2020年-2021年の日産純正カーナビ
純正と呼ばれるカーナビには、大きく分けて2種類あります。
1.車両のカタログなどをみると、各車両に専用設計され、車両の製造時に工場で装着される、メーカー(ファクトリー装着)ナビ
2.販売店が車を販売するときに、販売店の整備工場などで装着されるディーラー・オプション・ナビ(カタログが別の冊子になっていることがあります)
1のメーカーナビは、車両のモデルチェンジと同時に設定されますが、2のディーラーオプションナビは、おおよそ毎年新モデルが発表されます。
ここ数年を見ていますと、2のディーラーナビは、前年の旧モデルに比べて基本機能がほとんど変わることがなく、クラス・ラインナップ間の機能の有無についても大きく変更がありません。
日産のディーラーオプションナビは、ここ何年もプレミアム・スタンダード・シンプルの3クラス構成。新しい2020-2021年モデルも、そのままです。
本記事では、このうちのプレミアムモデル、MM520D-Lについて解説します。
MM520D-Lはどんなナビ?
概要
セレナ専用・エクストレイル専用・エルグランド専用にそれぞれ用意されたSDナビ、プレミアム(最上級)モデルで、フル機能のカーナビです。
主な機能・特徴
- Blu-rayドライブを装備(ホームレコーダーで録画したBlu-rayディスクをそのまま再生できます)
- 上記車両専用で、大画面。セレナとエルグランド用は10インチ、エクストレイル用は9インチ
- NISSAN Connectに対応
- オプションの後席モニターとデジタル接続可能(HDMI出力あり)等、拡張性もプレミアム
- ハイレゾ対応
- パナソニック製
MM520D-Lの注目機能の解説
無料地図更新
日産では、年2回(7月・12月)に更新地図データをリリースしています。このナビを含むディーラーオプションカーナビは、3年間に3回の地図更新に対応しています。
Blu-rayディスク搭載
Blu-ray/DVD/CDを再生可能です。
このドライブは、BDMV/BDAVに対応していますので、市販タイトルやホームレコーダーからダビングしたものを再生可能です。
尚、BD-R(XL)、BD-RE(XL)、Ultra HD Blu-rayには対応していないようです。
ハイレゾ再生
192kHz/24bit までのネィティブ再生が可能です。
FLACかWAVでハイレゾ音源を作成し、USBもしくはSDで再生可能です。
CD録音
最大8倍速でSDカードに圧縮データで録音し、MUSIC STOCKERと呼ばれる機能で音楽再生が可能です。
Navicon対応
スマートフォンアプリであるNaviconとBluetoothで連携して動作します。
ナビコンで検索した目的地をカーナビ本体に転送したり、ナビコンを利用している仲間の位置をカーナビの地図上に表示することもできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
NissanConnect
プレミアムとベーシックのナビがこのNissanConnectに対応しています。
最速ルート探索、NissanConnectメッセージ、情報チャンネル、ここです車メール、オペレーターサービス(有料サービス・2年目から3,300円)を利用できます。
旧モデルと比較して無くなったものは?
主な接続端子と接続機器機器
外部入力端子
HDMIは、Type-E ロックがかかる方式のコネクタです。家庭用TVでおなじみのType-Aケーブルを利用するには、変換ケーブルが必要です。
VTR入力は、TH08コネクタとなっていますので、接続には通常、RCAの赤白黄色に変換するケーブルが必要です。
外部出力端子
後席モニター用の出力は、HDMI Type-Eです。こちらも専用ケーブルが必要です。
ETC/ETC2.0
カーナビと連携するETCおよびETC2.0車載器に接続が可能です。
ETC2.0機器の場合は、高速道路等でVICSの交通情報が受信可能です。
一般に、ETC車載器の方が価格は安いのですが、今後割引や一時退出などの各種サービスが増えると予想されれるETC2.0車載器をお勧めします。
総括
日産のプレミアムナビ、MM520D-Lについて解説しました。
日産の場合は、Blu-rayドライブの設定があるので、ホームレコーダーで録画した番組を持ち込んでみるのにはよいですね。
一方で、CarPlay/Android Autoの対応がなくなり、スマホ連携を期待していた方はちょっと残念かもしれません。
他のモデルとの比較表は、下記の記事に載せてありますので、そちらもご覧ください。