ケンウッドからディスプレイオーディオの新モデルが発売
2020年9月、ケンウッドからディスプレイオーディオの新製品が発表となりました。最近、スマホ連携によりナビなしの車載器も注目されるようになってきましたが、このDDX5020sは、モニター内蔵DVDレシーバーというカテゴリーになります。
もちろん、スマホリンクにも対応しています。
本記事では、この製品について詳しく解説したいと思います。
DD5020sはどんなディスプレイオーディオ?
基本機能
- 2DIN サイズ(標準の180mm DIN)6.8型液晶ディスプレイを搭載
- Apple CarPlay / Andriod Autoに対応
- DVD/CDドライブを搭載
- WIDE FM/AM チューナー内蔵
- Bluetooth ハンズフリー / Bluetooth Audio
- WVGA (800×480)ディスプレイ&静電タッチパネル
- USBデバイスのビデオ・音楽再生が可能
- さまざまなフォーマットの音源に対応
スマホ連携
CarPlay に対応しており、Siriも利用可能です。iPhoneとの連携にはUSB接続が必要です。
Andoriod Autoにも対応しており、Android スマートフォンとの連携には、やはりUSB接続が必要です。
AndroidスマートフォンをUSB接続することで、画面のミラーリングを行うことも可能です。Mirroring OA for KENWOODというアプリをあらかじめスマートフォンにインストールしておく必要があります。
※関連サイトには、明示的な記述がありませんが、基本映像系は走行中非表示となります。
CarPlay/Android Auto動作中は、それぞれの走行モードに従った表示がされます。(CarPlayやAndoriod Autoの走行中の表示モードで地図やアプリが車載器モニターに表示されます。)
オーディオ機能
ディスク再生
市販のDVDタイトルはもちろん、ホームレコーダーで作成したTV番組を録画したディスクも再生可能です。
DVD±R/RW/R DL、DVD-RAMにも対応。音楽CD再生や、CD-R/RWも再生できます。
CD-DA以外の形式で、音楽ファイルなどを格納したものは、再生できないようです。
また、SDカードスロットは搭載していません。
USBデバイス
マスストレージクラスのUSBデバイス(FAT16/32/exFAT)に対応します。
背面に接続されたケーブルから、USB端子(メス x 1)が利用可能。
音楽ファイルは、AAC/MP3/WMA/WAV/FLAC/Volbisの再生が可能。WAVとFLACは192KHz/24bitに対応しますが、内部では48KHz/16bitでの再生となるようです。いわゆるハイレゾ機ではありません。
ビデオ再生は、MPEG1/MPEG2/H.264,MPEG4 AVC/MPEG4/WMVに対応します。最大解像度は1920×1080/30fpsです。
Bluetooth Audio
コーデックは、標準のSBCに加え、AACにも対応しています。
接続端子類
- USBケーブルは背面からつながっています(1端子)
- パーキングケーブルが付いており、車両の停止を判断するようです。
- リバースケーブルがあり、バックギアと連動してオプションのリアカメラ映像を表示可能です。
- 付属品のマイクが背面に接続可能です
- アナログの外部映像・音声入力端子があります(4端子入力)
- リアモニター接続用の映像出力があります(アナログ)
- 本機で直接スピーカーを駆動できますが、フロント/リア/サブウーファーのプリアウト端子が装備されており、外部アンプを接続可能です。
総括
ナビはスマホで十分かもしれませんが、音楽だけは車内でよい音で聞きたいものです。Bluetoothスピーカーを車内に持ち込むとか、他の方法もありますが、やはり音楽再生は、カーレシーバーを通した方がより高音質で楽しめます。
ナビは地図更新などを行わないと、年々古くなってしまいますが、ディスプレイオーディオなら、長期間使うことができそうです。
最近は、パイオニアの製品のように、DVD/CDドライブなしのドライブレコーダーもありますが、DDX5020sならば、ディスク再生も可能。
ハイレゾではないものの、幅広い音楽フォーマットに対応し、もちろんスマホと連携して車で高音質な再生環境を提供してくれそうです。
※2020年12月執筆時点では、少なくとも店舗にあまり在庫が無いようです。
こちらはドライブなしのパイオニア・ディプレイオーディオの紹介です。