Yahoo!カーナビとは
Yahoo!からリリースされているカーナビアプリです。スマホアプリでありますが、歩行者用ではなくカー用という位置づけです。
Yahoo IDでログインして利用することで、JARTIC(日本交通情報センター)の交通情報を利用することができます。
そして大きな特徴の一つが、これだけの機能がありながら、無料ということです!
メリット
1) JARTICの交通(渋滞・規制)情報が無料で利用できる
車載カーナビなどではVICSの交通情報として、利用料金が本体価格に含まれており、本来は有料の情報です。
※VICSの情報ソースはJARTICと共通なので車載ナビのVICS対応機と同等の渋滞情報が利用できます。
JARTICのSiteでは、渋滞情報を無料で閲覧可能です。
2) Yahoo!カーナビ独自のプローブ(走行履歴情報)を利用した交通情報を利用できる
JARTICの交通情報は、車両感知器と呼ばれるセンサーが設置された路線から交通情報を取得しています。そのため、車両感知器の無い路線では交通情報を提供できません。
しかしこのYahoo!カーナビでは、アプリから収集されるプローブを利用して渋滞情報を作っていますので、JARTICがサポートしている以外の路線についても渋滞情報を提供しています。
地図画面では点線で表されています。
3) 地図上の駐車場の詳細情報がわかる(時間による料金体系やカード利用の可否等)
最大料金の設定、時間帯による料金、駐車可能台数、駐車可能な車両サイズ、クレジットカードの利用可否などを簡単に表示することができます。
4) 有料道路の料金表示にETC料金が反映される
従来の車載ナビでは、現金決済の高速料金しか表示されませんでしたが、Yahoo!カーナビではETC料金がわかります。
5) 一部GSのガソリン単価がわかる
全てのGSではありませんが、ガソリン単価を調べることができます。
6) 出発時刻を指定し、実際の到着時刻を予想できる
渋滞の状況は出発時間帯によって変化します。この機能によって予定した時間に出発した場合の所用時間や到着時刻を知ることができます。
7) 地図データはいつも最新!
サーバーから取得した地図情報を利用しますので、データはいつも最新です!
8)オンライン決済、予約駐車場の検索に対応
追記
オンライン決済可能な駐車場では、Yahoo!ウォレットでの支払いに対応した駐車場が検索されます。
オンラインなら、車の中で清算することも可能です。
雨の日などは、特にうれしい機能ですね。
また、予約駐車場の検索では、BLUUという新しい予約サービスに対応した駐車場が検索されます。
特徴は、1日予約だけでなく、時間単位の予約も可能。まだ提携駐車場の数は少ないようですが、これから増えていくと思われますので、要チェックです。
※1時間単位の予約ができるのですが、ちょっと駐車料金が高め?のような気がします…。
Yahoo!カーナビと車載カーナビと比べたときに感じること
1)交差点拡大図やイラスト図がでません
2)字や地図表示が小さい
7inchの車載カーナビに比べると、スマホの画面は小さく感じます
3)現在地ボタンが欲しくなる
車載カーナビで現在地に戻るときには、どこのメーカーも「現在値」ボタンが用意されています。Yahoo!カーナビの場合には「案内再開」ボタンを押すと現在地が画面の中心に来ます。
4)目的地入力メニューが、1行の文字列検索になっている
ジャンルから選ぶ方法は従来のナビと同様に選べるのです、上記検索用文字列をいれるところに、Tel,住所,名称など、どれを入れても検索できる格好になっています。ボイス入力もありです。
手動で文字を入れる場合は、やはりボタンが小さいし、左手操作になりますから意外と面倒です。
住所は、市町村名や町の名前をリストから選ぶことができません。
新たに駐車位置保存機能が追加!
New! 2018年8月頃のリリースで、「駐車位置保存機能」が追加されました。
車を駐車したときに、画面上のP(駐車位置保存)ボタンを押すと、その位置がシステム上で駐車位置として保存されます。
同時にカメラを起動するボタンも表示され、周辺の写真を撮ってメモすることもできます。(撮影した写真は、Yahoo!カーナビアプリと連携しませんが、ギャラリーなどで見て確認してください。)
保存してからの経過時間も測定しておいてくれるので、コインパーキングなどの利用時にとても便利です!
駐車位置へ戻るときには、Yahoo!マップアプリで徒歩ルートをナビしてもらうこともできます。
まとめ
カーナビアプリとしは十分な機能を無料で備えた秀逸なアプリです。
ただし、車載用としてダッシュボード周辺に固定し、操作することを想定するとちょっとボタンや表示が小さいように感じられます。
「カーナビ」として車専用にしているのですから、インタフェース部分にもうひと工夫欲しいところです。
カーナビを交換することができない純正ナビをご利用中の方で、そのナビの使い勝手が悪くて困っている方、6inch以上の大き目のスマホを使ってこちらのYahoo!カーナビに乗り換えてみてはいかがでしょうか?
追記
最近は、Yahoo!カーナビがCarPlayに対応したことが大きなトピックとなっています。CarPlayが利用できるとはいっても、その本体機器の多くは車載カーナビなのですから、車載カーナビのナビ機能を使わずにYahoo!カーナビアプリを使うというケースがどのくらいあるのか疑問です。
最近、マツダの標準Infotainment systemであるマツダコネクトが、CarPlay/Android Autoに対応するようになってきました。
マツダコネクトでは、車載カーナビのSDがオプションになっているため、これを購入せずに、CarPlay/Android Auto対応のスマホアプリを利用するという選択肢も提供されいます。
従来は、iPhoneやAndroidの標準地図アプリだけが、その役割を担ってきたわけですが、YahooカーナビもCarPlayに対応したことにより、選択肢が増えたことになります。
まだまだOS側の制約により、対応アプリが何でも好きなようにデザイン・設計できるというわけではないようですが、Yahoo!カーナビの今後に注目したいと思います。