高解像度なドラレコ コムテック HDR852Gをケンウッド DRV-830と比較・評価

コムテックの高解像度ドライブレコーダー HDR852G

最近発売されるほとんどのドラレコが、Full HD解像度で撮影できるようになってきました。

HD画質での撮影が必ずしも十分かというとそうではなく、映像に映った前走車のナンバー以外にも細かい情報を見たいとか、そういったニーズにはより高解像度での撮影が必要です。

また、景勝地に訪れたときの記録映像として撮影したい場合もあるでしょうから、より高解像度のドラレコの需要はあると思われます。

コムテックのHDR852Gは、フロントカメラのみの1カメラシステムですが、370万画素の高画質で撮影が可能。

同様なコンセプトのケンウッド DRV-830と比較して解説します。

コムテック HDR852Gはどんなドラレコ?

概要

有効画素数370万画素のCMOSセンサーを搭載した、2.7型モニター一体型の1カメラドラレコです。GPSを搭載。WQHDの解像度の撮影に対応。

カメラ部

  • センサー: 1/3型CMOSセンサー
  • 画素数: 400万画素(有効画素数370万画素)
  • 画角: WDR設定時:水平144.6° 垂直81°(対角166°)
    HDR設定時:水平129.2° 垂直72°(対角147°)
  • F値:  F2.0
  • Gセンサー: 0.1~1.0Gまで10段階で設定可能
  • HDR/WDR: 切り替え可能
  • カメラ部輝度調整: 3段階

記録部

  • 録画画質:
    WQHD(2560×1440) / 3M(2304×1296) / FullHD(1920×1080) / HD(1280×720)
  • フレームレート: 29.1fps / 1fps(タイムラプス時)
  • 画質: 高画質/低画質切り替え可能
  • ファイル分割単位:  1分
  • 動作モード: 常時録画/衝撃録画/マニュアル録画/駐車中衝撃録画

※イベント(衝撃/手動)の発生したファイルを保存しますが、ファイルの先頭もしくは末尾10秒以内にイベントが発生した場合は、前後のファイルも同時に保存します。

添付の16GBメディアの使用した場合、Full HDでの録画時間は約149分。
WQHDの最高画質では約86分です。

これを長いと見るか短いと見るかですが、最高画質で使用した場合にはmicroSDの負荷は2倍近くなり、その分消耗も早くなります。

できれば最大の32GBのメディアを使い、数年?使ってエラーが時々出るようになったら交換するというのがよいのではないかと思います。

緊急録画停止機能があります。設定されたGより大きな衝撃が加わると自動的にその後の常時録画動作を停止します。

撮影画質が高画質なので、風景の記録としても使用する場合には、サイズの大きいSDカードならば、遠出の旅行にも対応できそうですね。

  • イベントの保存領域: 全体の10% / 20% / 30% から選択可能、初期値は20%
  • 録画領域のうちの駐車監視録画保存領域: 常時録画領域の5% / 25% / 50%から選択可能、初期値は5%

駐車監視モード

オプションの HDROP-14駐車監視・直接配線コード)を接続し、本体動作設定を変更することで利用可能です。設定電圧で給電を停止する機能・オフタイマー設定することも可能です。
  • 録画停止電圧: 11.7v~12.2vまで0.1vステップ
  • 録画時間設定(オフタイマー): 30分/1時間~12時間/常時ON
  • 衝撃感度: 3段階

※降車/乗車時のキャンセル時間設定(1分/3分)も可能です。

駐車監視中は、ナイトビジョンのON/OFF設定が可能です。暗いところでもやや明るく撮影できるようにWDRに固定されます。

ワンタイム駐車監視モード
 普段駐車監視モードを設定していない状態で、ボタン1つで駐車監視モードを起動できます。

その他機能

運転支援機能

  • 先行車発進お知らせ
  • 先行車接近お知らせ
  • 車線逸脱お知らせ

ドライブサポート設定
急発進・急加速で一定以上のGがかかった場合にお知らせします。エコ運転の目安になります。

長時間運転時(2時間)に、アラームでお知らせする機能があります。

速度超過アラーム
設定速度に達するとアラームを慣らす機能です

逆走警告他

  • 高速ICやJCTの合流で逆走を検知すると警告
  • 都市高速の出口に近づくと警告
  • サービスエリアからの本線合流時に逆走を検知すると警告
  • 設定された事故ポイント(事故多発地点)での警告
  • ヒヤリハット地点での警告

GPSデータ更新
 本体には、上記のように登録された位置情報を報知したり案内したりする機能がありますが、この各種案内用の位置情報データを更新する機能があります。

PCビューワーソフト:あり
映像と地図、加速度などが同時表示されます。ODB-Ⅱアダプターで接続されたレーダー探知機と接続した場合には、ブレーキやハンドルの舵角、ウィンカーの様子なども記録可能なようです。

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ビュワーソフト上の地図では、衝撃検出位置や急ブレーキを踏んだ位置などがアイコン表示されます。

HDR852G / DRV-830 比較・評価

こうして仕様を細かく見ていきますと、レーダー探知機との接続を含め、非常に細部まで設定ができるように、よく作りこまれていることがわかります。

このようなソフトウェアがすでに出来上がっていますので、今後も出てくるコムテックの製品は、どれも高機能であることが想像できますね。

大きな衝撃の後に録画を停止するとか、その衝撃の強さを調整できるとか、ちょっとしたことではありますが、使い勝手を重視して改良を重ねてきたものであると思います。

今日では、FullHD録画というスペックが、各社横並びになってきましたので、今後は「より高画質」「高視野角(前方以外の視野のカバーを含め)」の方向に技術が進歩していくと予想されます。

その第1歩として、こちらのコムテック HDR852GやケンウッドのDRV-830等のドラレコが今後注目されてくるのでしょう。

項目/機能コムテック HDR852Gケンウッド DRV-830
GPSありあり
モニター2.7型3型
水平画角(°)129.2(HDR設定時)132
垂直画角(°)72(HDR設定時)70
対角画角(°)147(HDR設定時)144
F2.02.0
センサー400万画素400万画素
動作温度`-10~60`-10~60
ノイズ対策不明
記録解像度(最大)2560×14402560×1440
fps29.1, 127, 9, 3
記録モード常時録画/衝撃録画/
手動録画/静止画記録/
駐車録画
常時録画/衝撃録画/
手動録画/静止画記録/
駐車録画
ファイル分割(分)11,3,5
静止画〇 JPEG〇 JPEG
駐車録画△ option
動体検知
音声ON/OFFON/OFF
動画フォーマットMOV(H.264)MOV(H.264)
対応メディアmicroSD 8~32GB class10推奨microSDHC 8~32GB
microSDXC 64~128GB
ダブルスロットリレー録画
スーパーキャパシタ内蔵内蔵
付属メディア16GB16GB
専用PCビュアー

撮影解像度などが類似しているこれらの製品ですが、コムテック HDR-852G は発売から間もないこともあり、まだ価格がやや高めの設定のようです。

ケンウッドのDRV-830は、ダブルスロットによるリレー録画が特徴です。

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