日産純正カーナビ(2018-2019モデル)「MM518D」プレミアムナビの解説

日産純正カーナビとは?

日産:ナビゲーション&オーディオ
ドライブがもっと楽しくなる。旅の風景に音を添える。日産車専用設計「ナビゲーション&オーディオ」

「工場装着カーナビ」と、「ディーラー販売&装着カーナビ」を総称して、「純正カーナビ」と呼んでいます。

特に高級車の場合は、車両の組み立て工場でクルマを作るときに装着してしまう標準装備ナビが多いです。

それ以外の日産の車両では、ナビレスモデルも多くあるため、クルマをディーラーで購入時に、選んで装着できるディーラーオプションのカーナビが人気です。

ディーラーオプションカーナビは、プレミアム/ベーシック/シンプルの3タイプが用意されていますが、その中でもプレミアムモデルのMM518Dは、ハイエンドのカーナビ機能/エンターティンメント機能が人気です。

→【関連記事】日産 純正カーナビ 新モデル(2018-2019年)の変更点は?(旧モデルと比較)

旧モデルの517系の販売が終了し、こちらで紹介する518系にバトンタッチしたばかりです。
本記事では、このMM518Dモデルについて、その機能や特徴を解説します。

日産ディーラーオプションナビ「MM518D」の概要

日産カーナビの中では、「プレミアムナビ」に位置づけられる製品です。

車種専用9/8インチモデルと汎用7インチモデルが用意されており、こちらはパナソニック製です。こういった純正カーナビの世界では、製品の中に「パナソニック製です!」といった主張はまったくありませんので、通常、メーカーのロゴなどもついていません。

最近は、日産純正以外にも多くパナソニック製のナビが採用されていますので、見た目は日産用だったり、トヨタ用だったりするわけですが、機能が共通する部分も多くあります。

ラインナップ

  • MM518D-L セレナ・エクストレイル用 9インチ
  • MM518D-L エルグランド用 8インチ
  • MM518D-W 汎用7インチ

主な新機能

  • ドライブレコーダーの操作がナビから可能
  • 低反射モニター、輝度10%向上(全モデルとの比較)
  • 最大25度のチルト機能を搭載(MM518D-L エルグランド用以外に対応)
  • 複数ルート探索時のルート比較が容易
  • 高音質部品の選定による高音質化
  • 車速度連動イコライザーに対応

主な機能・特徴

  • 走行中のノイズを補正する車速連動音量/音質機能
  • ブルーレイ対応(家庭用BDレコーダーで録画したディスクが再生できます)
  • 4アンテナ/4チューナー 地デジフルセグ
  • CDリッピング→(8GB 音楽用SD)
  • オンライン音声認識

MM518Dの注目機能の解説

無料地図更新

2021年12月版まで計3回、無料で地図更新が可能です。

日産では、年2回(夏・冬)、全更新地図データをリリース予定です。

※全更新地図というのは、マップ上の道路やビルの形状などが参照できる詳細図が更新されるだけでなく、カーナビ内部の検索機能で使われる店舗情報などのDBも更新されます。よく聞く部分更新・差分更新といった場合には、これらの検索DBまで更新されない場合がほとんどです。

ワイドFM

すでにご存じの通り、多くのメジャーAM局が、「サイマル放送」と呼ばれるFM同時放送を行っています。

簡単に言いますと、従来のAM放送局がFMバンドでも同時放送をしているため、FMでも同じ内容を聞くことができるのです。ただしワイドFMに対応したチューナーが必要です。

かつて、TVのアナログ放送(地デジになる前)に利用されていたTV用のFM帯域を、このサイマル放送用に割り当て直したことによるもので、従来76.1~90MHzまでしか受信できなかったチューナーを、~94.9MHzまで拡張した仕様になっています。

以前の517ではすでに対応していましたが、参考までに特徴機能として紹介します。他のディーラーオプションナビや他メーカーのほとんどのナビがこの機能にすでに対応しています。

たとえば、AM 1242KHzの日本放送は、FM 93.0MHzでも同時放送しています。

VICS WIDE

 

