2018年 日産純正ドライブレコーダーの特徴解説と評価

日産の純正ドライブレコーダー

MM517D-WやMM317D-Wと接続が可能で、「ナビレコお買い得パック」としてセット販売、もしくは純正ドラレコとして個別に販売されている日産のドライブレコーダーについて、カタログや取説の内容を元に特徴を解説、評価します。
こちらはJVC Kenwood製のものを採用していますので、録画映像もクオリティの高いものが期待できます。
New! 日産純正ナビ MM518/MM318が発売され
これと連携するドライブレコーダーも発売!

詳しくはこちら→日産純正ドラレコ(DJ4-D/DJ4-S)
2018年発売モデルを解説(2018-19年純正ナビに対応)

基本スペックと主な機能

価格は39,800円(取付費・税込)と、市販のものと比べるとだいぶ高い価格設定ですが、電源周りの配線なども綺麗に取付けしてもらえるので、その辺りは純正ならではのメリットと思います。
常時録画モード:
 走行中は録画を継続します。残り容量がなくなったときは、古い映像から削除され、新しいものを残します。
イベント記録:
 走行録画中、衝撃を感知すると、その前後20秒間を記録に残します。
イベント時の映像は、残り容量が少なくなったときに、消されないように保護されます。最大10ファイル(10件)。
 また、本体のボタンを押すことで、その前後約20秒間を保存することもできます。最大20ファイル(20件)。
駐車モード:
 駐車中に衝撃が検出されると、ただちに録画を開始し、約30秒間の映像を記録します。録画時間は、設定により15 秒 /30 秒 /1 分から選択できます。
最大20ファイル(20件)まで保存可能。
静止画記録機能:
 本体のボタンを押すことで、静止画を撮影します。
音声の記録:
 映像とともに、音声も一緒に録音するかどうか選ぶことができます。マイクは本体に内蔵されています。
カメラCMOSセンサーと録画画質:
 1/3型のCMOSセンサーは400万画素(有効画素300万画素)
撮影画角:
 水平 117°× 垂直 63°
HDR あり
 常に白とびや黒つぶれを防いだ映像を記録します。
録画モード:
 H.264+LPCMで記録します。
  • 最高画質(1920×1080)12Mbps
  • 高画質(1920×1080)8.5Mbps
  • 標準画質(1920×1080)5.2Mbps
  • 長時間(1280×720)3.2Mbps

付属の8GB microSDカードの場合、最高画質で最大70分、長時間画質で最大240分の録画が可能。イベント10件、静止画100枚の録画が可能です。

GPS内蔵:

GPSを内蔵していますので、走行中の位置情報を録画ファイルに同時に格納可能です。

その他主な機能

PC用再生ソフト DRIVE REVIEWER:

ケンウッドのサイトからダウンロードして利用することができます。

映像とともに、その時の速度や加速度の状態をモニターすることができます。また、地図上で位置も確認することができます。

各種設定変更:

  • 動画画質:4段階
  • 衝撃感度:5段階
  • 音声記録のON・OFF
  • 上書き保存設定(手動)
  • 上書き保存設定(イベント)
  • 駐車中録画時間:(オフ/15秒/30秒/1分)
  • 駐車中上書き保存設定
  • 駐車中衝撃感度:5段階 ※走行中の衝撃と個別に設定できます!
  • 降車時無効時間設定:(OFF/30 秒/1分/3分)
    • 降車時の駐車録画を一定時間無効にする時間を設定できます。
    • イグニッションオフからの駐車監視開始までのタイムラグを設定するようです。
  • 乗車時無効時間設定:(OFF/30 秒/1 分/3 分)
    • 乗車時、駐車録画を一定時間無効にする時間
    • イグニッションONから遡って無効にするようです。

ファームウェアの更新:

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Kenwoodの専用サイトからダウンロードし、microSDを使ってファームウエアの更新ができるようになっています。万が一、何か不具合が見つかった場合や機能向上のために準備されている仕組みです。(2018年5月現在で特に更新はされていません。)

※ケンウッドは彩速ナビでも、ときどきファーム更新を実施しており、発売後の製品に対しても不具合修正や機能向上に積極的なようです。

ナビとの接続方法

アナログ入力のあるカーナビと接続して再生画像を見ることができます。

但し、操作はドライブレコーダー本体のボタンで行います。特にカーナビのメニュー画面からの操作には対応していませんので、ご注意ください。

※カーナビ側の1系統のアナログ入力をドライブレコーダーに使ってしまうと、たとえばビデオカメラなどが接続できなくなってしまいますので、ご注意ください。この辺りの拡張性についてはこちらをご覧ください。

→【関連記事】日産純正ナビのオプション拡張性(リアモニター, ETC等)を解説

録画データの記録方法

いくつかのドライブレコーダーを見ていると、録画ファイルの管理については大きくわけて2つの方法があるようです。

1)イベント毎に切り取るタイプ

本モデルのように、常時録画画像は2分おきに区切って常時格納を繰り返しますが、衝撃などのイベントが発生したときにだけ、約20秒の映像ファイルを切り取って別途保存するというものです。

→この方式であれば、イベントの途中で映像が切れることなく、前後の様子が1つのファイルにまとめて格納されます。

2)15~30秒毎に小分けファイルを作り、必要なものをとっておくタイプ

こちらは比較的安価なモデルに多いのですが、イベントの発生に関係なく映像ファイルを小分けに作成していき、衝撃などが発生した場合には、その前後に作られたファイルを保存するというものです。

→この方式は、ちょうどファイルの切り替えのタイミングでイベントが発生すると、見たい録画映像が2つのファイルに分割されてしまいます。

※もちろん分割されても、その瞬間が映っていないわけではありません。後で見るときの取り扱いだけの問題です。

ところで最近、「あおり運転」がニュースなどで話題になっていますが、こんな商品はいかがでしょうか?貼るだけでも抑止効果がありそうです。

日産純正ドライブレコーダーの総括・評価

日産の純正ドライブレコーダーについて紹介しました。

このモデルは、小型のモニターも内蔵せず、比較的シンプルな設計のドライブレコーダーです。

ナビとの接続を前提とするドライブレコーダーは、カーナビ側から位置情報をもらう設計にするのが一般的なのですが、こちらは「ナビにつないでも/つながなくても使える」ようにGPSを搭載しています。

カーナビの数少ないアナログ入力を、ドラレコの接続で使ってしまいたくないというユーザーにも配慮された、うまいバランスのドライブレコーダーだと思います。

純正で連携ができるとは言っても、カーナビからは何の操作もできないのは少し物足りないのですが、いろんな配線が露出せず、キレイにスッキリ装着できるのが、純正モデルのメリットです。モニター画面が本体にありませんが、逆に表示映像気になってしまうこともなく、シンプルにさりげなく使えそうです。

→【関連記事】Ankerのドラレコ製品 Roav DashCam C1

→【関連記事】ホンダ・純正ナビ連動 ドライブレコーダーは買いか?

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