ケンウッドからM906系ナビ専用に接続できるドラレコ「DRV-MN940」が発売
さて、新たに発売になったDRV-MN940は、ケンウッドのMDV-M906シリーズ専用に接続可能な製品として発売されたドラレコです。
さて、その「MDV-M906」シリーズですが、下記の3モデルです。
- MDV-M906HDL(ラージ9インチ)
- MDV-M906HDW(ワイドDIN 7インチ)
- MDV-M906HD (標準DIN 7インチ)
本記事では、このドラレコ、DRV-MN940について解説したいと思います。
DRV-MN940はどんなドラレコ?
概要
フロントカメラ、リアカメラ、メインユニットがそれぞれ別体となった構造のフルHDドラレコです。
Gセンサーを搭載、モニターなし、GPS非搭載
※但し、専用カーナビと連携するため、位置情報や車速情報はカーナビ側から供給
各種映像表示もカーナビ上や専用ソフト上で可能
HDカーナビ上で、ハイクオリティな映像表示を可能にしたところが、最大の特徴です。
カメラ部
- センサー: 1/2.8型カラーCMOSセンサー(約207万画素)
- 画角: 水平 約124°/ 垂直 約68°/対角 約133°
- F値: F2.0レンズ
- HDR(ハイダイナミックレンジ) :あり
- フロントカメラ部に偏光フィルターを内蔵
- フレームレート:最大27fps(LED信号機対応)
記録部
- 記録解像度: 1920×1080/1280×720
- 記録フォーマット
映像: H.264/MPEG-4 AVC
音声: リニアPCM
静止画: JPEG - 音声記録: ON/OFF可
- 録画モード:
フロント用、リア用のドライブレコーダーで常時録画、イベント録画、手動録画、静止画記録 - 常時録画時: ファイル分割単位1分
- 衝撃検知時: 衝撃検知前10秒+検知後15秒間(30/60秒にも設定変更可能)
駐車録画機能あり
- 衝撃検知録画に対応
- 駐車中のイベント発生を、次回起動時にカーナビ上のポップアップと音声でお知らせ
その他
- 3軸Gセンサー
- GPSは内蔵していませんが、接続されたナビのGPS情報を利用します。
- 地図を見ながらリアルタイムの走行動画を確認可
- 地図とカメラ映像を2画面表示(カーナビモニター上)
- バーチャルルームミラー機能
- 専用PCビュアーソフトあり
- 独自ファイルシステムでエラーが起きにくく、定期的なフォーマットは不要
- ナビ画面での録画映像の拡大表示可
- 対応記録メディア:16GB~128GB対応Class10以上
- microSDHCカード:16GB付属
総括
カーウォッチ(https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1186153.html、https://response.jp/article/2019/01/18/318225.html)によりますと、「HD-TVIを利用して接続」とあります。
「HD品質での画像伝送を、従来の既存のケーブルに通すことができる」技術だそうで、こういったデジタル伝送を利用することにより、高画質映像伝送を実現しています。
JVC ケンウッドならではのモノ作りと思われます。
すでに、カーナビ側はDRV-N530/DRV-R530が接続できるように作られていたわけですが、さらにこちらのDRV-MN940の接続の仕組みまで盛り込まれていたとは驚きです。
1つ筆者が気になるのは、DRV-N530もよくできた連携ドラレコであるだけに、ここであえてDRV-MN940を選ぶユーザーがどのくらいいるのか?もう少し違った性質やスペックの商品を連結できるようにしてもよいのではないかと思います。
なぜ別体にしたか?
筆者の推測ですが、「DRV-N530/DRV-R530となんらか異なる特徴を持たせたかった?」のではないかと思います。ごてごていろんなものをぶら下げるよりも、コンパクトスリムなものをシンプルに装着できるようにしたのではないでしょうか?
また、上記コーデック変換の仕組み(LSIチップ)が入っているとすれば、カメラユニット毎なのか?それとも「カメラと本体の間」はアナログで、「本体とナビ間」だけがデジタル?ということなのか?コーデック変換のチップの数を減らすための何らかの事情もあるかもしれません。
まだ、詳細な情報が公開されるまでに時間がかかりそうですので、そのときにまたレポートしたいと思います。(結線方法・接続方法についてもまだ不明点が多いです。)
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