こちらもすでに前モデルから対応していますが、FM多重放送を利用した交通情報システムです。

従来は、光ビーコンの装着時だけに限られていた一般道路の渋滞を考慮した経路探索機能が、光ビーコンなしでも可能となりました。

また、ゲリラ豪雨のなどの大雨情報や、火山や津波警報などの緊急情報の表示にも対応します。

東京などの一部地域でのみとなりますが、タクシープローブを使ったレーン別交通情報の提供も行っています。(直進・左折は1分、右折は2分といった様に道路リンクのレーン毎の通過時間情報を提供しています。)

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Navicon対応

目的検索をはじめとする、カーナビを補助するスマートフォンアプリ「Navicon」対応機能が搭載されています。(従来モデルでもすでに対応済み)

筆者が特におすすめしているこのNavicon、スマホのNaviconアプリでオンライン検索された目的地情報が簡単にカーナビに転送できるというものです。(基本、Bluetooth接続が必要)

目的地検索のDBは、使っているうちにすぐに古くなってしまう感がありますので、オンライン検索ができると便利です。

たとえカーナビ本体が、オンライン検索機能を持っていなかったとしても、こういったスマホアプリと連携できれば、最新のお店情報も簡単に検索できます。

Naviconについてくわしくは、こちらをご覧ください。

→【関連記事】カーナビと連携するスマホ・アプリ NaviConのメリットは?

日産コネクト

もちろんこのナビは日産のオンラインサービスである日産コネクトに対応しています。

旧モデルの517から搭載されたTCU(Telematics Control Unit)により、これ1つでオペレーターとの通話からコネクテッド機能のためのデータ通信にも対応します。

→【関連記事】日産車を買ったら「NissanConnect」対応のカーナビを買うべきか?

Android Auto/CarPlay

こちらは旧モデルからすでに対応されていました。「寝ても覚めても、車に乗っても、スマホを操作したい!」という方には、こちらの対応はうれしいと思います。

MM518Dには、スマホと連携することによって、パナソニックの音声認識も利用できますので、Andorid Auto/CarPlayでなくても、似たようなことができるようになっています。

お好みで活用してください。必要な操作すべてを音声認識で操作できるというのは、やはり運転中は安心・安全です。

MM518Dの機器接続性

ドライブレコーダーの接続

今回のナビの最大の特徴が、ドライブレコーダーの操作にあるわけですが、接続そのものの仕組みは旧モデルと特に変わらず、アナログのAV入力を利用します。

そのため、ドライブレコーダーを接続した場合には、AV入力は利用不可です。

(映像系の入力は、他にHDMIが1系統準備されています。)

ただし、専用の純正ドライブレコーダーであれば、ナビ側からの操作が可能です。

※アナログ(コンポジット)出力のある市販のドライブレコーダーであれば、接続して映像を見ることもできます。

ETC/ETC2.0車載器

ナビ連携タイプの専用ETC/ETC2.0車載器が接続できます。

TSPS(信号情報活用運転支援システム)には対応していません。

→【関連記事】2018年 ETC2.0のメリットは?(一時退出の社会実験編)

→【関連記事】光ビーコンから提供される信号情報活用運転支援システムとは?

映像入力

上記アナログ入力以外に、1系統のHDMI入力があります。

最近は、さまざまな映像機器がHDMIに対応していますので、やはりこれがあると便利です。

※ちょっとケーブルは、アナログケーブルに比べて高価ですが、、。

後席モニター接続

HDMIで後席モニターに接続できます。

デュアルゾーン/ダブルゾーンには非対応ですが、全席で地図表示をしながらも、後席モニターではTVを見るなどができます。

総括

旧モデルのマイナーチェンジ版といった位置づけのMM518D。ドライブレコーダー連携が特徴となっています。筆者個人的には、Blu-rayドライブが引き続き搭載されているのがうれしいです。

すでにハイエンドモデルとして位置づけられていますので、これ以上あまり変えようがないのかもしれません。旧モデルのラインナップと同様の考え方で、ナビを選んだらよいと思います。

最近、トヨタのディーラーオプションナビも発表されましたが、T-Connectの機能拡張とともに、大きな変化があったようです。

日産も「負けてはいられない」と思ったところだと思いますので、さらなるNissan Connectの進化に期待したいと思います。

→【関連記事】日産 純正カーナビ 新モデル(2018-2019年)の変更点は?(旧モデルと比較)

 New! →【関連記事】日産ディーラーオプションナビ AV機能(動画・音楽再生)の比較と解説

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