2017/2018年 ステップワゴンのメーカーオプションナビは買いか?

マイナーチェンジでi-MMDを搭載したステップワゴン

2017年秋のマイナーチェンジで、i-MMD搭載のハイブリッドと1.5Lターボの構成となったステップワゴン/SPADA。

ハイブリッド/ターボの各「B」グレード以外でメーカーオプション設定となる、「インターナビ」(メーカーオプションナビ)について、カタログ情報からその特徴を解説します。

この車を購入する場合に、搭載可能なナビの選択肢がいくつかありますので、その辺り筆者の知見で評価してみたいと思います。

STEPWGN メーカーオプションナビゲーション

概要

ホンダの純正カーナビは、すべてインターナビ対応ということで、こちらのメーカーオプションナビも例外に漏れず、インターナビ対応の7インチモニターを搭載したカーナビゲーションです。

製造メーカーは、デンソーテン(旧富士通テン)のようです。

インターナビの場合には、多くのカーナビ機能をホンダからの制約のもとに作られているせいか、機能も見た目も製造メーカーの差があまりなく、仕上げられているように感じます。

インターナビの場合は、ルート計算もインターナビサーバーで行われ、計算結果としてのルートが各車載ナビに送られてくるわけですから、少なくともルートに関しては、製造メーカーの差が無く動作するようです。

また、ステップワゴン用ということで、9インチリア席モニターのメーカーオプション設定もあり、ミニバンユーザーの期待に応えられるような仕様で作られているようです。

ナビ機能

インターナビ対応

リンクアップモジュールを搭載したインターナビ対応ですから、個人のスマホをテザリングしたりする必要なく、インターナビの交通情報を利用した、インターナビルート(インターナビサーバーで計算されたルート)を利用することができます。

リンクアップフリーモジュールは、ホンダディーラー工場で車検整備を行うことで利用ライセンスが更新され、長期的な継続利用が可能です。

信号情報活用運転支援システム(TSPS)

ホンダは、このシステムの搭載車種を増やそうとしているようで、アコードやフリードに続く、搭載車となっています。

信号情報が、光ビーコンから提供されるため、オプションの光ビーコンも装着する必要があります。

この機能自体は、こちらのメーカーオプションナビの1機能として実装されているらしく、ディーラーオプションナビではサポートされていません。

TSPSを使ってみたいと思っている方は、是非、ディーラーの試乗車で事前に体験し、納得の上装着モデルを選んでください。詳しくは、関連記事を参照ください。

→【関連記事】光ビーコンから提供される信号情報活用運転支援システムとは?

VICS対応

VICSには対応していますが、VICS WIDE対応ではありません。警戒情報の提供やプローブを利用した渋滞情報など、インターナビがはじめから持っているサービスとかぶるところがあるからなのか?理由は不明です。

FM多重レシーバーからの交通情報(FM VICS)を受信します。

AV機能

フルセグ地デジチューナー

緊急警報放送を受信すると自動切り替えする機能も実装されています。

DVD/CDプレーヤー

CDリッピング機能は無いようです。

HDMI入力

1系統の入力ジャックがセンターコンソールなどに設けられます。

Bluetoothオーディオ・ハンズフリー

ハンズフリー通話や、Bluetoothオーディオ機能が利用できます。

標準的なプロファイルおよびコーデックのみ サポートされているようです。(AAC/LDAC/apt-Xなどには未対応のようです。)

→【関連記事】カーナビと接続するためのBluetoothの解説

動画再生可能なフォーマット

コーデックはmp4, H.264/MPEG4-AVC
オーディオはMP3, AACです。

最大解像度は、720×576, 30fpsとなっています。

その他・主な機能

音声認識コマンド

メーカーオプションナビによくある、音声認識/音声コマンドに対応しています。

Apple CarPlay/Android Autoに対応

センターコンソールにあるUSB端子と接続して利用します。

Wifiテザリングに対応

どうもシステム内にブラウザや写真ギャラリーなどのアプリケーションが登録されているようなのですが、このブラウザを利用するときにWifiテザリングによるインターネット接続が必要になるようです。

ブラウザが使えるんですね。

HELPネットに対応

緊急時にヘルプネットのオペレーターと接続する機能です。

あらかじめ、個人のスマートフォンなどの接続設定をしておく必要があります。

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ハンズフリー通話、接続先設定、Bluetoothのペアリングが必要です。

リンクアップフリーモジュールでは、ヘルプネットへの接続はできません。

→【関連記事】「コード・ブルー」で話題のドクター・ヘリ、車の事故と連携する救急医療とは?

