デンソーテン(ECLIPSE)のドラレコ内蔵ナビ AVN-D8の特徴を解説・評価

2018年 デンソーテンのカーナビ・ラインナップ

2017年11月に旧富士通テンは株式会社デンソー傘下となり、デンソーテンに社名変更しました。

今回紹介するAVNシリーズは、富士通テン時代に発表された製品ではありますが、現在Eclipseブランドで発売している製品の内、上位モデルに位置付けられます。

シリーズとはいっても、AVN-R8Wをベーシックモデルとし、これにドライブレコーダー機能付きでドライブレコーダー用のカメラを同梱した製品がAVN-D8W、通信ユニットを同梱している製品がAVN-S8Wです。

※モデル名末尾のWは200mm幅モデルを表しており、通常の2DIN幅(180mm)のモデルも同時にリリースされました。

ベースモデルを購入後に、後から通信ユニットやドラレコを追加できないのかを調べたのですが、オプション製品としてカタログには記載がなく、そういった後からのシステムアップには対応していないようです。(見た目は同じに見えますが、接続機能もそれぞれの機種で必要なものだけに限定されている模様です。)

このAVNシリーズの他には、AVN-Liteと言われるローエンドモデルが存在します。

AVNシリーズ3モデルは、基本機能は同一で、ドラレコ機能や通信ユニットがある/なしだけの違いのようです。

今回の記事では、ドラレコ機能付のAVN-D8Wについてカタログや取説の内容から特徴を解説し評価します。

カーナビ|カーナビのECLIPSE
ECLIPSEのカーナビラインナップページです。カーナビの特長が一覧で比較できます。もっと、やさしく。もっと、心地よく。そして、もっと自分らしく。もっと喜びを。カーナビの本質を考えた製品です。

AVN-D8/AVN-D8Wの主な特徴

基本仕様

  • 7型/7型Wideモニター(800×480)
  • DVD/CDドライブ(CPRM対応)
  • 4倍速CDリッピング→SDカード(AACで録音)
  • 4チューナー・フルセグ地デジTV
  • USB/SD 音楽/ビデオ再生
  • Bluetoothオーディオ・ハンズフリー(標準コーデックのみ)
  • Wifiによるインターネット接続

※地図データは、SDカードに格納され、地図専用のSDスロットに入れた状態で起動させます。

フロント映像とリア映像をダブルで録画するドラレコ機能

同梱されるドライブレコーダー用のカメラは1台です。

(後退用と後方監視用の兼用としての)バックカメラをさらに1台オプションで接続した場合に、その映像を本体内蔵のドライブレコーダーでフロント映像と一緒に録画ができるというものです。

録画画像は、ドライブレコーダー専用スロットにあるSDカードに保存されます。

イベント映像は、カーナビ上での再生やスマートフォンへの転送にも対応しています。

AV機能

再生可能な音声フォーマット

音声:MP3/WMP/AAC
最大48KHz/320kbps

再生可能な動画コーデック

WMV9/MPEG4/H.264
FullHD 1920×1080 (最大)

※96KHzや192KHzのハイサンプリングのハイレゾ再生には対応していませんが、従来の規格での映像・オーディオ再生には十分なスペックです。

カーナビ機能

  • フリーワード検索(Wifiによる通信が必要)
  • 乗り降りIC変更可能
  • 2画面地図(縮尺の異なる2画面の地図を表示)
  • VICS WIDEに対応
  • 準天頂衛星「みちびき」対応

オンライン・スマホ連携機能

エクリプスのオンライン機能は、「つながるサービス」といいます。

CarafLによるエージェント機能

つながるサービス|カーナビ|カーナビのECLIPSE

上記アプリ紹介によりますと、2018年10月31日(水)でこのアプリサービスは終了するそうです。

エージェントが優しくガイドしてくれて、きっと人気のアプリだったと思うのですが残念です。

※終了後はどうなるのでしょうか?何か変わりのアプリがリリースされるとよいですね!

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Gracenoteデータベースによるアルバム情報取得

テザリングもしくは通信ユニット(AVN-S8の場合)を経由して、最新アルバムの情報をGracenoteデータベースから取得することができます。

自動地図更新

毎月、新規で開通した道路の差分情報を自動で更新するものです。

2020年10月末までご利用可能ですが、それ以降は、更新地図の購入によってその後最大2年間利用できるようになるそうです。

エンジンがかかっているときに、新しい道路情報の有無を調べてダウンロードし、ACC OFF後に最大10分間のうちにデータを更新します。

次回起動時より新しい地図データで案内するそうです。

外部接続端子による拡張性

外部機器用接続端子(別売りの配線キットにより下記インタフェースが利用可能)

  • 映像出力端子(アナログ)1系統 リアモニター接続用
  • 映像+音声入力端子(VTR/AUX アナログ)1系統 外部入力用

ドライブレコーダーカメラ接続端子

こちらは同梱される前方カメラ用の接続端子です。

USB接続コード端子

DSRC接続端子

対応するETC2.0カーナビ連携車載器を接続します。

フロントアイカメラ用外部入力端子

前方左右の映像をモニターするためのカメラを接続できます。

画像の切り替えは、以下のように設定できます。

  • 低速時に現在地ボタンの長押しによる手動切り替え
  • 一時停止位置情報が地図DBに登録されている地点
  • 低速走行時
  • 自動切り替え表示しない

バックアイカメラ用外部入力端子

いわゆるバックカメラを接続できます。

ガイド線はモニター上に表示されますが、ハンドルの舵角に応じて動く機能はありません。

このバックカメラの映像をドライブレコーダーの後方映像として録画することができます。

さらに別売りのカメラ機能拡張BOXを経由して接続すると、

  • 「障害物検知機能」
  • 「視点変換機能」
  • 「進行方向予測線機能」

が追加されます。

※ハンドルの舵角信号がなくても、画像の動きから車の動きを予測して線を表示する機能のようです。

ステアリングスイッチ接続用端子

※取付け表を見る限り、プリアウトに対応していません。

外部アンプを使用する場合は、スピーカー出力を接続できるアンプか、レベルダウンする変換機をかませてから接続します。

デンソーテン ドラレコ内蔵ナビの総括・評価

デンソーテンの最新カーナビである、AVNシリーズについてその特徴を解説しました。

基本同じスペックで、同梱品が異なる様に見えるモデル構成のAVN-D8/AVN-S8/AVN-R8ですが、通信モジュールやカメラを後付できるような構成にはなっておらず、必要ならば最初にどのモデルにするか決めて購入・取付けする必要があります。

今回はAVN-D8/AVN-D8Wを中心に解説しましたが、リアカメラ入力の映像を、後方監視用としてドライブレコーダー映像として録画することができるなど、価格を抑えたシンプル構成で、かつ、多機能を実現しています。

HDMIによる入出力がないなど、AV系の拡張性はいまひとつですが、リアモニター接続にもアナログで一応対応しています。

価格も抑えられているので、大きなシステムを組むのではなく、パーソナルな使い方で小型車やミニバンに搭載する用途で選んでみてはいかがでしょうか?

→【関連記事】デンソーテンのAVN Lite(AVN138MW/AVN138M)は低価格でおすすめ!その理由は?

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