1)工場装着オプションナビ
車に装着されるナビには、いろいろな種類があります。カタログに載っているものや、ディーラーで紹介してくれるもの、カーショップで販売されているものさまざまです。それぞれについて簡単に解説します。
工場装着オプションナビは、車のカタログのオプション表などに記載されているもので、工場で生産時に装着されるものです。
全モデル、ナビが標準装着になっている場合は、車によってはこれ以外のものが装着できない場合もあります。(特に輸入車や高級車に多いです)
特徴
- 大型のディスプレイが採用されていることが多いです
- メーター内のディスプレイと連携動作するものもあります
- ハンドル上のスイッチから選曲や音量調整ができるものもあります
- エアコンやシート調整などが、ディスプレイ表示されるものもあります
- すっきりとキレイに装着されます。
最近は、自動車メーカー専用のオンライン機能を持っているものもありますが、カーナビ機能は、比較的基本機能のみに限定されている傾向があります。
例>日産・スカイラインの工場装着ナビ
スカイラインのカーナビは、全車標準装備の工場装着ナビです。回転式の専用コントロボタンで操作するタイプで、市販のナビなどに取り換えることができません。
2)ディーラーオプションナビ
ディーラーオプションナビは、新車の販売時に、ディーラーが取り付けて販売するカーナビです。
新車購入時に、生産工場からディーラーに車が一旦納車された後、ディーラーが取付けを行ってからユーザーに納品しています。
ディーラーオプションの専用カタログなどで見て選ぶことができます。
通常3~6種類くらいの中から選ぶことができます。
特徴
- 各市販メーカーの1世代前の機種が、専用品にカスタマイズされラインナップされていることが多いです
- 各市販メーカーの人気機種がベースモデルになっている場合も多いので、選択肢が広がります
- 自動車メーカーのオンライン機能に対応しているものもあります
- メーカーオプションと市販ナビの中間的な位置づけです。
例>日産・ディーラーオプションナビ
日産の場合は、EV用も含めて4モデルから選ぶことができます。
上位機種は、日産のオンラインサービスであるNissan Connectにも対応しています。
3)市販ナビ
オートバックスやイエローハットなどのカーショップや、通販などで購入できるカーナビです。
トヨタ系の車では200mm 幅の穴に取り付けるタイプ、それ以外では2-dinと呼ばれる縦100mmx横178mmの穴に取り付けられるようサイズが規格で決まっています。
車側が、この規格を取り付けられるような枠(穴)があれば取付け可能です。
通常は配線・取付キットや、取付け後の、隙間が見た目にきれいになるような化粧枠のようなものが市販されていますので、そちらを別途購入して取付けに利用します。
特徴
- 各市販メーカーの最新モデルを選択、装着することができます
- 取付け費用が1万前後かかるようですが、最近は市販カーナビの価格が安いので、安くて高性能のものを選びたい場合にはおすすめです。
- 各カーナビ・メーカーの最新機能が利用できます
- 自動車のステアリング・リモコンスイッチに対応したモデルもありますが、基本的には車両の機能と連携しないものがほとんどです
例>パイオニア
4)ポータブルナビ
ポータブルナビは、ダッシュボードの上などに張り付けるようにして装着する取り付けが簡単なカーナビです。
特徴
- 電源をシガーライターから取れば、その他の配線は不要です。取付けが簡単です
- 長いトンネル内では正しい位置を表示できない場合があります
例>Panasonic Gorilla(ポータブルナビ)
※ODB2から車速情報を取り込める機能を持つものもあり、トンネルでの測位が据え付けナビと同等になります。(ODB2の結線が必要です)
5)スマホアプリ
スマートフォンそのものをダッシュボードに固定し、スマートフォンの地図アプリもしくはナビアプリを利用するものです。
Android autoやCarPlay等、スマホの画面表示と操作が、ナビ画面でできるものもあります。
特徴
- 電源をシガーライターから取れば、その他の配線は不要です。取付けが簡単です
- 長いトンネル内では正しい位置を表示できない場合があります
- ディスプレイがやや小さめです
- サーバー上にある地図データを利用しますので、いつもデータが最新です。
例>Yahooカーナビ(スマートフォン・アプリ)
Yahoo IDを使ってログインして利用すれば、日本道路交通情報センターの渋滞・規制情報が無料で利用できます。
まとめ
メーカーオプション、ディーラーオプション、市販ナビのどれでも装着可能な車両であれば、選択の余地があるのですが、メーカーオプション品以外の取付けができない場合には、車と一緒にナビとも長く付き合わざるを得なくなります。
最近は、メーカーオプションナビやディーラーオプションナビが、自動車メーカーのオンラインサービスをサポートしており、数年継続して使っても陳腐化しないよう、さまざまな更新サービスを行っています。
地図更新や接続料など、2年目からサービスが有料となる場合もありますので、そちらの料金も考慮の上、選択するとよいと思います。
オンラインサービスについては、別の記事で紹介しています。