Kenwoodのカーオーディオ2019年モデル発表
Kenwoodブランドから先日、カーオーディオの新製品が発表となりました。
U380BTをはじめとする、1DINカーオーディオの2019年新ラインアップです。
ひと昔前のカーレシーバーといえば、
というのが主流でしたが、
現在ではこれに、
となっています。
そしてさらに
が加わった製品、それが、U380BTです。
他に発売になったモデルに比べ、大型液晶を搭載し、1000色の表示カラー調整も可能。クルマのイルミネーションに合わせるなど好みの色に設定することができます。
カーオーディオですから、モニターがありません!
と、筆者は考えました。
カーオーディオとスマホによる車載インフォテイメントシステムの可能性を検証し、今後の主流になりうるか?本記事の中で考えてみたいと思います。
U380BTで何ができるか?
- 放送系は、ワイドFM/AMに対応
- ディスクメディアは、CD再生
- 半導体メディアは、SD/USB とiPhone/Android接続
- さらに24bit/96KHzのDACに対応し、ハイレゾ再生も可能です。
※音楽再生系は、ほぼフルスペックです。
スマホと組み合わせると何ができるか?
・Bluetooth Audioに対応(AAC)
・オンラインの、音楽ストリーミングサービス「Spotify」に対応
スマホで再生可能な音声は、基本Bluetooth Audioで再生可能です。
Spotifyについては、操作はカーオーディオ側からも可能です。
※音声だけをBluetooth Audioで飛ばし、車載カーオーディオシステムで再生。映像をスマホ画面で表示させれば、スマホでできることは何でも車で楽しめます。
- 動画コンテンツ再生もスマホで可能
- カーナビはスマホをダッシュボード上にうまく固定すれば、そのまま利用可能
車載カーナビを搭載してる場合との違いは?
ここまで考えてくると、スマホとU380BTとの組み合わせで、ほとんどのことができてしまうことに気が付きます。
しかしながら、車載カーナビとスマホカーナビのクオリティの差が本システムとの決定的な差となります。
- 自車位置の精度や、進行方向の精度はやはり車載カーナビの方が上です。
- 現状のスマホでは、「映像を見ながら?地図も見る」というのは難しそう。
- スマホナビはいつも最新地図データですから、ここはスマホナビが優勢
このシステムのメリット
・価格が安価
本機(U380BT)の店頭予想価格は1万7千円程度。フル機能のカーナビを買うよりも圧倒的に安価。(取り付け費用は別途)
・映像系の表示規制はスマホ基準
車載ナビの場合には、走行中にいろいろと表示制限・操作規制がかかります。
スマホでは、走行中でも特に制限されることなく表示がされます。
※本来、走行中は画面を「注視してはいけない」ので、安全のため、走行中はTVや動画を表示しないようにしましょう。
このシステムのデメリット
・DVDなどの映像ディスクメディアの再生ができない。
・クルマに乗ったら毎回、スマホをダッシュボード上に固定する。
・一般的に、スマホの画面サイズは、車載ナビに比べて若干小さい。
総括
U380BTのようなカーオーディオとスマホがあれば、ナビのためにはスマホのカーナビアプリが使えて、音楽は車載スピーカーから聞けるのです。
車載システムはこのカーオーディオのように、「スマートフォンと連携した音楽再生さえだけできればよい。」ということになります。
この考え方の違いによって、もしかすると「車載カーナビ派」と「スマホ+カーオーディオ派」の2極化が進むのかも知れません。
確実に言えることは、
ということです。(少し大きめのディスプレイを持つスマートフォンが欲しいところですが。)
※こちらは、ひとつ前のモデルです。
一方で、KenwoodからナビなしのAVシステムも発売されています。
DAP-7000やDAP-5000というのがあります。
特にDAP-7000は、モニター付きDVDレシーバーで、Andoroid Auto/CarPlayに対応しています。
ナビ機能は全く搭載されていませんが、スマホをつなげば、あとは全部GoogleとAppleにお任せとなります。
残念ながら、現状は6万円を超える価格のため、ちょっとしたナビよりも高額になってしまっています。
もう少し安く、購入できましたら筆者も是非、おすすめです。
パイオニアをはじめ、最近全体的にカーナビ業界の元気がありません。
カーナビメーカーが、ナビなしのシステムで売り上げを上げるようでは何か本末転倒のような気がします。しかし、時代ともに変化していかなくてはなりません。
何か良い形で、スマホと車載ナビが連携・協調するものが発売されることを期待します。
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