事】トヨタ純正ディーラーオプション・カーナビ(2018-2019モデル)ラインナップの特徴を解説
映像音響関連
PNPの映像(DVD/TV)を地図上に表示可能
メディア再生:
DVD/CD/SD/USB
※USBメモリの接続やiPhoneの接続には、別売りの接続コードが必要
外部入力:
AUX/VTRあり。
※別売りの接続コードKW-1217が必要。(アナログ接続)
Bluetooth:
Bluetooth ハンズフリー/
Bluetooth オーディオにも対応
高音質パーツを採用
拡張性
フロントアイカメラ、バックアイカメラをそれぞれ接続可能
※フロントアイカメラは、ドライブレコーダー用のフロントカメラとは別です。
フロントアイカメラは、DBにあらかじめ保存されている位置停止交差点情報のある地点で
自動的に切り替えたり、低速走行時での自動切替に設定できます。
※見通しの悪い交差点に進入するときに、前方左右を確認するのに適しています。
バックアイカメラ
バックギアと連動して表示される、いわゆる後退時のカメラです。
カメラ拡張BOXを接続すると、カメラ映像を利用して、障害物検知機能を利用することができます。
※AVN-D9/D9Wでは、このバックアイカメラ映像を後方撮影用のドラレコ映像として録画できます。
映像出力端子(後席モニター用)
拡張配線コード KW-1217を使うと、アナログの映像出力を取り出すことができます。
リア席モニターにもしっかり対応しています。
ETC連携機能
ECRIPSE製の以下の連携車載機に対応しています。
- ETC2.0連携車載機:DSRC113
- ETC連携車載機:ETC111
D9/D9Wはどこが違うの?
フロント用のドライブレコーダー用カメラを同梱したカーナビ製品です。
録画機能やセンサー類はカーナビ本体に内蔵されているもの利用するようです。
※リア用カメラは別売りですが、リア用映像を録画/記録する機能が標準で装備されています。(AVN-D9/D9W のみ)
ドラレコの後方映像を撮影するカメラは、バックカメラ(後退時の監視用カメラ)と共用します。
ドライブレコーダー部のスペック
カメラ部
200万画素 1/2.7インチCMOSセンサー
水平117°/垂直70°
記録部
フレームレート: 28fps
ファイルフォーマット: MP4(H.264 + ACC)
SDカードに記録(ドライブレコーダー専用スロットに挿入されたSD)
8GB SDカードが付属
保存件数: 衝撃検知10件、手動操作5件
その他
録画した映像を、スマートフォンに転送して見ることができます。
※専用アプリが必要です。
PC用の専用ビュアーソフトあり
※PC用ビュアーソフトで、ドラレコ部の設定変更も可能
総括
今回のモデルから、データ通信モジュール付がラインナップから外れました。
理由はよくわかりませんが、通信モジュール付は、前モデルであまり人気がなかったのかもしれません。
最近は、ほとんどのスマートフォンがテザリングに対応してきましたし、データ容量が多く使える契約の方も増えてきたという背景があるのでしょうか?
最初からドライブレコーダーがついている、もしくはセットで買うとスッキリ取り付けられて、さらにお得という考え方のカーナビでしょうか?
それだけでなく、フロントアイカメラの入力を標準で持っており、場所や速度に応じて自動切替機能付きというあたりも面白いと思います。
アナログですが、外部入出力も持っています。
また、オンラインの施設検索や自動差分アップデートなど、かなり使い勝手を意識した機能の盛り込み方は好感が持てます。
ただし、多くの他社が行っている「全地図更新を3年間 XX 回」というサービスは、すべての地図DBが置き換わります。
イクリプスの自動差分アップデートは、道路データのみ更新されます。(※オンライン検索ができるので、目的地設定には困らないと思いますが。)
他社によくある、「3年間に全更新1回無料」と、本サービスである「差分更新3年間無料」とどちらがいいか悩みますが、道路建設が急ピッチで進められているような地域の方には、本サービスの方が適しているように思います。
前後方のドラレコとカーナビが欲しいという方(後方カメラは別売)、ノーズが長い車で前方視界に不安がある方、
そして常に最新の施設検索を使ってドライブしたい方にとっては、おすすめのカーナビです。
→前モデルについてはこちらです!【関連記事】デンソーテン(ECLIPSE)のドラレコ内蔵ナビ AVN-D8の特徴を解説・評価