ACCとLKAは高速運転におすすめ(Toyota LTAを追記)

元祖クルーズコントロール

クルーズコントロールという機能は、ずいぶん昔から存在していました。
wikiペディアをみてみますと、1958年のクライスラーが最初だとか。

筆者がまだ高校生だった頃、英語の先生が授業中にクルーズコントロールの話をしていたのが印象的で、もう30年以上前の国産車にもこの技術は一般的に使われていたんですね。

アダプティブ?クルーズ・コントロール

最近の車は、先行車との車間距離がわかるんですね。
仕組みはレーダ―を使うもの、カメラを使うもの、両方使うものにわかれるようです。
そして、先行車が迫ってきたら速度を落とし、速度が上がったら、徐々に設定された速度まで加速していく…。
これがアダプティブ・クルーズ・コントロールと呼ばれる機能です。

そしておまけに、「全速度対応」という場合には、前の車が渋滞でノロノロ運転であってもうまく追従するものです。

フォルクスワーゲンに搭載されているものが有名です。

VW ACC
http://web.volkswagen.co.jp/ja/purchase_support/my_first_volkswagen/33/

 

停車してしまったときは?

前の車が渋滞などで停止すると、車はその車にならってピタッと停止します。
そして再びゆっくりと前の車が走り出すと…この時は先行車の発進をお知らせしてくれます。

ここの「再発進が自動になるかどうか?」が、まだ安全性の面で分かれ道となっているようで、車によって少し異なっています。

いったん停車するかしないかくらいに、すぐに再発進の場合は何もせずにまた走りだせるようですが、これがある時間停車状態が続くと、次の発進にはドライバーの操作が必要になるようです。

新型セレナの場合には、停止してから3秒以内に先行車が発進したら、何もしなくても再発進可能。
ここが他社よりちょっと進んだ?特徴のようです。

 

アクティブ・レーンキープ機能

ACCにプラスして、アクティブレーンキープ機能がついていれば、手放し運転するわけにはいかないのですが、ほとんど機械にたよって運転することができるのですが、これがまた微妙なところです。

日産セレナ、ホンダアコード、トヨタの場合はLKA(Lane Keeping Asist)としてSAIに搭載されています。そしてドイツの輸入車勢も同様。

実際に運転してみますと、結構ハンドル操舵のアシスト量が微妙で、人間が運転する場合と比べると、ハンドルさばきが1テンポ遅れる感じなんですね。
だから、「このカーブはハンドル切ってくれるのか?」ひやひやしながら車にハンドルを任せる感じ。
もうちょっと、車側がやる気のあるところを示してくれると、ドライバーもハンドルを任せがいがあるというものです。

カーブの曲がり具合を目視して、筆者がそろそろ「このくらいハンドルを切りたい!」と思っても、車のレーンキープ用の操舵機能は「まだまだ大丈夫」とばかりに知らん顔。
「もうそろそろハンドル切らないとはみ出す!」というところでやっとアシストが入る感じ。
そもそもこの機能が「アシスト」である限りは、こんなものなのかもしれませんね。

ですが、このアクティブレーンキープ車、格段に安定して高速を走れるように感じます。

アクティブレーンキープ

各社によって微妙に呼び方が異なるこの機能、整理してみました。
車が主導的に操舵してくれるというよりも、ハンドルにトルクを掛けるという表現になっています。
「ハンドルにトルクがかかってアシストする」ということと→「ハンドルが操舵される」とは非常に似ていて異なるのでしょうか?

確かに、「ちょこっとハンドルを切ろうとすると→その方向に回し安くなる」のはわかります。「ハンドルを切らずに手を掛けていると→ハンドルを回してくれる?」かというとその辺りの味付けがとても微妙な気がします。

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1)トヨタ LKA(レーンキーピングアシスト)

トヨタHPでの説明
高速道路等の運転時に、道路白線(黄線)をカメラで認識。電動パワーステアリングを制御することで、車線に沿った走行がしやすいように、ドライバーのステアリング操作をサポートします。

主な搭載車両 SAI
幅約3~4mの車線を約65km/h以上で走行し、レーダークルーズコントロール使用時に作動します。ステアリングから手を離すと作動を停止

2) トヨタ LTA (レーントレーシングアシスト)

New!