STEPWGN メーカーナビ オプション機器の接続性

周囲カメラ

リアワイドカメラ(3ビュー切り替え式)に対応

メーカーオプションのマルチビューカメラにも対応します。

マルチビューカメラは、メーカーオプションナビとの組み合わせだけに設定されています。バックの時に、真上からの俯瞰映像で車の周囲をみることができます。

ETC車載器

こちらはセットオプションの連携車載器がETC2.0でなく、従来のETCになっているようです。

ETC2.0ならば圏央道などの割引もありますので、よく利用する方はETC2.0にしたいところです。

どうしてもという場合には、セットの車載器を外して、発話型ETC2.0車載器を別途装着するしかなさそうです。

※ここは早く改善して欲しいところですね。購入を検討されている方は、ディーラーに相談してみてください。

→【関連記事】2018年 ETC2.0のメリットは?

リア席モニター

9インチワイドVGAディスプレイ

メーカーオプションの「インターナビ」「マルチビューカメラシステム」とセットでオプション設定されています。

カーナビとリア席モニターとの接続が、デジタル/アナログ?についての記載がみあたらず、こちらは不明です。

STEPWGN メーカーナビで注意したい装備

メーカーオプションでないと装着できない機能

  • 信号情報活用運転支援システム(光ビーコン)
  • マルチビューカメラ
  • 音声コマンド

メーカーオプションナビで非対応となる主な機能

  • CDリッピング
  • ETC2.0 ?車載器の接続
  • Navicon対応
  • 無料地図更新(記載なし)
  • デュアルゾーン/ダブルゾーン

STEPWGN メーカーオプションナビ 総括・評価

総括・評価

モニターは,、今どき7インチとごく標準的なものですが、大型ミニバン用のナビとして、リアモニター対応やマルチビューカメラなど、一定のツボは抑えたものだと思います。

ナビ機能については、インターナビ対応ですから特に問題となることもなく、安心して使えると思います。

CarPlayやAndoroid Autoが、このナビ唯一のスマートフォン連携機能かと思われます。
(Bluetoothオーディオとハンズフリーもあります。)

しかしながら、いくつかの懸念は以下の通りです。

  • ETC2.0に非対応?
  • ごく標準的なモニター(フロントは8インチオーバー、最新のリア席モニターは10インチオーバーが主流)
  • デュアル/ダブルゾーン非対応

プラスアルファを期待すると別の選択肢もありかなと思ってしまうのも事実です。

※デュアルゾーンは、必要・不必要が別れますね。

ギャザズナビは?

ディーラーオプションナビでは、マルチビューカメラこそありませんが、フロントカメラやサイドカメラ、リアカメラであんしんプラスなどが対応しています。

また、ETC2.0車載器にも対応していますので、ディーラーオプション(Gathers)ナビも合わせて検討したいところです。

→【関連記事】2018年ホンダ純正カーナビ(ディーラーオプション)は買いか?

市販ナビはどうだろう?

プローブによる交通情報システムを利用できる選択肢としては、パイオニアのサイバーナビがあります。(SMARTLOOP)

車種専用設計で大画面も装着可能、最新技術も搭載していますので、こちらも価格によってはよい選択肢だと思います。

→【関連記事】2018年 車種専用サイバーナビ(ステップワゴン専用 CE901)は拡張性がスゴい!

もしくは、専用設計&大画面カーナビの老舗?であるアルパインのBig Xという選択肢もあるでしょう。

Big Xは、アプリ連携やネットワーク系の機能はやや弱いのですが、そこはスマートフォンに任せてしまい、割り切ればBig Xもよい選択肢の1つと成りえます。

→【関連記事】ALPINE ビッグX(EX10Z)は、ホンダ/各社純正ナビと比較しても買いか?

筆者の評価

メーカーオプションナビは、これだけの機能がセットになっていますので、(値引きなどの交渉によっては)ある程度安く揃えることができるのではないでしょうか?

ただミニバンでは、ETC2.0やCDリッピング、デュアルゾーンなどの対応が欲しいところですが、ホンダのディーラー純正ナビではデュアルゾーンに対応しているものがありません。(リア席モニターは接続可能)

ここを追求すると、やはりサイバーナビ(CE901)やBig X(EX10Z)などのハイエンドナビになるでしょう。

これらの市販システムを、車とは別に購入すると、トータルの購入予算がかなり大きくなってしまうので、低価格の天吊りモニターを組み合わせるなど、工夫が必要になりそうです。

メーカーオプションナビは、そこそこ充実した装備が、ある程度安く揃えられるところがメリットと思われます。

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