今の渋滞は過去の渋滞?

今見えるの太陽活動は過去のもの

小学生が理科の読み物などで得る知識の中に、天体の距離の話があります。
太陽は、身近な存在ではありますが、太陽の光が地球まで届くのに8分程かかるそうです。
今、現在観測できる太陽表面での活動はおおよそ8分前におきた過去の事象ということになるわけです。
太陽でさえ8分かかりますが、その他の星空の光は遠い過去の光です。中にはすでに消滅してしまった星の光も含まれているかもしれません。

今見える渋滞も過去?

カーナビを見ると、地図上に渋滞の様子が赤やオレンジの線でみることができます。
こちらは過去ではなく、現在の渋滞の様子です。
ではちょっと考えてみてください。あなたが注目している渋滞地点に到達するとき、渋滞はどうなっているでしょうか?
おそらく今見ている状況とは、ちょっと変化していると思われます。
そして実際に行ってみると、行く途中で渋滞情報はいつの間にか更新されていて、あたかも先程からずっとそこにこの状態が表示されていたかのように見えるのです。

所用時間5分以内に行けるようなところの渋滞の様子は、今見ても、到着してからみてもおそらくほとんど変わらないでしょう。

ですが、そこへ行くまでに30分かかるところ。1時間かかるところ。今見える地図上の渋滞情報は、過去のものを見ているのと似ています。

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今の渋滞はどうなる?

「XXICが閉鎖されています」「XX線○○辺りが渋滞しています」
今はそうかもしれませんが、そこへ行くまでに30分かかるとすれば、XXICの閉鎖は解除されているかもしれませんし、○○辺りの渋滞も解消されるかもしれません。
もしそうなら、その渋滞を回避する必要はないはずです。

まとめ

どのくらい当たるかわかりませんが、こういう予測をしているカーナビも中にはあるでしょう。
しかしながら、高い確率で当たるのならば、都市部に住んでいるユーザーとしては、是非欲しい機能の1つです。

そしてたくさんのドライバーがカーナビに目的地をセットした時点で、その車も渋滞を構成する要素としてカウントするという仕掛けはどうでしょうか?

そのうち、車のプローブ情報の分析が進んでくると、各家庭の全ての車の行動パターンが予測されて、「何時ころにはどこが混む」のか高い確率でわかってしまう世の中がくるかもしれません。

そう言いながら、それらを知ったうえで裏をかいて行動し、渋滞を回避する人たちもいるのでしょう。世の中、非常に複雑…。

今ある現実から、ほんの少し先を予測する程度が、人類の知恵なのでしょうか。

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