従来・他社が行っているレーンキープアシストは、カメラで白線を検知することにより車線を逸脱しそうになったときに、ハンドルの操舵をアシストするというものでした。
トヨタのLTAでは、以下の機能を追加しています。

  • レーダークルーズコントロール作動時、白線検出が困難な場合(渋滞時など)は、先行車を追従してアシスト
  • 白線だけでなく、縁石とアスファルトの境界を認識してアシスト
  • 車体のふらつきに対して、休憩を促す表示がでる

対象車両:新型(2017年末のマイナーチェンジ)アルファード、ベルファイア

※試乗レビューがすでにいくつか出ているようですが、やはり積極的に自動で舵を切るものではなく、あくまでアシストとして動作するようです。

3)日産 ALC(アクティブレーンコントロール)

日産HPでの説明
アクティブレーンコントロールは、車線認識カメラによって車線に対する車両の進路のずれを検出します。このずれを低減するために、前輪の角度とハンドルのトルクをわずかに補正することで、高速道路などを走行するとき、より少ない修正操作で安定して走行するための機能です。

主な搭載車両 スカイライン

4)日産 プロパイロット

こちらはセレナに搭載されている最新のシステムです。
他とちょっと違って、かなりアクティブにハンドルを操舵してくれるようです。

5)ホンダ LKAS(レーン・キープ・アシスト・システム)

ホンダHPでの説明
車が車線中央を走行するようにアシストし、白線(黄線)に近づくと電動パワーステアリングの操舵力が強くなります。

主な搭載車種
フリード、フリード+、ヴェゼル、ステップ ワゴン、ジェイド、オデッセイ、アコード、レジェンド、クラリティ FUEL CELL

6)スバル ALK(アクティブレーンキープ)

スバルHPでの説明
自動車専用道路などを約60km/h以上で走行している場合、車線からはみ出しそうになるとステアリング操作のアシストを行い、車線からの逸脱を抑制。安全運転を支援します。

主な搭載車種
レガシィB4, アウトバック、ルヴォーグ、フォレスター、インプレッサ、XV、WRX

 

7)マツダ LAS(レーンキープアシストシステム)

マツダHPでの説明
LASは、ドライバーのステアリング操作をアシストするシステムです。アシスト開始までの反応を遅くした「逸脱回避支援」機能と早めのアシストを行う「ライントレース」機能のいずれかを選択可能です。いずれも約60km/h以上で走行中、フロントガラスに設置したカメラで車線の区画線を認識します。

マツダの場合も、ライントレース機能を選択した場合には、アクティブにステアリングを操舵してくれるようです。

8)VW ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)

こちらはレーンからはみ出しそうなときに、アクティブにハンドルを操舵するようです。

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9)BMW ステアリング&レーン・コントロール・アシスト

こちらは車線の中央を走るように制御してくれる技術の様です。

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まとめ

一般道路の走行では、信号待ちや歩行者・自転車の通行などの要因もあり、先行車との車間距離だけに着目して走行するわけにはいきません。
高速道路であれば、ある程度先行車両との車間距離だけに注目することで走行が可能ですから、高速での長距離走行、渋滞時にはアダプティブ・クルーズコントロールがおすすめです。
そして車線を見ながらハンドルも少しアシストしてくれるレーンキープ機能があれば、特に通勤で高速を使う方には最適なのではないでしょうか?

アクティブレーンキープ系のアシストの仕方は、メーカー各社、そしてタイプによって多少異なるようです。購入の際には、試乗などでよく検討されることをおすすめします。

トヨタのITS Connect(車車間通信 [V2V] による追従機能)の記事

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